第二十四話「スイマーがクロールで・・・・」 1999年8月7日11:30 日本 七尾その四 |
小イカの詰め寿司をほお張りながら、これからの予定について皆でミーティングを持った。 何だかんだいっても、東京組は長旅でバリバリに疲れていたので腹が膨れるにつれ眠たげな表情になっていった。 ビールの酔いも手伝って、早くも団長は、うつらうつら状態であった。 天井に取り付けられた大きなファンがゆっくりと回っていた。 そういえば、去年は副団長がウマくもない寿司に4000円も払って激怒していたなぁと、ふと思い出した。 記念撮影になり、みなは、写るまいと物陰に逃げるYayoiをなんとかカメラに収めようとやっきになっていた。 Yayoi も写真撮られてはなるものかとカメラをよけまくり、ろくに落ち着いて飯も食べられない始末。 そのくらいYayoiショックのニュースを報道する価値はあったのだ。 始まったばかりの夏休みを浮かれた気分で酔いにまかせて騒ぎまくっていたのであった。 念願のモントレージャズフェスは、去年と同じ時期にもかかわらず今年はひと足早く終わってしまったそうだった。 今年も、もしやと期待していたジャズフェス薄紫色のステージがまだ瞼に焼き付いていた。 腹ごしらえもソコソコに、さっそく土産物漁りに精を出すカニカニ団 みな真剣な面持ちで散開すると、あちこちで慎重な吟味を繰り広げていた。 しかし、胃の中にアルコールと食物が一気にはいったせいで団員達はスイマーに襲われ始めていたのだった。 千鳥足でヨロヨロとトイレに向かう者、薄ら笑い笑いを浮かべながら土産物のパッケージの匂いを嗅ぐもの このままじゃあ埒が明かないので、先にここから数分の新生Maroの家に行くことにした。 団長の勇ましい声がこだました 「とりあえず出発しましょう」 食べるだけ腹にいれると、もー用はないとばかりにフィッシャーマンズをあとにして 一行は、昼寝をするためにMaro邸に向かった。(旅館かウチはっっっ:Maro談) そこから1分、あっというまについたのであった。 おニュウのきれいなビルに、前田写真館はあった。 ゼンソン号を横付けにして見上げるとそこには田舎町にひときわ目立つ白亜の60階建てのビルなのだった(うそ) みんなは驚きを隠せなかった、廃屋満タン荘は一年でこんなにリッパなビルに成長していたのだった。 「おおお、立派やんけ!」 誰からともなく歓声があがった。 一同一安心、やっとここで昼寝ができる。 Maro邸は駅から徒歩一分以内、ロータリー付近の好立地だった。 お店の中に入り、お家の方にご挨拶。まずは礼儀正しくしなくっちゃ。なんつって(^^)/ 店内には新築特有のニオイがそこかしこに感じられた。 居心地のよさそうなソファが設えてあり、シンプルで清潔感のアルフイイキだった。 「なぁ〜、本当にこりってば廃屋満タン荘だったん?」 心配そうに声をひそめて聞くミケくんに、 団長は真顔で 「・・・・どこをどう考えても違うでしょ」 ワラワラと害虫のように階段を上り始めるカニカニ団。 完全にデズニーラドンと間違えてるヤツも居た。 二階は現代的なスタジオになっており、やや控えめの照明もなんかイイ感じだった。 Maroの部屋は3階で、数部屋に別れて住居になっていた。 使っていない部屋がガランドウになったまま風の遊び場になっていた。 まだ引っ越してきたばかりだったので、荷物の大半は旧前田写真館に残されていた。 3階は風通しもよく、窓からの七尾市内の眺望は最高だった。 いつでも嫁さんがもらえるようになってるのだろうか、ダブルベッドが!!!ヤラしすぎるなぁしかし まさにベッドまでMaroサイズ。 一同くつろぎの一時。 東京組のMBX,heads,あつこ、団長は部屋に入るなりコロがり始めた。 新宿を出て約半日、お疲れの秋葉カニカニ団であった。 |