坂出〜山口 乗り継ぎの旅(2)

 

第2日 松永〜三原〜竹原〜西条〜呉〜熊野団地〜広島  2008年8月14日

番号 乗車 発時刻 着時刻 降車 運行会社 行先 乗車時間 狭隘
 9 松永 8:21 8:42 尾道駅 トモテツバス 尾道駅 21分
10 尾道駅 9:48 10:01 登山口 おのみちバス 登山口 13分
11 登山口 10:11 10:34 三原駅 トモテツバス 三原駅 23分
12 三原駅 11:03 11:58 竹原駅 芸陽バス 竹原 55分
13 竹原駅 12:30 13:24 西条駅 芸陽バス 西条駅 54分
14 西条駅 14:00 15:22 呉駅 中国JRバス 呉駅 82分
15 呉駅 15:50 16:41 熊野団地 呉市営バス 熊野団地(平原経由) 51分
16 熊野営業所 17:15 17:55 広島駅 広電バス 広島BC 40分

9 松永→尾道駅(トモテツバス)


 2日目の朝はあいにくの雨となった。福山からの尾道行でスタート。このバスは松永駅には入らない。駅から約200メートル北の国道2号上に最寄りのバス停があるが、その一つ先の「松永」から乗車。この目の前には松永バスセンターがある。営業所と車庫があるが、さびれ果てていた。

            松永バスセンター

               尾道




10 尾道駅→登山口(おのみちバス)


 尾道では雨も上がり、夏の日差しに水蒸気が立ち込める。久々の尾道だが、駅前もすっかりきれいになっていた。しばらく港のベンチで向島に渡る渡船を眺めながら過ごす。尾道は風情の凝縮された町だ。古参の5Eでさらに西へ。乗り継ぎの登山口バス停は、国道から少し右に入った小さなロータリー。目の前         の山陽本線に貨物列車が通過した。

               登山口




11 登山口→三原駅(トモテツバス)

 登山口では、三原からのバスが到着すると、乗り継ぎ客を確認しておのみちバスが発車。続いて三原行が発車する。糸崎の手前までは、内海の絶景が見渡せる。





12 三原駅→竹原駅(芸陽バス)


 呉線に沿ってひたすら海岸線を行く。須波では山の上のすなみ荘まで往復。存分に瀬戸内海を満喫できる。しかしここであろうことか携帯に仕事の電話が入る。こうなると落ち着かない。携帯のない時代は、旅に出ることはすべてを断ち切ることであった。仕事、家族、友人、恋人と。その時間が人への思いを育てたのである。

               





13 竹原駅→西条駅(芸陽バス)

 ここから海岸線を離れ国道432号、2号を経由し内陸の西条へ向かう。途中、田万里の深い峠を越える。ところで、このバスの運賃表示はなんとパソコン画面。Windowsで動かしているようだ。これからの主流になっていくのだろうか。

              田万里峠





14 西条駅→呉駅(中国JRバス)

 西条はいまだJRバスの天下。国道375号を南下し呉へ。穏やかな盆地を行くが、広市街へは坂を一気に下る。このバスもWindows運賃表示機搭載。





15 呉駅→熊野団地(呉市営バス)

 ここからの乗り継ぎは十分に調べていない。この区間の地図も持っていなかった。熊野団地は、広電バスの営業所内という情報があるのみ。広島まで乗り継げるか窓口で聞いても、広島までは直通の高速バスがあるという答えしか返ってこない。時刻表を確認し55分発のバスを待ち、50分に入ってきた熊野団地行に乗り込んだらすぐにドアが閉まった。間違えたか!と思ったが確かに熊野団地行き。バスは呉の本通をしばらく北上すると突然左折し狭隘路に突入。しかも急坂の曲がりくねった狭い道を延々と登り続ける。呉がこんなにも山深いとは想像もしていなかったので、どこに向かっているのか不安が募る。しかし車窓から見下ろす呉の港のパノラマは素晴らしかった。約50分の乗車で終点に到着。そこは広電バスの熊野営業所だった。八丁堀、広島センターの方向幕を掲げる広電バスを見て一安心。降りて呉市営の路線図を確認すると、呉〜熊野団地は2系統あることが判明。乗車したのは神山峠経由の遠回りの便であったということだ。調べが甘いとやはり焦る。

            呉の街を見下ろす

               神山峠へ





16 熊野営業所→広島駅(広電バス)

 ここから広島へは、広島熊野道路という有料道路を経由する便が主流。その中に混じる一般道経由の便に乗車。県道34号を西へ。途中の矢野峠の急坂を下る。この峠を避けるために有料道路が作られているようだ。しかし、呉もそうだが、この辺りの地形は意外にも険しい。海田市、向洋の駅前を通って広島駅に無事到着。

                矢野峠