戻る 前書き ストッククラス オープンクラス Tom’sカップ(耐久)


オープンクラス

オープンクラスはストッククラス出場選手11人全員に加え、勝俣さんと前回チャンピオンのヨンサンキング<亀田選手>の合計13人で争います。
第1回大会で大活躍をして、耐久レースでもチャンピオンになった斎藤さん井戸川さんは残念ながら欠場になってしまいました。
スペック1マスターわかやみさんも参加を見合わせており、少々残念です。
しかし、参加選手は非常にレベルが高いです。
ストッククラスで優勝した僕ですが、オープンクラスはかなり厳しい戦いになりそうです。

なにしろ僕のベストラップは10秒25なのですが、参加選手の中には9秒台に入っている選手が5人もいます。
まず、選抜レースのトップ2。<鈴木さん&吉田さん>
この2人は優勝候補の筆頭です。
選抜レースでも安定した成績を残してきました。
次にストッククラスで2位に入った<たーつぁん>!
たーつ電装謹製のターボ(ブラックBOX)の追加により圧倒的なパンチ力を手に入れいきなり9秒台に突入しました。

 写真は高橋さんのマシン

さらに、基板の魔術師、<10バンドおやじ>さんこと高橋さん。
FRP・Tバーというオリジナルシャシーに加え独自のモーターチュ−ン。
たーつ電装のブラックBOXも装備しまさに鬼に金棒!
今回は使っていないようですが、自作スポンジタイヤも持っています。
最後は今回仕事の関係で練習不足なのですが、直前の練習で見事に9秒台に突入した、
<初代ヨンサンキング 亀田選手>と、強敵ぞろいです。

僕のマシンにもたーつ電装のブラックBOXを装備したのでパンチ力はアップしているのですが熟成不足の為セットが決まりません。
ちなみに僕のマシンは<スペック1.5>です。
わかりやすくいうと、スペック1のシャシーにスペック2の基板を載せたものです。
これは、ナローバンド対応にする事と基板を小さくしリアに基板が干渉しないようにする効果があります。

そのほか、ストッククラスで調子の出なかったの前回スペック1クラスチャンプ<アツシ選手>はたーつぁん選手からマシンを借りる事になりました。
このマシンは直前の練習走行で非常に良く走っていたので、アツシ選手ともども強力なライバルになりそうです。

しかし、佐山選手はマシンにたーつ電装ブラックBOXを装備しようとしたのですが、接続を間違えてしまったようでマシンが動かなくなってしまいました。
しかたなく、午前中に使用したスペック1でレースに出るようです。


予選

さあ、いよいよ予選の開始です。
さすがオープンクラスです。
ストッククラスのタイムを次々と塗り替えていきます。
まずは中村選手。
いきなり、10秒台の前半。<10秒24>を記録しました。
これは僕のベストラップをうわまわるスーパーラップです。
そして、たーつパワーを手に入れたアツシ選手。
こちらも、10秒台前半。<10秒34>を記録しました。
いやはや、レベルが高いです。

そして僕の順番です。
実は予選の直前ポテンショメーターの配線が取れてしまって急所配線を交換しました。
予選を開始すると、なぜかまったくコントロールが効きません。
変な音がしてまっずぐはしらなくなってしまいました。
体制を整える間も無く予選終了。
タイムは11秒10とかなり厳しい状況になってきました。

次にたーつぁん選手の登場です。
ここでも好調を維持しています。
9秒台には惜しくも入ることが出来ませんでしたが、10秒フラットを記録し暫定トップに立ちます。
さあ、ヨンサン大王の順番です。
相変わらずの駆動系の軽さでストレートが静かにスーっと伸びます。
練習不足の為マシンの性能を完全には引き出してはいなかったようですが、10秒14の好タイムをマークしました。

のこすは2人になりました。
まずは優勝候補の1人鈴木選手の出番です。
見た目にも早いマシンでいきなり9秒台に突入します。
その後はバッテリーのパンチが落ちたのかタイム更新にはいたらず、9秒84。
最後は吉田選手です。
こちらも予選序盤に10秒08と、暫定3位のタイムを出した時点でタイムアタックを終了させてしまいました。

この時点で僕はなんと予選11位。
かなり厳しい状況になってしまいました。


オープンクラス参加マシン

準決勝戦

さて、準決勝戦は7台&6台の2グループで10周のスプリントレース行います。
タイムにより上位10台が決勝進出。
11位以下の選手は敗者復活レースに進みます。

僕はAグループ6番手スタートになりました。
予選であまりにも直進安定性が悪かったので、ボディをRX7(高橋涼介仕様)に替えて望みます。

 足立の白いすい星
10周という短い時間のなかでの争いになります。
スタート直後僕は3位まで上がりますが、マシンが安定しません。
転倒2回、コースにも2回ほど刺さったと思います。
しかし、調子自体はだんだんよくなってきました。
と、思っているうちにレース終了。
3位スタートの吉田さんがトップゴール!
2位にはポールの鈴木さんを押さえ高橋さんが入りました。
僕は4位、アツシ選手は5位でした。

 
準決勝スターティンググリッド。大王のライトが存在感を猛烈にアピールしています!

Bグループはたーつぁん&亀田さんが走ります。
荒れた展開になりましたが、たーつぁんがトップでゴール。
2位には亀田選手が入りました。
予選で好調だった中村さんは4位に入っています。


敗者復活戦

敗者復活戦は3人で行われます。
ここでも、10周のスプリントレースです。
2人決勝へ進めるので、予選落ちは一人となります。
参加選手は、佐山さん、柳さん、土井さんです。

走行数が3台と少ない為全車スムーズに走行します。
そんななか、佐山選手がミスをしてしまい1台遅れてしまいます。
約半周差がついてしまいました。
その後もがんばって追い上げたのですが、上位2台がミスをせず走りきってしまったため残念ながら佐山選手が予選落ちになってしまいました。

レース後には暖かい拍手がおくられました。

生き残りをかけた緊張感の高いレースでした。

決勝レース

いよいよ、最後の戦いとなりました。
この戦い、実はとんでもないことになったのです!
参加選手が全員スペック2(僕のマシンは基板だけスペック2)となった為バンドトラブルの心配がなくなり、2グループに分ける必要がなくなってしまったのです。
そこで、オープンクラス決勝はストッククラスのような2グループ制ではなく、12台同時走行による決着になったのです!
第1回グランドチャンピオン決定戦の時は10台同時だったのですがそれでも、ものすごいことになったのですが今回はそれを上回る12台フルバンドです!
いったいどんなドラマが待っているのでしょうか・・・

ポールポジションは吉田さん。
2番手には高橋さん。
3番手には鈴木さん。
4番手にたーつぁん。
そして、準決勝で11位から5位まで順位を上げた僕が続きます。

スタートシグナルがなりいっせいにスタート!
ここで抜群のスタートを決めたのは、2番手スタートの高橋さん。
圧倒的な立ちあがりで吉田さんをかわします。
それに続いて吉田さん、鈴木さんが追います。
この3台は綺麗にダイ1コーナーやヘアピンカーブを抜けていきます。
しかし、問題は4番手以降です。
スタート後の第1コーナーで多重クラッシュが巻き起こります。
ほぼすべてのマシンがクラッシュしてしまいました。
特にアツシ選手は最悪で、よけたところでクラッシュ!
体制を立てなおしていると追突される!と
まさに踏んだり蹴ったりです。
最後には転倒してしまい、トップが1周を終えた時点でもまだ第1コーナーをやっと抜けたあたりでした。
タイムにして7秒ほどの遅れでしょうか。
他の選手もコーナーごとにクラッシュする状態が続きます。

トップ3台は快調に走行します。
オープニングラップをトップで帰ってきたのは高橋選手です!
ここにきて、ハイテクマシンのアドバンテージが全開です。
しかし、吉田さん、鈴木さんもぴったりついてきます。
しかし高橋さんは2周目、インフィールドのシケインでまさかの大クラッシュ!!!
マシンが吹っ飛んでしまいました。
このスキにトップが入れ替わります。

ここでトップに立ったのは吉田選手。
鈴木選手を引き離しにかかります。
しかし、3周目にして早くも周回遅れが出てきました。
そのため、鈴木さんとの差が詰まります。
しかも、周回遅れは1台2台ではありません。
抜いても抜いても次から次へと出てきます。
これが12台走行の怖さです。
それでも、1位吉田さん、2位鈴木さんの順位は変わりません。
順位に変動があったのはこの次です。
3位を走行していた高橋選手をいつのまにか僕のRX7がパスして3位に浮上していました!
さすがにこういうレースには強いです。
予選のときはどうにもならなかったマシンですが、ここにきてなんとか操作できるまで調子が戻ってきました。
しかし、たーつ電装のブラックBOXを装着しても上位陣のマシンにはスピードでまったくかないません。
集会遅れにした、たーつぁんにストレートであっさり抜かれてしまいます。

さあ、レースも終盤トップが17周を終えました。
トップは相変わらず吉田さん、2位に鈴木さん。
2台の差はほとんどありません。
このまま、何事もなく行くかと思われましたが、周回遅れに戸惑った吉田選手を鈴木選手がパス!
最終ラップでついに逆転しました。
そして、そのままゴール!
決勝第1ヒートをを鈴木選手がトップでゴールしチャンピオンに王手をかけました。
しかし、2位の吉田さんとの差はわずかです。
まだまだ、余談はまったく許されない状態です。
3位にはなんと僕が入り、表彰台が見えてきました。

予選11位→準決勝5位→決勝1ヒート3位
とどんどん順位が上がってきました。
マシンもだいぶ調子が戻ってきたようです。


決勝第2ヒート

第1回ヨンサングランプリの時のように予選で絶不調だったマシンも決勝レースへ来てとうとう3位まで順位を上げてきました。
前回はここで終了でしたが、今回は2ヒート制です。
まだまだ予断は許しません。

決勝1ヒートが終わり、トップは鈴木さん、約1秒遅れで2位は吉田さん。
3位は僕ですが10秒ほど遅れています。
チャンピオンはこの2人のどちらかで決まりそうです。
4位には僕から6秒遅れて、10バンドおやじさん。
5位にはさらに9秒遅れて、たーつぁんが続いています。
タイム的には余裕がありますが、第1レースでの僕のベストラップは<10秒55>。
10バンドおやじさんは<10秒12>、たーつぁん選手は<10秒26>と明らかに僕より速いので要注意です。
しかも、10バンドおやじさんはレース序盤トップ争いをするほどセッティングが決まっています。

第1レースで3位だった僕は3番グリッドからのスタート。
前2台、後ろ2台はトップスピードで僕より速いのでスタート直後の混乱がかなり怖いです。

さあ、注目のスタートです!
スタートで飛び出したのはポールスタートの鈴木さん!
3番手スタートの僕は予想以上にいいスタートが出来たのですが、第1コーナーでクラッシュに巻きこまれてしまいフェンスにクラッシュ!
それでもなんとか態勢を立て直し、順位を1つ落としただけでヘアピンを抜けることが出来ましたが、次のスプーンカーブで痛恨のハイサイド。
一気に7番手まで順位を落としてしまいました。

オープニングラップが終わりトップは鈴木さん、2位は吉田さん、3位は10バンドおやじさん。
4位争いは激しく、たーつぁんと初代ヨンサンキング亀田さんがしのぎを削ります!
6位にはアツシ選手、そして7位に僕が追う展開になりました。

トップはあいかわらず鈴木さん。
2位を走っていた吉田さんがSじコーナーで痛恨のクラッシュ!
すぐ後ろを走行中の10バンドおやじさんも同じ所でクラッシュしてしまいましたが、いち早く復帰した10バンドおやじさんが2位に浮上しました。
このすぐ後ろで走行中のキング亀田さんの調子がかなりいいようです。
上位を脅かします!

トップを独走しこのままチャンピオン獲得かと思われた鈴木さんを悪夢が襲います。
スプーンカーブで周回遅れのマシンが挙動を乱したのに巻きこまれフェンスに激突!
さらに復帰しようとしたところに後続車が突っ込んできます。
しかも、ホームストレートを走行していた僕のRX7がクラッシュでコースアウトして鈴木選手の進路をふさいでしまいました。

これにより、とうとう10バンドおやじさんが念願のトップに立ちます!
まったく差がなく、2位には吉田選手。
ほんの少し遅れて鈴木選手が3位。
しかし、スプーンコーナーで周回遅れと接触してしまいまさかの転倒。
鈴木さんに抜かれ3位に落ちてしまいました。
4位にはたーつぁん選手、5位には亀田選手。
僕はどうやらコースアウトの影響で相当順位を落としてしまったようです。

しかし、鈴木さんの不運は終わりません。
第1コーナーでまたも周回遅れと接触。
10バンドおやじさんにまたも抜かれてしまいました・・・
この後ここに来て絶好調の亀田選手にも抜かれてしまい、とうとう4位まで順位を落としてしまいました。

さあ、レースも終盤に入りトップ吉田さん、2位10バンドおやじさん、3位亀田さんの順位で続きます。
途中リードを広げ楽勝かと思われた吉田さんでしたが、ここにきて10バンドおやじさんに追いつかれてしまいます。
ワンミスで抜かれてしまうポジションです。
更に亀田さんも圧倒的なスピードでぐんぐん上位2台に迫ってきます。
第2ヒートのトップはこの3台にしぼられたようです。

しかし、猛追もここまで。
吉田選手が辛くも逃げ切りトップゴール。
2位には10バンドおやじ選手。
3位には亀田選手。
不運続きの鈴木選手は4位でゴールしました。


この結果、第1ヒート2位、第2ヒートトップの吉田選手がオープンクラスのタイトルを獲得しました。
第2ヒートで、不運の続いた鈴木選手は第1ヒートの貯金もあって、2位に。
注目の3位には抜群のパフォーマンスを見せてくれた10バンドおやじさんが入賞しました!
4位にはたーつぁん。
第2ヒートで8位と沈んだ僕はなんとか5位に入る事が出来ました。

オープンクラス結果
優勝 吉田選手
2位 鈴木選手
3位 10バンドおやじ選手
4位 たーつあん選手
5位 麻婆選手
6位 亀田選手
7位 アツシ選手
8位 勝俣選手
9位 青木選手
10位土居選手
11位中村選手
12位柳選手



表彰式

ついに第2回ヨンサン選手権が終了しました。
レースで4位までに入賞した人に目録が渡されました。
賞品はストッククラス、オープンクラス共に同じで。
4位 ライティングキット
3位 12月発売ラリーシリーズ(ランエボ、インプレッサ)ボディ&シャシーキット どちらか1台。
2位 12月発売ラリーシリーズ(ランエボ、インプレッサ)ボディ&シャシーキット どちらか1台+ライティングキット
優勝 12月発売ラリーシリーズ(ランエボ、インプレッサ)ボディ&シャシーキット 2台

電飾カーでおなじみの<たーつぁん>選手はストッククラス2位、オープンクラス4位という事でライティングキットを2個も獲得しました。
これには会場中が大笑いになりました!


 

 
表彰式のシーン

 
記念撮影

このあと、じゃんけん大会がありました。
賞品は富士スピードウェイで行われるニッサンのイベントのチケットでした。

 
イベントのポスターとじゃんけん大会の模様。

以上で個人選は終了しました。
12台走行は思ったよりきつかったです。


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