日繭
記八



3月と意気揚々 (の前半)

(3/1) 昨晩はすぐに眠ってしまったので、3泊4日の旅の荷物を朝から片付けました。 「御手洗潔のメロディ」島田荘司読了。ファンサービスに満ちた一冊。夕飯はパスタ。和食のごちそうばかり続いていたので久々のスパゲティが旨い事。


(3/2) 朝から無茶苦茶良い天気です。朝一番で「異邦の騎士」島田荘司読了。午前中の爽やかな陽射しにこのラストはちょっと似合いませんな。どんな「物語」でもそれを味わうのに最適な「時」ってきっとありますよね。遠くでラジオ体操の流れるのを聞きながら「エルム街の悪夢」は見ないだろうし、かといって夜中の2時過ぎに「サザエさん」見てるのもおかしいし。「異邦の騎士」自体は素晴らしい物語です。最後の文章には間違いなしびれます。でも朝一番で読むのにはちょっと相応しくなかったかなと少しだけ反省。

 「水車館の殺人」「人形館の殺人」綾辻行人読了。


(3/3) 映画の日割り引きでニコラス・ケイジ主演の「スネーク・アイズ」を見てきました。ドハデな開襟シャツから胸毛はみださせた汚職警官ぶりが実に良くはまっています。アブラくさいどこか間の抜けた悪人風のキャラクターをやると良い味だしますね。それでいて非常にせつない表情や背中を演じたりできるのも凄い所です。「ザ・ロック」も良かったですが、僕の好みとしては「フェイス・オフ」で悪人、善人両方のキャラクターを味わえたのが一番。相手役のジョン.トラボルタも格好良かったし。

 「時計館の殺人」綾辻行人読了。「黒猫館の殺人」購入。これを読んでしまうと既刊の「館」シリーズは読破だ。

 近所の花屋で桃の花を買ってきて玄関と食卓に飾る。


(3/4) 「黒猫館の殺人」綾辻行人読了。珍しく途中で分かりました。だからじゃないですが図書館に行ってきました。「新・忠臣蔵 8巻」舟橋聖一、「11枚のとらんぷ」泡坂妻夫、「マジックミラー」有栖川有栖、「シンプル・レッド」竹内義和、「死者の書」ジョナサン・キャロル、「竜王伝説1 妖獣あらわる!」「竜王伝説2 魔の城塞都市」「竜王伝説3 金の瞳の狼」ロバート・ジョーダン、「有栖の乱読」有栖川有栖、「本格ミステリー宣言2ハイブリッド・ヴィーナス論」島田荘司、「ちいさいモモちゃん」松谷みよ子、「ドリトル先生アフリカゆき」ヒュー・ロフティングの12冊。

 「屍鬼」小野不由美や宮部みゆきの著作は予約が多いのかなかなか書架で見かける事はないです。「屍鬼」は買っちゃおうかなと何回か本屋で手にとっているのですが、上下巻で5000円近くは今の僕にはちょっと買えない(涙)


(3/5)  3月に入って暖かくなってきたおかげか、植木がまた少しずつ成長し始めました。それが一番如実に目に見えるのが3鉢ある珈琲の木。新しい葉の芽がプクッと姿をあらわし、それが手のひらを合わせたような形で5ミリくらいまで大きくなっていきます。そのうち合わさった手のひらが先端から二つに別れて2枚の葉になります。

 昨晩は少し夜更かしして「マジックミラー」有栖川有栖を読了。最近またちょっと生活のリズムが夜型になってきています。朝は食事の時の紅茶じゃ目が覚めなくて、珈琲いれて飲まないとしゃっきり目が覚めなくなってきました。だったら最初から珈琲飲めよってな感じですが。

 池袋に買い物に行ったついでに衝動的に「ジョー・ブラックをよろしく」を見てきました。ブラッドピット、アンソニー・ホプキンス。ストーリーの運びがとても丁寧で、心地よい映画でした。落ち着いた雰囲気としゃれた音楽、ささやくような声で静かに進む会話で、登場人物の気持ちや心の動きが少しずつ動いていくさまを細かく描き、観客をひとつひとつ納得させながら物語が進行していきます。結構長い映画なのですが(約3時間)、見ていて飽きませんでした。「去りがたい、それが生だ」と云う台詞がぐっと胸にこたえる説得力。ヒロイン役の女優さん(名前見てくれば良かった)の表情がまた良いのです。ビデオが出たらまた見るでしょう。

 「カウボーイビバップ」3週間振りくらいに見る。クライマックスのロートルスペースシャトルが離陸するシーンが、アニメながらに結構きます。「竜王伝説1 妖獣あらわる!」ロバート・ジョーダン読了。


(3/6) 昨日に引き続き強い風が吹き荒れています。昨日が春一番なら今日は2番?「竜王伝説2 魔の城塞都市」ロバート・ジョーダン読了。

 「竜王伝説3 金の瞳の狼」ロバート・ジョーダン読了。「彼氏彼女の事情 7」も買ってきて読みました。ニューフェイス登場。義弟に随分前から借りていた北野武監督の「HANA−BI」をやっと見られました。暗くて乾いた映画。ぼかぁああいう人、嫌いだな。しかしまぁまぁの面白さ。


(3/7) 日曜日。午前中から雨。一日中家でゴロゴロしていました。昼間はレンタルしてきた「タイタニック」を夜はNHK大河の「元禄撩乱」、日曜洋画劇場の「D・N・A」とテレビ三昧。


(3/8) 「暖かくなります。」という昨晩の天気予報があたったのは午前の始めだけで、なんだか寒い昼下がり。

 この間はじめて銀のエンゼルがついた「チョコボール」をみました。四半世紀生きてきて初めての体験でした。いやもう感動一杯で涙で前が見えないくらい。というのは嘘で、でも銀のエンゼルを見たのはホント初めて。周りで「おもちゃのかんづめ」もらった友だちもいないし。大事に取っておいて5枚集まったら「おもちゃのかんづめ」もらいましょう。

 「死者の書」ジョナサン・キャロル読了。奇妙な味わいのある不思議な作品。

 多分2年ぶりくらいに尾崎豊を聞きました。僕にとって尾崎は、彼の歌を初めて聴いた中学3年の時からずっと物すごく大切な存在のままだったんだ、と云う事を再確認しました。「街の風景」という曲のなかの「人生はキャンパスさ 人生は五線紙さ 人生は時を演じる舞台さ」ストレートすぎて少し恥ずかしい歌詞が不思議にすっと心にしみこんできたりするちょっと感傷的な夕方でした。


(3/9) 1週間くらい前からにんじんを育てています。にんじんって食べる時に頭とおしりを少し切ってから使うと思うのですが、その切った頭の方を小さい皿に水と一緒にいれておいたら2、3日で芽が出始めて今では葉が3センチくらいまで伸びました。今育てている植物の中で一番成長が早いので毎日眺めるのが割と楽しみになっていたりします。昨日もう一つ少し芽の出そうなにんじんの頭を同じように皿にいれたので早ければ今週中に芽が出て来るでしょう。

 懐かしいアルバムシリーズ第二弾は斉藤由貴「LOVE」です。大学1年の冬、夜通し友人たち何人かと飲んで歌って騒いで、明け方近く一人の友人宅に転がり込んで眠る前に何故か彼がかけたのがこのアルバムの6曲目「このまま」でした。斉藤由貴の透明感のある歌声とせつない歌詞に心打たれて黙り込んでいるうちに、皆眠ってしまったのです。以来この曲は特別なものになりました。


(3/10) 一昨日、昨日とかけて「繭八庵」の模様替えをしています。ああでもない、こうでもないとタグをいじり回していると時間はどんどん過ぎてしまいます。デザインもそうですが、一番面倒なのは色です。それも結局今までとそう変わらない形で決めてしまいました。トップページ以外はまだ中途半端な模様替えですが、僕としては何となく「春よ来い」バージョンのつもりです(笑)

 今日は「壊れた扉から」尾崎豊を聞きながらの日記書きです。「Foget−me−not」「米軍キャンプ」「Freeze Moon」など好きな歌ばかりです。前の会社にいたころ、新宿の小さなバーに何回か連れていってもらった事があります。歌舞伎町の小道を少し入った所にあるバーで、尾崎のマネージャが何回か来た事があるんだよとマスターがその人が置いていった名詞を見せてくれた事があります。尾崎自身が来たというわけでもないし、彼にゆかりがあるからと云うわけでもないのですが、ここに来ると必ず尾崎を歌ったものです。


(3/11) 昨晩も「繭八庵」の模様替え。あくまで模様替えなので内容が増えたりしたわけではないのですが、多少見やすくなったり、操作性が良くなったりしたんじゃないかなと思っています。久しぶりに全部のページを覗いてみて「お、こんなページがあったんだ」とやばい発見をしたりもしたのですが、それは内緒ということでどうぞ御勘弁を(ペコリ)ホコリをはらって虫干しをしたような感じでしょうか。御意見御要望、リンク切れ、色が見づらい、文字が小さい、写真をもっと増やせ(減らせ)、リンク張るって云っていたじゃないかエトセトラエトセトラありましたら是非教えて下さい。メール目安箱(掲示板)に書き込んでいただけると嬉しいです。

 実家から持ってきたテープの山から選んで聴いているうちに面白くなって今日もやっています。シリーズ思い出の一本(笑)今日は「SELF CONTROL」TM NETWORK 。小学校時代からの悪友あーりゅう氏の今は廃車になってしまったブルーバードにのると3回に1回はこのカセットをかけたものでした。アニメ「シティハンター」のエンディングへのはいりが毎回格好良くて物凄く好きになった「Get Wild」を歌っていたのがTM NETWORKでした。アルバムやライブのビデオを借りてきたりしたのはこの人たちが初めてだったと思います。最初にはまったグループでした。そのあとナンノコレシキ南野陽子嬢に僕の興味は移っていったりもしたのですが(笑)

 さて、久しぶりに聴くとどの曲も懐かしいなぁ。アルバムタイトルにもなっている「 Self Control」も好きで良いのですが、このアルバムでは圧倒的に「Time Passed ME By」が良いです。なんだか無性に懐かしくて甘く恋しい少年時代を思い出させる、郷愁をかきたてるせつない旋律と歌詞でね。


(3/12) おはようございます。風が強く暖かくはならないようですが晴れていますね。何日かぶりの太陽はなんだか嬉しいです。窓から差し込む陽を浴びていると目が覚めて気ます。僕は良く云う宵っ張りの朝寝坊って奴で、朝の目覚めが無茶苦茶悪くて毎日目覚ましを3種類、ラジオをと電話と普通の目覚まし時計をかけています。まずラジオが「J-WAVE」のジョン・カビラ「GOOD MORNING TOKIOOOOOOOO!!!」という雄叫びで電源が入ります。その後電話が、最後に枕元の目覚まし時計がジリジリリとたからかに鳴り響きます。以前は最初のラジオがなった瞬間余りのうるささに目が覚めてものでしたが、いまでは最後の時計が鳴ってやっと起き出す感じ。毎日やかましいものです。実家にいた頃は隣の部屋の弟や向いの部屋の親が余りのうるささに目覚ましをとめに来たものです(苦笑)何個使っても起きられないというのは気持ちの問題なんでしょうけど、早起きして3文得してやろうとちっとも思えないんだよなぁ。


(3/13) 昨晩は志木にあるララポートで「ガメラ3 邪神覚醒」を観てきました。さて渋谷の壊滅戦があのあたりが職場だっただけになんだかやけに身近に感じられたり、イリスと前田愛のからみがなんだかエッチくさかったり、京都駅での戦いがなんだかセントラルドクマに侵入した第23使徒戦みたいだったり、ガメラの武器が結構意外だったり、ラストあそこで終わるかいという意外さだったり、予告編の「ころして」にすっかりころされて見にいったおばかさんだったのが、帰りには「あついよ」にころりと参ったおおばかものになっていました。ホント単細胞バカです。と一晩たっても意味不明な精神状態ですが非常に満喫して帰ってきました。

 今日は夕方に池袋まで一人で秘密の買物。西武も東武も地下の食品売り場の混みようといったら凄かったです、というのが大きなヒント。


(3/14) ぽかぽかと本当に気持ちの良い一日でした。所沢の航空公演そばのホールで日フィルの映画会?に行ってきました。20年くらい前のスポンサーからの出資停止と楽団員全員解雇の問題があった時期を描いた映画でした。その問題うんぬんにはたいした興味を惹かれなかったのですが、指揮者とオーケストラとの練習風景のシーンが発表の場でしか聴いた事のないオーケストラの裏側を見たようで面白かったです。


(3/15) 朝一番で税務署まで確定申告に行ってきました。最終日だけにあさから凄い混雑でした。 タッチパネルの機械でぴっぴっぴと画面の指示通り数値を入力していくと申告書の出来上がり。思ったより時間はかからず税務署を出る事ができました。



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