天才達の贈り物二話
この本最初に開いた時は若かった。
それはこんなひどい目にあった人がいたんだ
今自分の失敗や恥ずかしいこと悩みなんて
フランクルに比べれば小さなこととそんな風に思う
のが精一杯だった。
それより驚愕だったのは最後の写真と図版である
資料提供
現代ユダヤ人図書館
ポーランド文化協会(ワルシャワ)
Bejt Lochamej Hagataot(ｲｽﾗｴﾙ)
岩崎秀之(東京)
ラッセル・オヴ・リバァプール
現代史研究所(ミュンヘン)
記録管理評議会(パリ)
ドイツ写真史編集部(ベルリン)
王立戦争博物館(ロンドン)
以下は迷走神経反射(失神)
を起こす人は読まないでください。
無表情な武器を持った親衛隊が到着する写真
隠れ家から追い立てられるユダヤ人
住家から親子で追い出されるユダヤ人達
広場へ行進させられるユダヤ人
ゲットー(ユダヤ人街)が放火され窓から飛び降りる女性
また一人、
すべてを焼き払おうとするホロコーストの残忍さ
アウシュヴィッツ強制収容所の門の写真
そこから線路は死の門と呼ばれたガスかまどに向かう写真
高圧電流が通じた鉄条網、苦しさに耐え切れず
心が崩壊した囚人がここまで走って自死したという
ガス室ゆきの選択をしている親衛隊将校
検診のため裸で走らされる囚人
建造中の焼却炉
毒ガスの入っていたドラム缶
山になっていた人間の灰、
野焼きされている人
山積みされた前二行の人のメガネ、義足や女性の髪
後に観たシンドラーのリスト(映画)は
これに比べればまだ牧歌的に感じた。
そして後のドイツの大統領ヴァイツゼッカーは
ドイツ下院で演説をしました。
荒れ野の40年では5月8日は心に刻む日であると始まり
六百万人のユダヤ人の死、殺された同性愛者、
ロマ(ジプシー)、精神病患者・・・
と詳細にその真実を述べ
ユダヤ人を人種としてことごとく抹殺する(ホロコースト)という
ことは歴史に前例をみません
(この写真と図版の真実を見れば一目瞭然)
ヒトラーはいつも偏見と敵意と増悪とをかきたてつづける
ことに腐心しておりました。
(ここはフロイトにとってもアドラーにとっても重要なところで
以前より人の心の奥底に潜む情動の一つとして認めていた)
(彼らの仕事はむきだしにできない普段は封印された衝動の
向こうにある対極に注目したのです)
(事実フランクルは収容所で偏見、敵意と増悪の情動に染まった者と
その対極に現れた人達を見たのです)
(ユングもこれと構造の似たようなことを言っています)
(政治家であるヴァイツゼッカーはこう言っていました)
若い人達にお願いしたい
他の人々に対する敵意や増悪に駆り立てられることの
ないようにしていただきたい。
(歴史から学んでくださいと言っているようです)
問題は過去を克服することではありません。
そのようなことができるわけがありません・・・
過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも目を
覆っていることになります。・・・・・
これらを心に刻むなら精神を病んでいる市民
に暖かい目を注ぐことはわれわれ自身の課題である
人種、宗教、政治上の理由から迫害され・・・
・・・・・
保護を求めてきた人々に対し門戸を閉ざすことはないでしょう
独裁下において自由な精神が迫害されたことを熟慮するなら・・
・・・・・・・・
その思想、批判の自由を擁護するでありましょう。
そして最後近くにアウシュヴィッツ強制収容所にいた人々が求めて
やまなかった自由の尊重の一文もありました。
こんな長く重いもの全文載せればこのファイルだけでも
十枚は超えるのでヴィクトールフランクルの経験そして
その背景となる時代がどんなものだったのかを知るための
一つの材料として一部載せました。
こんな時代に当事者として虐殺され
かかったフランクル、外部から想像するなら
恨み怒りをたたきつけ罵ったことでしょう。
でも彼の答えは「それでも人生にイエスと言う」 でした
どんな時にも人生には意味がある
何なんだこの人は
彼はニーチェでもないのにどうして
そんな絶対的な肯定感を持てたのでしょうか
共に考え感じてみませんか
ではお付き合いください
<夜と霧・目次>
解説、(七から七十四ページまで)
一、プロローグ
二、アウシュヴィッツ到着
三、死の蔭の谷にて
四、非情の世界に抗して
五、発疹チブスの中へ
六、運命と死のたわむれ
七、苦悩の冠
八、絶望との闘い
九、深き淵より
訳者あとがき
写真図版
前回は 一のプロローグの途中まででした
つづく
今回もここまでといたしたく思います。
早く走ればいいんですけれども
早く走ればドラマにはなりますが
無理なく歩くほうが遠いところまで
いけるような気がしています。
走る前に考える人
走りながら考える人
走ってから考える人
走る前に歩いてしまう人
どれにもあてはまらない人
あなたはどのタイプですか
<カフェオレtime>
両者とも透視術を得意とする名張の謎の忍者2体
一見仲が良いように見えています
はたしてその真相は
さあ今日はどんなキャラ見せてくれるの
私たちどういうわけか仲が良いのね
そうね なんでも分かり合えてるもんね
分かり合えるって
楽しいね で、なんの話だっけ
えっ、
さっき何度も・・・
ところであなた、きのうタヌキじゃなかった ?
なんでも調査して分析しなければ
気のすまない医師が現れました
興味ある関係だ、聞き取り調査しよう
で仲の良くなる忍者の透視術ってなんですか
あのこ、頭蓋骨に耳の穴がないの
あのこ、尻尾が生えてるの
むむ、なるほど
そうか透視術ってレントゲンのことだったのか
私の夢判断に取り入れてみよう
ミノムシ
キャラ達にお礼言わなくっちゃね
新年度出発の時期に
こんなところに迷いこまれて後悔なさらないで
ください
山あり谷ありですが、これから
勇気と希望が湧いてくると思います
フランクルはそういう人です、今後とも
何かのお役にたてるよう努力するつもりです
では感謝の気持ちをこめて、ありがとうございます。
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