夢の分割と変容


<やはり秋>

地底を這うような街並みの遥か
上空に底光りした巨大な入道雲が
その異様を現していた頃はもう過ぎ。

肌に感じるものはなにか優しい

秋の気配。


突然の展開ですが


<精神分析の分析とは>

普段、いや何気なく使っていた

分析という言葉の意味たとえば

夢の分析
フロイトの精神分析学
ユングの分析心理学
心理学で使う統計的分析

本屋でこんなものが並んでいたら
そこに愛はあるのかーって思う

そして違う棚に何気なく夢判断とか
アドラーの嫌われる勇気なんて並んで
いたらそれだけで癒しや勇気となる。

アドラーの個人心理学
なんてきたら、思い込みと分かっていても
おおっ自分のこと書いてくれてんのちゃうと
思わず手に取る。


<関係のない昔々の思い出>

承認とか欲求とか心理で使う認知とか変容とか
心象とかラポール、検閲、自我とか・・・
なんか専門差別化する理由があるのかと

心理の森の入り口からまずは
吹き矢の洗礼を受ける。

そしてひとたびそのジャングルを彷徨えば

蛇やサソリ、コウモリに襲われる夢を見て
キツツキに頭をつつかれたような目覚め、
そこにはなぎ倒された
いくつもの目覚まし時計の無念。

次に統計学に有意差探し、
待ったなしのレポート提出期限とか、

もうどうでもしてえなぁと
セリグマンの犬(学習性無力感)の心境・・

ますます日常生活から乖離してゆく気がする。

でも時々「あるがまま」とか「諦念」とか
の話を聞くと、なにを履き違えたのか
砂漠で水を得たように

「あるがまま」=好き勝手
「諦念」=サボる、放棄
それでいいんだと都合よく誤解釈してしまう。

さて実験です、この昔話を読んだあとこの顔は


A,笑っている、B,退屈そうに見える?

Aを選んだあなたは・・・
Bを選んだあなたは・・・

(言わない)


<それでも>

心はみんなもっている。ならば心理は
みんなのものだ。
ここでは楽しさと少しの辛抱と紹介と
大いなる誤解、アカデミック無理(メタ認知より)
そういう趣旨でやっていくつもりです。




さて

そこで避けては通れないフロイトの精神分析の

分析ってじぁどうすることなのと
そこから始めてみることにしました。

分析については、
哲学に数学を持ち込んだ、
デカルトの「困難を分割せよ」という
「方法序説」に出てくる
考え方この辺りが始まりでしょう。

困難に思えることは細分化する。



<困難を分割せよ、2、簡単な実践編> 

(数学者、遠山 啓、例)
例えば多角形の内角の和は何度かという

習っていなければとらえどころのないような
問題に

三角形の内角の和は180度さえ知っていれば

四角形の内角の和は対角線を一つ引けば
三角形が2つでできるので360°

では五角形を分割すると三角形が3つ
出来るので3×180で=540°

こうやって三角形に分けて行く

辺の数、内角の和、倍率
3=180、 1
4=360、 2倍
5=540、 3倍
6=720、 4倍
7=900、 5倍
8=1080、 6倍

意味なく掛け算使ったけど
(暗算やっといてよかった)

三角形で分割するということです。

それを簡素化すれば
辺の数=nとすれば
n-2に180を掛ければ内角の和となる。
もっと簡略化すれば
180×(n-2)

そして分割は微積分の考え方にも
繋がってくる
解体新書にも繋がっている
H2O=HとHとOなどの化学式にも


最近ねずみの夢みないわ。



要は困難をできる限り細かく分割して
考えてみようという考えかたです。

<分析と総合>

そうして分割したものを今度は組み立ててみる

17世紀以降の近代科学の始まり始まりー



<困難を分割せよ、3、あらゆるものを疑え>

そこから導かれたものは
「われ思う故に我あり」コギトエルゴスム

複雑で大きな世界を分割し細分化していって
それをすべて疑っても
懐疑している私という存在は疑えない
であるから真理の第一原理は我(私)である。

哲学に数学的普遍性を取りいれたデカルトは
近世哲学の父といわれるのも納得です。


<無意識の発見は総合>


これは今度フロイトを語るときにもう少し
詳しく参考文献と共に書きたいと思いますが

フロイトはどうも頭から
無意識を意識していたのではなく
世話になった精神科医の方々の催眠療法や
後催眠現象
自身の自由連想から総合して見えてきたもの


例えれば

催眠によるカタルシス効果を見た「
後催眠現象を見た「
思い出したくないものを抑圧しどこかに
閉じ込めている「」があるとすれば

「ハ、ム」と「木」

ここで天才フロイトは何かを
感じたに違いありません。

これを組み合わせるとなにが見えるんだ

ああっそうか、、そうだったんだ

これは「」(無意識)が分割された
ものだったんだと

そうして今度はその無意識なるものの
分析と体系化(精神分析)が始まった。



<困難を分割せよ4、愉快な面々参上>

そんな17世紀の科学的分析を心に

取り込んだ人達が現れたのです。


(空気を読めないゴリラを除く)


待てよ !
最初の三角形の内角の和180度は
疑わないのか!
買ってきたペタンコ(平面)の風船に
三角形を描くと内角の和は180度は認める

じゃあそれを丸く膨らませてみると
たちどころに真実ではなくなるじぁないか。
内角の和180度は頭の中だけで成立する理想だ。

それに当時の絶対なる神の存在はどうなるんだ


それは私の課題ではない


あっアドラーさんいらしゃったのですね






みなさんお元気ですか


あっフロイトさん御機嫌よう

意識の世界は盛り上がっているようですね


はいおかげさまで一銭にもなりませんが

私も科学的分析で夢判断に取り組みました。
また心の構造を3つの層に分割しました。
エス(イド)、自我(エゴ)、超自我(スーパーエゴ)



あっユングさん


では寝ましょうか夢をみましょう

夢は癒してくれるし前向きにもしてくれる
夢には連続したテーマも物語も神話も奇跡もある




<そしてユング夢のアニマ・アニムス>


以前アニマアニムス・煮詰まってきた

アニマ・アニムスの段階を表示していました。

アニマ(女性性)なら

一、生物(性)的な段階
二、ロマンチックな段階
三、霊的な段階
四、叡智の段階

アニムス(男性性)なら

一、力の段階
二、行為の段階
三、言葉の段階
四、意味の段階


男性の無意識の中にある女性の要素がアニマ
女性の無意識の中にある男性の要素がアニムス
です。
それは自身の段階によってアニマもアニムスも
変容してゆきます。(そうでない人もいます)
そしてその生々しい姿は時々夢に出てきます。

この姿は守秘義務の関係で
なかなか公表されないので

その初期のアニマを正真正銘の
自分の過去に見た夢に
求めてみたいと思います。

それは小学四年生の後半にみた少し残酷な
夢でした。


いまでもはっきりと覚えています。


ではこれを見てくださった方、
ありがとうございます。
次回は一挙にアニマ・アニムスを
まとめてゆきたいと思います。



なにか書きたいことがいっぱいあるのに
いざとなるとまとまりません。
あれもこれもと欲が深いのでしょう

故に起承転結のゆとりもありません。

それでも貴重な時間を割いて見てくださった方
ほんとうにありがとうございました。

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