どうやら風邪を引いてしまったようです。
先日の台風で濡れたのが原因だと思うのですが、どうにも喉が痛くて咳がでるのです。
それでも、仕事を休むわけにはいかないので、薬局でマスクを買って付ける事にしました。
今日は定時で早く帰ろう。 なんだか熱も出てきたようです。
そんな私に容赦なく仕事は届きます。 なんですかいじめですか 書類作成30枚分の原稿が届くなんて!
熱のせいで画面がよく見えず、キータッチもおぼつきません。 どうにか終らせたのは、22時もまわる頃でした。
フラフラしながら駅で降りて歩いている時、ふと先日のオフ会での出来事を思い出します。
みんな、私のことを「キレイだ、美人だ」と言ってくれるのです。 あんまり実生活では縁のない言葉です。 耳慣れない単語なのです。 それが本当なら、みんなもっと言ってくれてもよさそうなものなのに。 そうだ、タカノリ君にでも訊いてみよう。
そう思った時、前方に人影が見えました。 てっきりタカノリ君だと思っていた私は、よく確認もせずにこう訊いたのです。
「ねぇ 私 キレイかなぁ」
ところが、熱で視界がグラグラしていて見間違えたのですね。
人影はタカノリ君とは全くの別人でした。 でも、たまに駅で見掛ける人です。
けれど、その人にマスクを付けたまま訊いてもわからないでしょう。 あっけにとられたように、ポカンと口を開けてこちらを見ています。
それで私は、マスクを外しながらもう一度訊きました。
「あの 私 キレイですか?」
その人はマスクを外そうとしている私を凝視したまま、「あぁ」とか「うぅ」とか、聴き取り難い単語をいくつか発したかと思うと、後退りし始めました。
そして、クルリと踵を返すと、一目散に走り去ったのです。何かを大声で叫びながら。
なんて失礼な人なのでしょう。
私の口は裂けてなんかいないのに ねぇ
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