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たらこWORKS  俗物Kaikou.特別編


30年前の塗料を少しは減らそう! ~BANDAI 1/144 HG 百錬~

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30年前の塗料を少しは減らそう! ~BANDAI 1/144 HG 百錬~

HG 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 百錬 (アミダ機 1/144スケール 色分け済みプラモデル

  今を去ること40年前。私は一隻の帆船のプラモデルを作っておりました。ちなみに海王丸。

  説明書には、船体から飛び出した錨のモールドに金色を塗れ、と書いてある。でも金色の塗料を持ってはいなかった。

  田舎のことですから今のように様々な画材が手に入るなんてこたァございません。模型用の塗料かアトムハウスペイントが手に入るくらい。

  そこで模型屋に足を延ばして金色の塗料を探したのですが、当時、ちょうど田宮模型さんが「タミヤ・アクリル」という水性の塗料を発売した折でございました。水で薄められて、筆も水で洗える。

  あら便利、と思って買いました。色名ゴールドリーフ、23ml入りの大瓶を。

  現在は「アクリルミニ」と銘打って10ml入りが(150円などで)売っていますが、当時は23ml入りのお徳用サイズで、たっぷり入っているのも売りだったわけです。お値段100円。お得やん。

  で、ちっこい錨を塗った。

  そりゃあもうあなた、余るわ余るわ。

  ほぼ全部余った。それから40年。金色を塗る機会はついに無く、金色のタミヤ・アクリルはドたぷん、と余ったまま。

  さすがにそろそろ減らしたい。そこで模型屋の店頭ワゴンに250円で売れ残っていた最新の(?)ガンプラに塗りたくって減らすことにしました。




金色と銀色の百錬 正面   というわけで鉄血のナンチャラより、投げ売りされていた(?)百錬に塗ってみました。

  筆塗りでぺたぺたと。

  このタミヤのゴールドリーフは金メッキの金色というより、泥臭い土のような金色なので、ちょっと重たい感じになってたいへん効果的でございました。

  塗料自体もちょっと土の匂いがする不思議な金色です。発色する前の瓶の中の色もまさに泥みたいな色。でも発色すると鈍い金色になるというのが面白い。使い次第では無限の表現ができるかと。

  金色と組み合わせたのはアクリジョンのシルバー。期せずして新旧塗料の混合作品になってしまいました。しかも黒鉄色は新型の水性ホビーカラー。水性トリオの筆塗り三昧。

  楽しい。

  ラッカーは匂いがきついから使いたくないのです。ただ、タミヤ・アクリルも匂いはあるので、マスクをつけて我慢して使用。模型用アクリル塗料も、匂いがなくなれば良いのにねぇ。

  新参(?)でもないがアクリジョンは匂いがほとんど無く、呆れるほど乾きが速く、それでいて伸びるので、手早く薄く塗り伸ばすと重ね塗りが楽にできるなかなかの性能です。

  一方これはまさに新参の、生まれ変わった水性ホビーカラーは乾きがアクリジョンよりさらに速く、伸びもなかなか。匂いはちょっとだけある。

  ホビーカラーの黒鉄色はまるでメタルブラックのように黒いのがイマイチなのと、ちょっと乾きが速すぎて筆が引っかかる面すらあるのが、往年の水性ホビーカラーとは大きく変わった点でございました。

  昔の水性ホビーカラーはなかなか乾かなかったのにね。

  このキット、店頭のワゴンから250円で拾い上げた時から金銀の組み合わせで塗ろうと決めていました。

  エジプトのファラオのような頭部のデザインから金色を連想したからでもあるし、某デザインの Knight of Gold にちょっと似ているからでもあります(安易)。

  しかし金一色ではモノとしてあまり面白くなりそうになかったので、情報量を増やす意味で銀色を足し、さらに黒鉄色を加えた上に彩度の高い差し色を添えることでダーク・ヒーローっぽさを出せたらいいな、ということでこんな姿に。

  全部筆塗り。ゴールドリーフがあまり色が乗らず、発色もやや弱かったので、三回塗りで薄く重ねてから2000番のペーパーをかけ、クリアーでコートしてフェルトで磨く、という面倒くさい手間をかけています。

  まったくわかりませんケド!(無駄な努力)

  でも塗りたくって磨いたおかげで塗膜が厚くなり、重厚感が出て、狙い通りのファラオ風にはなりました。

  アクリジョンと水性ホビーカラーの発色と色乗りはかなり良く、シルバーなんか光が当たるとキラキラの輝きを放つンですから、塗料の性質にも時代の変化が見られるもンだなぁ、とは思いましたわ。昔のシルバーって、こんなに輝いたりしなかったもンね。

  ざらりとしたゴールドリーフの発色と味わいの違う発色が組み合わさった結果、色合いが立体的になって良い味わいに。

  いろいろと勉強になる実験でございました。

金色と銀色の百錬 背面


金色と銀色の百錬   さてこの百錬。

  最新のキットだけにさぞかし可動するのかと思いきや、不思議な結果になっております。

  左の写真、上腕部の接続部が見えておりますが、この肩側の下向きに出っ張った三角形。

  これがなんと、回転する上腕部にぶつかって腕があまり回転できない。なんだこれ。

  デザインを尊重した結果なんでしょうが、どうしたバンダイ。

  肩アーマーのビックリドッキリ可動とか、他はよく動くのにいろいろな邪魔が入って、結果あまり動かないという不思議なキットに。

  肩も肘もこんなに動くのに、上腕部が回転しないことでポージングの自由度はあまり高くありません。


  腰も、いかにも動きそうなデザインでありながら、案外と動かない不思議。

  もったいない。

  膝だってこんなによく曲がるのに、太もも周りの装甲があまり可動せず、無理に動かすとポロポロと外れるものだから、外れない程度で動かすと、結局あまり足が開かず、上がらず、大胆なポーズはとれないという不可思議さで。

  足首の小さな奥行きのデザインのために安定性も良くないので、足全体の自由度がないと自重を支えきれないのがにんともかんとも。

  足首自体も存外自由度は低い。装甲を外せばもっとずっと自由に動くンですが。

  コストの問題もありましょうが、サイドスカートの接続を複雑な可動ができる両端可動の棒接続にするだけでもだいぶましだと思うのですが・・ってそうか。そういう改造をすればいいのか。なーるへそ。

  何年かたってこのキットのことを忘れ、再発掘した暁には、その改造をして楽しむことにしましょう。

  改造の余地を残してユーザーに楽しみを提供してくれるとはなかなかやりおる(手のひらくるんくるん)。

金色と銀色の百錬


金色と銀色の百錬   なにはともあれ、狙い通りに、ファラオっぽい配色のモビルスーツが作れた(なんだこのポーズは)。

  そしてなにより 30年前の塗料が少し減った。

  たっぷり入っていた土色の金色が少し減ったゾ。少しだけど。

  そして心ゆくまで筆塗りを楽しめた。

  なにしろ金色は三回塗り重ねたんだから、そりゃあもう時間たっぷり筆塗りが楽しめましたわ。



  タミヤのアクリル塗料は他の模型用水性塗料やアクリルガッシュと比べて少々匂いが強く、あまり快適ではありませんが、こればかりは30年前から鎮座ましましていた御老体だから仕方がない。当時はこれでも画期的だったのですから。

  差し色の緑がちょっと安っぽくなってしまって、まだ銀の方が良かったかしら、と反省点が残りましたがまぁ良き。

  なんならあとから塗り替えればよろし。

  最近はだいぶ、間違ったら塗り直す、失敗したら塗り直すからまぁいいや、というノリで模型を楽しめる境地に達しつつあり、やり直しを楽しめるというなかなかお得な精神状態で作っております。これオススメ。楽。そして楽しい。

  模型をこの境地で楽しめると、非常に深く豊かな経験を味わえます。技術の成長もまだまだ楽しめてお得。

  いい歳をしてようやくこの状態に辿り着きました。


さてタミヤのゴールドリーフはまだけっこう残っている。次は何に塗りたくろうかな




2022.09.26

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