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第1008回

2025年4月10日

■ レースが終わって日が暮れて



  オラクル・レッドブルに電撃加入した角田選手に大注目の日本グランプリが終わってしまった。

  FP1、FP2、FP3、1次予選と素晴らしい結果を出して「こ、これは!」と日本中を大興奮させた角田選手だったが、2次予選で失速、セクター1でタイムが出せず、3次予選には行けなかった。

  というか2次予選はドベだった。

  日本中のファンがやきもきする中、私は決勝の1コーナー目に期待していた。

  スタート直後の1コーナーは飛び込みで荒れる例が少なくない。まして決勝当日は直前までの雨。ここで数台が乱れれば、中段からのスタートであっても上位集団に食い込み、10位までのポイント争いに加わることも不可能ではないはず。

  無論クラッシュはあって欲しくないが、隙あらば鼻先を突っ込んで、1週目で盛り上がるレース展開もない話ではないとみていた。

  しかし当日のスタートはとってもスムーズ。全車スルスルと走り出してきわめて自然に1コーナーを抜けていった。順序よく、きれいに整列しての1コーナーだった。

  いやクリーン・スタートやないかい、と突っ込む間もなく、角田選手はミスった前の1台を抜いたまま、それきりほとんどなにも動かないレースになってしまった。たまにある静かで緊張したレース展開だ。

  こういったレースでは後半に大きく荒れるか、そのままあまり順位が動かずに列車状態で終わるかいずれかの結果になるのを多く見てきた。今回は後者だった。多少の順位変動はあったものの、角田選手は12位とポイント圏内に届かず静かにレースを終えた。

  悪い結果ではない。もっと順位を落としたり、焦ってミスって大きく後退する展開もあり得たからだ。なにしろほとんど乗ったことのないマシンにいきなり乗っているのだから、中盤からスタートせざるを得なかった母国グランプリの本番で調子が乱れてもおかしくはなかった。それが2位上げてのゴールだから、決して悪い結果ではなかった。

  だが良くもなかった。特に1次予選の優れた結果を見たファンの多くは、それ見たことかどうして今まで乗せなかったんだと鬼の首を獲ったような大喜びだったのだから少々荒れもしたのは致し方がなかった。

  中盤スタートとはいえ、やはり10位以内には入って欲しかった。粘り強い走りで抜いて抜いて、10位には入って欲しかった。逆転優勝だってもしかしたら、という声もあったのはさすがに脳天気だとしても、せめて4台は抜いて欲しかった。

  たとえ無茶でも。

  長年に及ぶあの大きな期待と、1次予選の素晴らしい結果を思えば、期待するなというのは無理だ。また期待されるべきで、期待に応えるべきでもあったからだ。ここで期待に応えていたら・・

  止めよう。要するにみんなモヤモヤしたということだ。悪い結果ではなかったし、むしろ良い結果の内に入るとは思うが、期待されてた結果に対してはビミョーだったのだ。スカッと爽やかコカ・コーラというわけにはゆかなかった。レッドブルだからかしら。

  ただ、我らが角田選手が天才でないことはよくわかった。天才はこういうところで結果を出し、そして伝説になるからだ。

  知ってたけれども。だが努力の人であることも知っている。きっと彼は努力を続けて、今後そこそこの結果を出してくれるだろう。我々ファンはそれを待っていれば良い。数年以内に彼は、難しいあのチームの車を乗りこなし、地味に良い結果を出してくれるに違いない。

  ひとまず次はバーレーン・グランプリだ。今度はどん結果になることだろう? もしかしたら、どんでん返しの大躍進、なんてなこともあり得る、かも? かも?

  楽しみにして待とう。酒は辞めてしまったので、菓子でも買ってまたワクワクしながら待つことにしよう。まだこれからなのだから!

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