流行に聡い皆さまにはとうに承知のコトかも知れマセンが・・。
やわらかな手触りに、もちもちっとした歯応え、しっとりした味わい、さすがに焼きたての香ばしさには欠けるが、この際多少の不満はやむを得まい。 ついでにちこっと小さいのだが、これぞたびたびパン屋を覗いては「・・今日も店に出してない」と悲嘆にくれていたあのパンなのだ。製造者は違うし、第一非常に惜しいことにはねじってないのだが、まぁ大目に見てやろうではないか。人間、おおらかな心は大切だ。 なにしろ味がまぁまぁいつも買い損ねるゴマねじりパンに非常に近いので、気軽に手に入ることを考えれば、「ねじってない」くらい十分にさっ引いて差し支えない要素だ。 ひょっとしたらこの種のパンはあちこちで売られていて、結構な人気メニューなのかも知れぬ。製品名「セサミスティック」なるこのパンの製造元は大手の山崎製パンさんだ。市場調査で高い人気でも出たのかも知れない。私に限らず、この種のパンの需要はどうやら高いと見受ける。 ともあれ、焼きたての香ばしさと大きさはともかく(少々小振りなのだ)、これでいつでも心おきなくゴマねじりパンが食べられる。見つからなければコンビニ巡りをすれば買えるし、なんなら馴染みのコンビニで注文してくれと泣いて頼めばすぐ買える。 社会変化の複雑化と高速度化は必ずしも気が滅入るばかりではないらしく、こうして私は120円で幸福をゲットしてしまった。この食感は実にイイ。あっさりした味わいもグー。病みつきになる奇妙なおいしさがここにある。 その味はまだ知らぬ、という方は損をしている。ぜひ買いなはれ。コーヒー紅茶と共に食せば、心和むこと請け合いである。 それでもパン屋で買う焼きたての味は忘れがたいので機会があればしつこく通う腹づもりだが、120円を支払えば焼きたてのゴマねじりパンに出会えぬ悲しみも癒されるというのだから、安上がりで安直な時代に生まれたのはもしかしたら良かったのかも知れない。 (2003.06.01) |
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