日繭
記八
97年2がつですよ
(2/11)
銀猫商会
の黒谷都さんの一人人形劇
「KURO SOLO 壱番 半月」
の再演を見にいく。この作品を見るのはこれで3回目。
(2/15)
日もだいぶ傾き、オレンジ色に染まった空も西の端から薄紫色へと変化し始めた夕方の終わりと夜の始まりのすき間の時間、散歩に出た。田んぼの間の雑草の生えた道をゆっくり歩いて行くと今ごろはちょうど犬の散歩の時間らしい、大きな犬、小さな犬、賢そうな犬、おば○そうな犬を連れたおじさんおばさんとすれちがう。流れる曲は「さんぽ」、「となりのトトロ」のオープニング曲だ。
♪♪歩こう 歩こう わたしは元気
歩くの大好き どんどん行こう♪♪
どんどん歩いているうちに土手にぶつかる。ここにも犬の散歩に来ているおじさんおばさん、ジョギングしていたり自転車で通りすぎる人が思いのほかたくさんいた。気が着くと川をはさんだ遠く向こうのほうに見える山あいに真ん丸に見える太陽がゆっくりと沈んでいく。太陽が沈み着るまで眺めていた。
(2/16)
アップルにスティーブン・ジョブスが復活したからでは決してないがディズニーの
「トイ・ストーリー」
をみる。面白かった。面白かった。面白かった。僕もウッディとバズ・ライトイヤーの人形が欲しくなってしまった。もともと3Dで製作しただけに実際に立体化したときの再現性といったらまさに映画の中の人形そのもの。このお話しに夢中になった子どもなら絶対欲しくなる代物だ。子供よりまず僕が欲しかったりもする。
人形達のいる子ども部屋の扉を締めてしずかに自分の人形達がご主人様達のいないあいだに動きだししゃべり始めはしないかとどきどきしながらドアに耳を当てた子どもが結構いたんじゃないかなぁ。実際僕もはずかしながら僕らの見ていないところで人形たちは動き話し、恋もすれば夢も見ているんだと信じている、いや信じたいと思っている。
(2/20)
昨日読んでみて「北村薫は僕の好きなタイプだな」とほぼ確信していたのだが今日
「夏の蝉」「秋の花」
の2作品を読み終えて「こんな話が読みたかったんだよ」ととても嬉しくなってしまった。ここ何年かの読書でベストワンだ。
ばたばたと人の死ぬ話は書きたくないうようなことを云って栗本薫は「探偵伊集院大介」のシリーズを書いた。日常の中に潜むちょっとした非日常の世界をあたたかく描き出す。この「あたたかく」と云う言葉は北村薫を語る上で大切なキーワードになるんじゃないかなぁ。とっても、とっても、とってもすてきな話ですよ。
(2/22)
マックユーザーになってから初めてのマックエキスポだ。マックユーザーになる前にも一度しか行ってないからこれで2度目の
「まっくえきすぽ in トキオ」
無茶苦茶な強風のなか西船橋に出て京葉線に乗る。西船橋で電車を待っている人が全部エキスポにいく人に見える。そんなわけあるまいと電車にゆられていると聞こえてくるわ聞こえてくるわマックユーザーの会話が・・・。
いわく「今度のOSは・・・・・」
いわく「うちのパフォーマは古いからねぇ・・・」
いわく「メモリやすいかなぁ・・・」
海浜幕張に着くと結局その電車に乗っていた大部分の人が降りてしまった。げ げげほんとにエキスポラッシュだったのだ。今回の目当てはずばり
ZIP
。富士フィルムか、マクセルのものと思っていたのにさんざん歩き回っているうちにどうせ保証はどれも一年だい、と一番値下げ感の高かったエプソンのZIPを13500円で買ってしまった。SCSIケーブルが800円にメディアを2枚で3000円で合計17300 円+消費税でまぁまぁ計算通りのお買い物。買い物もすませてごつんごつんと芋洗い状態の会場を突破していると、大学時代の友人で携帯電話の販売店に勤めているやつが看板持って立っていたのにはびっくりした。何でも携帯電話の販売勧誘でエキスポ開催期間中きていたらしい。「みんな林檎目当てだから電話なんかだれも見向きもしなくてよー」とちっとも林檎に興味のないかれは申しておりました。そんなこんなで僕のエキスポは終わっていくのでした。
(2/23)
「銀ぶら」
「(名・自スル)<俗>東京の盛り場の銀座通りをぶらぶら散歩すること。」----旺文社 国語辞典 新版
さて、わけあって銀座に出かけたのだが昼飯を食っているときにものすごい言葉に遭遇してしまった。年は24から26、7くらいの二人連れの女の子でものすごく今風の格好をしている。で、お洒落にパスタなんぞを食いながら(かくゆう僕も同じ店にいたのだが)「ぎんぶらにも飽きちゃったわよね」とのたもうたのである。
もはやこの言葉は死語であろうと思っていただけに実際にその言葉を使っているしかも若いお姉ちゃんを見つけてもうびっくり仰天してしまったのだ。そうなると今度は
「ナウなヤングにばかうけ」
を聞いてみたくなるなぁ
(2/24)
アルカリ乾電池単三を数本買ってきた。友人えすわい氏から借りているデジタルカメラ用だ。雑誌なんかで読んでも中堅どころのなかなかいい絵を撮ってくれる製品らしい。実際、部屋のなかで撮っても明るい外で撮っても暗い夜景のなかで撮ってもシャープな映像でアウトプットしてくれる。結構すごいよ。会社から帰ってきてからばちばち部屋のなかやら外の風景やらなんでもかんでも撮って遊んでしまった。
(2/25)
デビュー作の「空飛ぶ馬」を19日に初めて読んだときに感じたことだが、こ の人の作品を読んだあとの何だかほんわかした感じはとても気持いい。自分の 小さなころの思い出や身の回りの自然や人々との温かなふれあいを思い出した り、あいつに電話してみようかななんて思わされた作品というのは他にはない。
北村薫「スキップ」
このお話しは17歳の少女が気がつく肉体年齢だけ42歳になってしまっている。世間も25年進んでいる。17年間住んできたよく知ってる町のはずなのに微妙な違和感がある。自分だけを置いて周りだけ25年間のときを経てしま っている恐怖。人生への夢も希望もあったのに・・・失った25年間はどこへいってしまったのか、どうやって生きていけばいいのか。想像するに恐ろしい話なのに読み終えるとなぜだかさわやかに気持ちになっているのは作者北村薫の技量なんだろうな。
(2/27)
永野護「ファイブスター物語 8」
を読む。壮大に風呂敷を広げまくった漫画 でファンタジーと魔法で神様やロボットや竜やら宇宙船やらがガシガシ戦うSFチックなお話しなのだ。面白いことには面白いのだが刊行ペースが遅く作者が死ぬまでにはたして広げた風呂敷たたんで大段円を無事に迎えられるのか、たいへん疑問であっったりもする。とにかくおもしろい。
(2/28)
何かきっかけがあったらやろうと思っていた漢字Talkのバージョンアップをする。一昨日から突然PPP接続ができなくなってしまったのでなんだかんだと考えるよりもいったんハードディスクを初期化しちまってゼロからいれ直したほうがいいやと判断したのだ。 僕のPerforma5320に入っていた漢字Talkはバージョン7.5.1。アップグレードキットでCDを手にいれるのはMacOS7.6まで待つことにして、雑誌の付録CDにたいてい入っている漢字Talk7.5.3アップグレード、漢字Talk7.5.5UPGREADを使ってバージョンアップをする。ハードディスクの大掃除的意味合いも兼ねていたので重要な文章なんかのデー タはすべてZIPに落とす。ZIPをエキスポで買ったのもバックアップを簡 単にとりたかったのが一番の理由。バックアップとハードディスクのフォーマットはあっという間に終わったもののOSのインストールは「7.5.1」「7.5.3」「7.5.5」と順に入れていかなければならない分時間が余計にかかる。OSのインストールで1時間半。それからフリーウェアなんかをいれていく。フォルダの整理なんかをしながらやっていたので気ついたらもう夜明けが近かった。
繭八庵
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繭
八
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Eight Cocoon House
Since 1997
by Atsushi Kurata
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