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Eight Cocoon House
JAZZ

●Last Update:99/10/27●

"DJANGO" THE MODERN JAZZ QUARTET


1.DJANGO
2.ONE BASS HIT
3.LA RONDE SUITE
 a)Piano
 b)Bass
 c)Vibes
 d)Drums
4.THE QUEEN'S FANCY
5.DELAUNAY'S DELLEMMA
6.AUTUMN IN NEW YORK
7.BUT NOT FOR ME
8.MILANO

ミルト・ジャクソン(vib)
ジョン・ルイス(p)
パーシー・ヒース(b)
ケニー・クラーク(ds)
1953/6/25,1954/12/23,1955/1/9

 CDショップのジャズコーナに行くと天井のスピーカから大音量でいろいろな演奏が聴こえて来る。これはトランペットだ、今度はサックスだ、アルト?テナー?うーん多分テナーかな?なんてやるのだが、オルガンのような鉄琴のような不思議な金属質の音が聴こえてくるとこの楽器はなんだろうと良く思っていた。それがバイブと云われるビブラフォンだった。その第一人者と云われるミルト・ジャクソンが亡くなったと知ったのは99年10月12日月曜日だったか、1、2時間毎に更新されるニュース系サイトではなく、紙メディアの新聞の夕刊だった。享年76才。このアルバムを買うまでは彼の演奏を聴いた事はなかった。追悼というわけでもないがかけてみよう。

 僕はこのM・J・Qというグループはなんとなくハードながりがりごりごりのジャズ、アートブレイキーのジャズメッセンジャーズのような演奏をするのだろうと何故か思い込んでいた。 それがどうだろう、しょっぱなから美しいピアノとバイブのユニゾンから幕を開け、華麗なバイブのソロへと主役が移る。アルバム全体を覆う端正で抑制されたイメージ。スタイリッシュななかに少々のアンニュイさを感じさせ、どことなくクラシカルなイメージを喚起させる演奏の数々。そのなかでもやはり際立つのはミルト・ジャクソンのバイブ。柔らかな響きでぐんと耳に飛び込んで来る沢山のメロディー。ピアノ、ベース、ドラムスが抑制的であればある程バイブの奔放さが際立って雰囲気を作りだす。聞き惚れていると40分少々はあっという間だ。

"SOULTRANE" JOHN COLTRANE


1.GOOD BAIT
2.I WANT TO TALK ABOUT YOU
3.YOU SAY YOU CARE
4.THEME FOR ERNIE
5.RUSSIAN LULLABY

ジョン・コルトレーン(ts)
レッド・ガーランド(p)
ポール・チェンバース(b)
アート・テイラー(ds)
1958/2/7

 昨年ある友人の結婚式の3次会だか4次回だかの次の流れで別の友人Mの家まで行って飲んだのだが、そのMがこの人はすごい、と絶賛していたのがこのジョン・コルトレーン。その後僕もJAZZに興味を持ち出していろいろと聴くようになったのだけれども、雑誌やらでコルトレーンの記事を読むとなんだか物凄く難しく高尚な事をしているような人らしくて、当分良いかなと思っていたりしたのだった。 がマイルス・ディビスのマラソンセッションの演奏などを聴いているとそれ程際立って難しそうだったりもせず、ソニー・ロリンズを聴いてテナーサックスの面白さに開眼しちゃったりしていたので、じゃぁ次はコルトレーンだろうと買ってみた。

 元気なのもバラードっぽいのもやっぱりどこか理屈っぽい印象は否めないのだが、そういう面倒くさいものを吹っ飛ばされたのが最後の5曲目「ロシアの子守歌」ピアノのレッド・ガーランドが不吉なイントロを奏でた後にコルトレーンのどこが子守歌なんだと誰もが思うであろう超絶的な演奏。息継ぐ暇もなく次から次へと音符がつながり、上がっては下がり、下がっては上がりしているうちに蘆はリズムを刻み、鼓動は高鳴り呼吸は早まりアドレナリンが分泌されもうバッチンバッチンに目も覚めた状態で演奏は終わる。うーん迷惑な子守歌である。この一曲ですっかりコルトレーンが気に入ってしまった。


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