建もの探訪 番組取材風景 取材風景全国ネットで放映される「渡辺篤史の建もの探訪」は今年で13年目を迎える人気番組です。 東京・関東地域ではテレビ朝日(10チャンネル)で10月27日(土曜日:朝9時半〜)放映されます。 詳しくは、番組のホームページもご覧下さい。10月21日になると「今週のお宅」に写真や内容が掲載されるそうです。 |
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●いえづくりの記録● ●建設記録● ●できあがった自宅の写真集● ●テレビ取材風景● ●建築家の灘さんより● ●灘さんの三山の家の写真集● ●灘建築研究所のホームページ● |
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「建もの探訪」は私も好きなテレビ番組で、いつも家族で見ていました。建築家の灘さんも、渡辺篤史さんの著書で調べて探したわけで、ご縁のある番組です。 ●屋上で、記念撮影。カメラマンの高橋さんがエレベーター塔の上から撮ってくださいました これまで、「いったいどうやってこういう普通の人の家を探してくるのかな?」「案内するひとたちはみんな素人さんだけど、どうして緊張感がないんだろう?」「渡辺さんは練習とかリハーサルとかするのかな」、などなど素朴な疑問がありました。 |
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1:どうやって普通の人の家を探してくるのか? | ||
JCTV(番組制作会社)のディレクター、宮本征一さんによると、一番多いのは住宅雑誌で紹介された家から選んで取材を申し込むというパターンだそうです。あとは建築家が作品として紹介する場合(うちはこのパターンで、灘さんが写真と説明文を送ったそうです)、家の持ち主から直接持ち込まれる場合もあるけれども、ほとんどの場合は没になるそうです。取材は首都圏近郊が主ですが、これは地方の広い土地に自由に建てた家よりも、様々な制約の中、狭い土地、限られた予算で建てた家を紹介することを主体にしているからだそうです。夏休み特集などはまた別で、海や山の中の家などテーマに沿って面白い家を取材するそうです。あまりの豪邸などは対象にならないみたい。庶民ががんばって工夫して建てた小さな家だから視聴者も身近な感じがするんですよね。 ●3人ともいつも撮る側だそうで、私が写真を撮らせていただきたいと申し出ると、何となく不自然! 取材前、8月に打ち合わせに見えた、番組構成の臼田さん(女性)と宮本ディレクターとADの岩崎さん。実は臼田さんのご自宅も9月に建もの探訪で紹介されました。屋上にプールのある、コンクリート打ち放しの広々したお宅、玉田邸がそれです。番組のホームページにも紹介されています。(過去のお宅として)番組ではまるで初対面のように渡辺さんが玉田さんにお話を聞く場面が放映されていましたが、実はかなり長いおつきあいな筈ですね(笑)。素敵なキャリア女性という雰囲気の臼田さんに、やんちゃざかりの男の子が二人もいたとは(番組を見て知りました)!!びっくりしました。
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2:なんで家の人はあまり緊張しないの?練習は? | ||
下調べには渡辺さんは全然いらっしゃいません。家の写真も事前に見たりしないそうです。 また、下調べのときには、「練習」ということで、本番と同じように、外側から順番に家の説明をするのですが、別に特に決まりはありません。当日話す順番も、内容も、全然決まっていなくて、「これを特に説明してください」とか、そういうことも言われません。なんとなく不安なままの打ち合わせでした。が、何も決めずに当日撮影することが、緊張しない秘訣だそうで、ほんとにお客さんが来たように渡辺さんを家の人が自然に案内して歩くというスタイルの番組です。当日渡辺さんがどんな質問をするか、本人も含めて誰も知らないそうです。 ●屋上の施工の仕方を説明しました。臼田さんはメモを取っていますが・・・。別にそれが渡辺さんに伝えられるわけでもなさそう。 ●いろいろ説明した内容をもとに、番組では一応台本をつくるそうです。でも、それを私たちに見せてくれることはなく、また渡辺さんも見ないそうです。撮影後に一冊いただきましたが、実際の取材での渡辺さんの話とはやっぱり全然違う内容でした。
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3:当日の撮影はどんな風? | ||
●朝9時にスタッフの方6人が見えます。ADの岩崎さんは両手に大きなぞうきんを持って、家中走り回り、きれいにするところはないか調べ回っていました。幸い(?)お掃除の甲斐あって、「どこもふくところがありませんっ」 でも、家の中のよけいなゴミ箱などは持ち運び、撮影されないように隠したり、家の横の自転車を移動したり、網戸をはずしたり、撮影に適さないオブジェはさりげなく取り除かれるらしいです。今回はほとんどものの移動はなく、というより、もともと物があまりない家なので、普段のままでした。 ●最初のカットだけ、練習します。しかし、その内容は「玄関の入り口付近で家族みんなで待ちかまえ、渡辺さんがぴんぽーんとならしたら「はーい」と出ていってください・・・外側の説明が終わったら、「どうぞ」と家の中に招き入れてください」・・これだけ。 ●そして9時30分になると、本当に渡辺さんがやってきます。渡辺さんはほんとうに初めてこの家を見るわけで、中はどうなっているのか予備知識はないらしいです。ほんとかなー でもほんとみたいだった。 ●渡辺さんはテレビ番組そのままの、とても親しみやすい感じの方でした。放映が10月末以降のため、すっかり秋の装いでしたが、撮影当日9月15日はとても蒸し暑く、汗だくの撮影となりました。渡辺さんは犬好きなのは有名ですが、子供もすぐになついてしまいます。ちびもだっこされてとてもうれしそうでした。 ●渡辺さんは初めて見る家の中のいろんなディテールに次々気が付いて質問されます。コメントもその場で考えているらしかったです。ときどき季節を取り違えたり、スタッフがくしゃみをしてNGになったりしますが、だいたいは番組そのまま、順番に部屋を案内していくスタイルです。 ●ひとこと文句を言いたい!夫の書斎について・・・これが小さいのは穴蔵みたいな書斎がいいといった彼の好みによるものであって、決して「夫婦の力関係」なんかじゃないですよ〜本番では夫はかなり緊張していて、まるですっっごくおとなしいひとみたいになっちゃって、ほとんどお話しないんですよ。しょうがないからほとんど私が説明する羽目に・・。まったくもう、まるで私が仕切ってるみたいになっちゃったじゃないの〜 みなさん、実際は違うんですから! <ここでいらしたスタッフの方の紹介です>
●ADの岩崎廉嗣(読めないけどきよし!と呼ばれていました)さん。撮影のときに下の方に隠れてドアや窓をすーっと開けたり、バッテリー交換からお茶の用意から、うちの子供の相手から、蚊よけスプレー手配までよろず!入社したばかりの岩崎さん、将来は何になるんですか?との問いに「ディレクターになりたいです」・・・いい番組たくさん作ってくださいね。 ●照明の並木さん。暗い所には光をあてて、コントラストを弱めます。途中で踊ったり歌ったりしてて楽しかったです♪ ● うちのちびと酒ブタ勝負をしてくれました。並木さん、どうもありがとうございました。 ●音声の小川紀子さん。「え〜写真撮るんですか〜〜」すごく身のこなしの軽い、スリムで可憐な小川さん、音声だけでなく、直射日光を遮ったり、いつも動いてました。お世話になりました。 ●ディレクターの宮本さん。カメラアングルを全部決め、この携帯型のモニターでチェックしてOKを出します。渡辺さんが午前中話した内容をメモし、午後はその視線や質問内容に合わせたカットを細かく、くまなく撮影していきます。
●カメラマンはクロステレビジョンの高橋尚志さんです。最後の渡辺さんがまとめを語る場面では、屋上のエレベーター塔の上に昇って撮影されました。 |
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●番組に編集されるかどうかはわかりませんが、収納部分は全て開けて撮影していきました。あまりおかたづけの得意でない私はひたすら冷や汗を・・・恥ずかしい!!と叫ぶ私にスタッフの方々はやさしく「いや、十分きれいですよ!!」とフォローするけど・・・きれいじゃないってば〜〜 お願いカットして下さい。 ●いちばん右に移っているのはARPCの五十嵐さんです。車両係とのことですが、他のスタッフの方といっしょにいろいろアシスタントされてました。こんな感じで夕方までディテールの撮影が続きました。途中雨が降りそうになったりしましたが、無事撮影終了。 いつも番組では、渡辺さんが映っているカットの後で、部屋を見渡すカットや収納が開くカットなどが続きますが、これは全部午後別に渡辺さんの視線を追って撮影しているものです。だから、午前中晴れていて午後大雨だったりすると光が変わってしまってすごく困るのだそうです。今回はおおむね明るい曇りで撮影日よりでした。
とてもいい家族の思い出になりました。みなさん、ありがとうございました。お疲れさま&これからも楽しい番組を作ってくださいね! |
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●全国の番組放映時間帯一覧表 現在の放送予定 ・・・変更もあるので、随時番組のホームページ から「今週のお宅:放送時間」か、新聞・雑誌などでチェックしてくださいね。 10月27日 |
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