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SFよりのホラーそれもクトゥルフものとくれば読まないわけにはいきません。 舞台設定やらその他も細部まできちっと描かれていてSFとして読み応えがある一方、 少々冗長で途中眠くなったり、唐突に邪神という単語が出てきてみたり 詰めが甘いところも。 クトゥルフ作品にとって重要な「恐怖」という感情に対して面白い扱い方をしていたり この点は面白いですね。
かなり今更ですが、未読だったので。TVアニメ化されたのを見た後なので だいたいの話の流れをわかった上で読むと、アニメ版がいかに原作に忠実に 作ってあったかがよくわかってアニメ版スタッフの原作への愛を感じる結果に。 とりあえずそれを置いておくとしてもとても良いですね。 お話の完成度が非常に高い。一気に最後まで読ませる、エピローグの最後の一文が なんと言っても秀逸。
ノリだけで突っ走るSFモノ第2弾。コメントに非常に困る作品ですな。 前と同じ以下略になりそうで。 あえて書くとスネークマスター編というくらいだからオチにスネークマスターが 絡むかと思ったらなんかスルーだったので拍子抜けしましたくらいかな。
軽いタッチのSFモノ、なんとなく星新一を思い出してみたり。 主人公がだいぶぶっとんでいるような気もするのだけどまぁ小説だから良いのでしょう。 たまには難しいこととか考えずに読めるものも。
あっという間に2巻が出ましたね。それだけ1巻が売れたんでしょうか。 さて、2巻の内容は1巻に引き続きなのですが、ちょっと難解になっちゃったかなぁ という印象。正直わかりにくい上に冗長かも。 前巻にあったような短編としてのキレがない。 思い切って1冊使って長編にしちゃった方が良かったのでは。
これはとてもよい妖精さんだ。読んでいてにやにやしてしまうようなお話は ひさしぶりかも。 良い意味で細かい設定その他が放置されていて短編としてうまくまとまっているなぁと。 これならいつ続編を書いても大丈夫ですね。
作者の方の数学好きがよくわかる一冊。こういう本に学生時代に出会えていたら よかったなぁと思ってみたり。社会人になってもう何年も経ちますが、 あの時もっとまじめにやっておけばと思うことばかりですね。 その分を今取り返せれば良いのだけど。
雑学おもしろい。書いているのがアシモフさん、訳しているのが星新一さん。 豪華メンバーです。内容がちょっと古いところもあるけれど、ちょっと空いた時間に 読むには良いですね。
ホームズものをちゃんと読むのはこれが初めてでした。とはいえ有名なのでさすがに 読む前からイメージがあったのですが、思ったよりホームズがお茶目な性格をしている のですね。これなら人気が出たのもうなずける。
これはまた自虐的な。。耐えられない人は耐えられないかも。ホラー的な要素に ではなくて自虐的要素に。しかしそれがマイナスではなくてプラスに向かっているのが すばらしいところか。 ステキな青春時代をすごせたと思える人、今まさにすごしている人向け?
やさしいファンタジーですね。この幸せな時間がずっと続けば良いのにと 思わずにはいられません。そんなことを考えながらいろいろなトラブルに遭遇する 博士たちをまたやさしい目で見ていられる、そんなお話です。 成長したルートと博士とのラストシーンももっと悲しい気持ちになりそうなのに やさしさがあふれていましたね。
舞台はセ・ネドラ率いる連合軍とガリオン君たちの隠密行の二つへ。 最後にふさわしく大風呂敷を広げすぎ、多少すっ飛ばしながら大団円。 あのあと連合軍はどうやって包囲を脱出したんですかと、いやまぁ 伏線はありましたが。 そしてラストはガリオン君の結婚式。 ここはもう何も言う事はないですね、お幸せに。
リヴァの王の帰還。女王の誕生。今回の主役はどう見てもセ・ネドラでした。 何かと報われないガリオン君です。と言っても最後の旅に出るところなんかは なかなか立派になりましたね。まぁそのあとの道中でグチグチしているわけですが。 さて、すべてが予言の成就に向かって動き出した中、次はいよいよ最終巻です。
ついに珠を取り返した一行、というところで今回は終了。とはいえお話はまだ続きます。 むしろここからが本番なのでしょうか、次の目標は予言の成就(? ガリオン君も自分の力にだいぶ目覚めてきたようでこれから面白くなりそうです。
2巻になって多少主人公らしくなってきたガリオン君。お話もだんだんガリオン君を中心に 回り始めてきたような。しかし相変わらず拉致されたり変な薬を飲まされたり王女な人に 振り回されたりとへたれっぷりも発揮中。 そしていまだ珠は敵の手の中に。さて、次の巻ではどうなるのでしょう。
ファンタジィの古典「指輪物語」の流れを汲むシリーズのようです。と言っても 直接のつながりは無く影響を受けているということですが。指輪を捨てに行く話ではなく こちらは珠を取り戻しに行く話のようです。 前置きはさておき内容の話へ。主人公のガリオン君、まだ1巻だからなのかぜんぜん話に からんでこない。わけもわからず連れまわされて行くガリオン君。 2巻以降の活躍に期待するしか。むしろそれを楽しむお話なのか。
「はじめからわかっていた。どっちみちかなしいのだ。」 ああ、確かにこれは危険な小説だ。エクニさんの名前は当然知っているし 評判も高いのはわかっていたけれどそれでも今まで手を出さなかったのは それを予想していたからなのかと。 ただの恋愛小説ならばまぁ読むことは無いでしょうけれど、 これなら他の小説にも手を出してみてもよさそうです。
童話ですね。それ以上でもそれ以下でもない感じです。 あえてコメントするようなことはなかったりするのですが、これは子供向けでは ないような気がするのですがどうなのでしょう。大人のための童話でしょうか。 文体のせいかな...。
今回もまたまた短編集。シリーズとしては順調に進んでいるんでしょうか。それにしては いつものメンバーの出番があんまりなくて少し寂しかったり。 そのかわり今回だけな出番の登場人物たちが元気ですね。 多少ステレオタイプに見えてしまうのは第三者からの視点で描かれているからか、 わかりやすくするためにわざとそうしておいたのか、ぜひ聞いてみたいところ。
今回もいつものように短編集。ついでにいくつかは雑誌の方で読んでましたね。 それぞれで完結しているお話なのですが、伏線が色々はられているようで。 最後のお話は謎だらけです。さてどうなることやら。
今回はシリーズ外伝という位置付けのようで、いつもとまったく違う雰囲気でお話が進行していて 殺人犯の視点で語られています。が、最後まで行って納得。 いつものようにすっきりと解決される謎。ついでにシリーズ完結編の伏線にもなっているようで。 とはいえいつもの雰囲気を期待して読んでしまったのでちょっと期待ハズレだったのも本音です。
今回は短編集。それもタイトル通りサイキックによる密室殺人事件を扱ったものばかり。 よくネタが切れないものだなぁと(違。 まぁ似たようなお話になってしまうのは仕方がないかと。でも最後のあのお話だけは謎ですね。 どういうことでしょう。このシリーズの後の方で語られるようですが、気になります。
この作家さんの作品をきちんと読んだのはこれで2冊目のようで、どうも雑誌の方の連載を読んでいたせいでそんな感じはぜんぜんしませんでした。 後半の展開がちょっと唐突かなという気がしますが、最後のオチは安心して読んでいられます。
<チョーモンイン>シリーズの文庫化第1弾のようです。 が、実はこの前に短編があるようでそっちを読んでからの方が良いかも知れません。 人物関係なんかがよくわかるはずです。今回は長編ですがさらっと読めて良い感じです。
なんというメガネ、そして最後まで説明なし。 ここまでやってくれるといっそすがすがしいですね。 さてどうやって新しい展開に持っていくのかなと期待半分でいたらこう来たかという所。 仮契約って反則じゃないかとかまぁいいか。
スコルピオン編完結。そして新しい展開。まだまだ続くわけですね。スコルピオン編は 当初から地味な展開で単なる学園ものになっていたのだけど最後に来て読ませる展開に。 新しい知恵の実が出てこなくてもここまでやったという感じ。 とはいえこれに4冊は長すぎた。途中の中だるみが残念。
ついに完結と思いきや上巻て。まぁ楽しみが少しのびたと考えておきましょうか。 しかし最後の最後に体育祭対決とはなぁ。何かあるとは思うのだけど今回については 地味すぎる。おまけで巻末に付いていたホミンの報酬の方が本編より良かった気がする。
スコルピオン編第2巻。そして次で完結する模様です。今回も前回に引き続き 新しい知恵の実が生み出されるのかどうかという話。ついでに何人かの登場人物の 思いに決着がつけられそしてというお話。 これも前回に引き続き知恵の実を使った攻防といったものがほとんどないので地味な 印象がぬぐえないのがつらいところか。
久しぶりの新作。期待して見てみればこれからというところで終わってしまった。 思いっきり次回にご期待くださいですね。もうちょっといろいろあっても良かったかなぁ という印象はぬぐえません。これで次もやばかったらどうしよう。
長かったIt編完結。そしてほんとにすごいなぁと。 文章力がとかディティールがとかそういうのではなく、読ませる力が。 久しぶりに一日で読みきってしまった一冊でした。 次回また新たな展開があるんでしょうが今一番楽しみなシリーズです。
It編は今回でいちおう完結のはず...だったのがまだ続いています。 前回同様主人公が出てこないのですが今回は異様な迫力があります。 クライマックスということでしょうか。さてさて最後はどうなるんでしょう。 今回も次回に期待ということで。
今回はいつもと雰囲気が違いますね。 そもそもまったく主人公が出てこないし、さらにこの巻すべてが壮大な前ふりになっていて...。 これは次を読まないとまったくの消化不良。というか、ウワーってなりますね...。
今回は短編集風でなにやら雰囲気が違いますがそれでも一応一つのお話のようです。 とりあえずは It編の結論が出たんでしょうか。 とはいえ最後にまたネタ振りしてますが。やはり次巻を読まないと。 各キャラにスポットが当たっててこれはこれで良かったのかもしれないです。
前回が消化不良気味だったのは要するに主人公がパッとしなかったからですね。 というのが今回になってわかってみたりするのはちゃんとハッピーエンドになっていたりするからでしょうか。 それはとりあえず置いておくとしても今回はネタばれ全開なお話でした。これを読んでおかないと次が読めませんね。
今回は短編集も終了し、本編へと言いたいところだけどこれはちょっと中途半端が過ぎているような...。 あまりにもなところで終わっていたりして消化不良気味です。 前後編の前編なのだから仕方ないにしてもなんだかよくわからないと言うのは私だけでしょうか。 とりあえず後編に期待するしか。
エピローグでなにやら意味深な伏線が。 は、まぁとりあえず置いといて今回もミステリ仕立ての短編集になってます。 殺人事件は起こらないけど先の読めない展開でした。何より期待を裏切らない。 この作者さんほんとに新人さんなのでしょうか。7巻目でやっと1年だそうです。 これってすごすぎなのでは。
「巨大な芋虫に見える何か」が気になってしかたありません。 今回は見事な閑話休題。主人公とそのまわりの人たちの子供の頃のお話です。 とはいえ主人公は出てこないようですが。 たまにはこういうのも良い...のかな。
今回はある程度お話の流れが見えてしまったこともありミステリとしてはいまいち。 でも熱い作品になってました。さてさて今後どう展開していくんでしょうか。 それにしても今回登場したもう一つの<知恵の実>アレって結局何だったんでしょう。 それが一番の謎です。
閑話休題、かと思いきや<知恵の実>登場です。 3巻4巻で一つのお話ですがむしろこちらがメインなのですね。 通算3個目の<知恵の実>ですが、あいかわらずこちらの予想をはるかに越えてどこかに飛んでいってます。 この発想はほんとにすごいですなぁ。
閑話休題、かと思いきや重要人物登場ですか。 というよりも前話のアレが伏線になっていたりとあきさせない構成です。 さすがというべきですか。特に後半の展開が相変わらずすごいですねぇ。 あの二人のキャラ、これから面白くなりそうです。
見事にはまりました。これはすごいと珍しく素直に誉めてみます。 2作目にしてさらに良くなってます。 こういうロジカルに組み上げられたファンタジーはやはり良いですねぇ。 そしてしっかりミステリしてます。最後のオチもとても良かった。 どうも今回は良かったばっかりで終わりそうです。
この手のお話はとても趣味が合いますね。 私も売り渡したいくらいです、自分の魂。まぁこんな悪魔ならですが。 見た目というか文体からくる軽さ?とは裏腹になかなか考えてしまうようなお話です。 でも、やはりそういう難しいことは考えずに読んでしまうのが正しいのでしょうねぇ。
あれ何これルール違反なんじゃ?という第一印象。裏切られましたね良い意味で。 確かにこれは怒っちゃう人もいるんだろうなぁと思います。 いろいろ突っ込みたくなるというか思いついても実際にやっちゃだめだろうとか。 たまにであればこういうのも良いですね。
けっきょく最後までだれが探偵役なのか良く分からないままお話が流れ、 そして終わってしまった感があります。 いつのまにか殺人事件がおきていて(実はそれは自殺だったり) 生きていたと思っていた人が死んでいたり、 行方を探していた人がすぐ近くにいたりとなにやら不思議なお話になっていました。 それにしても、この作者さん1作目とがらっと作風が変わっているような気がします。 狙ってやっているのでしょうか?
今回のこの1篇「韋駄天のフォックスリィ」
とても個性的な短編集です。
ちょっとこれは他ではあまり読んだことの無いタイプでした。
なんにせよオチが強烈なのが良いです。ミステリとはまた違った
驚き(?)に満ちていました。
目立たない人を主人公にしたなぁと思っていたら意外と良い話。 本編の脇を飾る外伝としてはこれ以上ないくらい良い出来のような気がする。 なにより西尾維新らしい一冊になっていてある意味本編よりも楽しいのでは。 次でラストになるようで主役は人識君になるみたいです。
だいぶ間の空いてしまった3巻なのでどこまでお話が進んでいたかわからなくなっていたり。 あらすじがあると良かったですね。次の4巻で完結するとのこと、 今回は起承転結の転でしょうか。ちょっと違ったテイストになっていて新鮮です。 でもやっぱりキズタカはキズタカで、りすかはりすかで。 そしてまだ名前だけでほとんど(一度も?)出てきていないのに、圧倒的な存在感を 示しているりすか父と、今回も一番良い所だけ持っていったキズタカ父。 次でこの二人の父の間に何か起こりそうで期待アゲ。
外伝としては普通に及第点ですね。単品で読んでしまうとあまりよくわからないでしょう。 本編のほうは終わってしまったしこういう感じで外伝を出してくれるとファンとしては うれしいところ。でも予定を見ると次で終わりなのかな。
一つのお話の終わり。そして何かが終わる時に付きものの寂しさも少し。 とはいえ最後まで楽しめましたよ、本当に。 でも、最後なのに青色な人がほとんど出番無しって、最後なのに。 それだけがちょっと残念かもしれません。
次巻でついにシリーズ完結。今回はその一つ前ということで中だるみの回かと思えば そんなことはなかったですね。むしろ前巻で今後の展開がなんとなく予想できたのに それを見事に裏切ってくれる展開。さぁ最後はどうなりますか!
ついにシリーズ最終話。その三部作の第一冊目。終わりの始まりとしてはこれ以上はないでしょう。 某シリーズが100巻目を迎え後半ダレまくりなのと比べると(比べるようなものじゃありませんが) 雲泥の差ですね。各所にはられていた伏線も閉じてきていよいよこれからです。 待たされただけはありますね、次もだいぶ待たされそうですが楽しみです。
意外と早く2冊目が出ましたね。そして前回のテイストそのままです。 さらに強烈になっているのかも。 新キャラも登場してきて終盤への準備万端というところでしょうか。 「さあ行こう。本当の戦いは、これからだ。」
あぁ西尾維新だ。 この人は何を書いても西尾維新以外であることはできないんだなぁと再確認した次第。 とりあえずの短編3作ですが、これはこれで完結でも良い出来ですね。 でもいちおう続編希望と書いておく(ぉ。
やりすぎです。これはもう...。 「零崎」が主人公のようだったのである程度は予想がつきましたがここまでとは。 まぁそれでこその西尾維新というところでしょうか。 そういう意味では期待を裏切りません。 でもこれほんとうにあとが無い...。
予定調和。というよりも収まるべきところに収まったというべきか。 一時はどうなることかと。それにしても戯言シリーズと言い危ういですね。 だからこそ目を放せないのですが。
容赦ないお話がさらに容赦ないことに。 今回は生と死がテーマということでさらに人がよく死んでいます。 生きたように死んでいて、死んだように生きていた。 読むのは体調の良い時にしておきましょう。じゃないとしんどいです(ぉ。 「面白きこともなき世を、面白く--」
なんというか回を重ねるごとにさらにひどくというか容赦なくというか遠慮がなくなっていきます。 そしてさらに次回作が読みたくなるという順番でしょうか。 それにしてもこういう作品に人気が出てしまうっていうのもどうなのかと。
このシリーズの主人公ってどう考えても例の赤い人のような気がしてならないのですがまぁそれだときっと普通すぎるのでしょう。 そして今回はいちおうの主人公の謎?についていくつか書かれていたりします。 というよりも伏線がはられすぎていて次を読まずにはいられない構成になっていたり。
さすがにこれはあまりにもあまりな展開なんじゃ...と思ってしまうということはまだかろうじて理性が残っているのかなと自己分析をしてみたり。 ついついそんなことを考えてしまう、まぁそれこそ自分らしいということで。
珍しくノベルスで購入した作品です。 どうも私は登場人物にアクがありすぎなお話が好きなようでこれもその意味では読んでいて当然でした。 それにしても最後まで読んでも良くわからない主人公というのもどうだろう。良い意味で。
シリーズ第三弾。新しく加わった助手の人もだいぶストーリーに馴染んできている様子。 短編と言うこともあってかとても読みやすい所もかわらず。 今まで名前がなかった重要人物の名前が初めて出てきたり、同じ作者さんの別シリーズの キャラクターが登場したりといった遊び心もあり。ただ、そのシリーズを読んでない人には いまいちかもしれず。
シリーズ第二弾。前回に引き続きとても良くまとまった短編集になっています。 この作家さんの作品はこれしか読んでいないのだけれど、 短編が得意な作家さんなんでしょうか。 民俗学については興味はあるけど知識はないのですが、かなり突飛な解釈が されていて解説で北森民俗学などと呼ばれていました。 そんなところも楽しみの一つですね。
こういう作品はとても好きです。まさにストライクゾーンでした。民俗学+ミステリ。 短編x4ですがどれも良くまとまっていて読みやすく好印象です。 長編ミステリも良いですがこういう短編もとても良いです。
主人公が男なのか女なのかいまいちはっきりしないなぁと思いつつ読んでいたらそういう意味があったのですね。 みごとにだまされてみました。とはいえ、最後のあの解説は蛇足なような無いとわからないような。
なんだかまわりで話題になっていたこの本。いまさらながら読み始めてみました。 まぁ細かいことは置いておいてこういうものは素直に楽しむのが正解です。
進化論についてのエッセイですが、それほど難しくなくさらっと読めたりします。 それにしてもこの分野ってけっこう動きがあるのですねぇ。 何年かしたらまたいま常識と思っていることが実は間違いだったなんてことがあるのだろうと思ったりします。
犯人が探偵役なのは読む前から知っていたのですが、それだけではないですね。 途中でみごとにひっくり返してくれました。 でも、それよりも気に入ったのはその文体でしょうか。後半は一気に読んでしまいました。
この手のお話がとても好きなので偏った評価かもしれませんが、非常に良いです。 第三章から第四章へと続く場面などまさに圧倒的な迫力でした。 この手のお話は洋書ではよく見るような気がします。 ですが、日本人の作家が日本を舞台に描いたというのは 珍しいのではないでしょうか。
時と人のシリーズ3作目です。今回もとてもやさしいお話でした。 前半の展開がこのシリーズとどうつながるのかぜんぜんわからなかったりもしましたが、最後まで読めばよくわかりますね。 戦時中のことなんてまったく実感がわきませんがそれでもリアリティーがあります。 感情移入しすぎでしょうか。
この作家さんの作品をきちんと読んだのはこれで2冊目のようで、どうも雑誌の方の連載を読んでいたせいでそんな感じはぜんぜんしませんでした。 後半の展開がちょっと唐突かなという気がしますが、最後のオチは安心して読んでいられます。
とても良い本です。これはきっと誰が読んでも良いと言うのでしょう。 話の途中でこんなことはありえない、無理だと思ってしまったりすると興ざめですがそう思わせない何かがあります。 というよりもそんなことはどうでも良いと思えてくる何かがあると言ったほうが良いのかもしれません。
タイトルにあるようにいったい何がはずれたのか最後まで読まないとわかりません。 というか、途中ですっかり忘れていまいました。なるほどそういうことなのですね。 この手のユーモアのある作品は私は好きなのですが確かに最近はあまり見ないのかも知れません。
最後でみごとにひっくり返してくれました。 今までのお話はすべてこのための複線だったのかと思わせます。 この作品を予備知識無しで読めたのは幸せでした。
とても読みやすい感じのハードボイルドでした。 おそらく、主人公の会話が面白いからなのでしょう。 よく考えてみるとこの作品ってミステリではないですよね。
私がいつもミステリを読むとそのトリックだとかオチがわかった試しがないのですがこれは珍しく途中でわかってしまいました。 とはいえ、それとは関係なく面白いものは面白いですね。 「スケルトン探偵」という呼称はどうかと思いますが...。
名作です。 名作なのですが、話の根底にある病気がかかわっていてそれがあまり気分の良いものではないというのがあります。 これさえなければ本当に傑作ですが。
学園ものでなぜこんなに緊張感が出せるのでしょう。 しかもこれがデビュー作らしいのです。 少し前にNHKでドラマ化されていましたが見ておけば良かったと思える作品です。 見たら見たで見なければ良かったと思うのかもしれませんが。
いわゆる「環境問題」について書かれた本です。 こういう本が1960年代に出ていたというのはその後に大きな影響を与えたのだろうというのが容易に想像できます。 さて、自分には何ができるだろう?
こういうものをリアルタイムで読めていたらなにか思うところがあるのかなとも思いますが、今読んでも良い物は良いですね。 最近の作家さんでこういうものを書く人が少ないのかもしれません。
この手の大河小説風の作品が非常に好きだっていうことを差し引いてもとても面白いです。 ミステリとしてよりも一人の人間の一生についてのお話として読めてしまうのがこの作品の面白さでしょうか。
たしかにこれはミステリじゃありません。 では、なんなのかと言われると困ってしまいますが、作者自身が言っているように男と女の冒険の物語なのでしょう。
前半でかなり暗い気持ちになったりしますが、後半で回復。 ありがちな展開ではありますが、不覚にも少し共感してしまいます。 まだまだ素直な心を失っていないようです。
今回のこの1篇「華歌」
ジャンプノベル時代から読んでました。
ということは実質デビュー作からになるのでしょうか。
あいかわらずの作風ですし、久しぶりに新作が読めて幸せです。
ユーモアミステリのようでシリアス。そんなお話でした。個人的にはとても好きです。 他に類を見ないくらい読者から好かれないであろう主人公が登場するあたりなど。 英国のミステリというのが性にあっているのかもしれません。
古書については想像どうりかなり濃い内容です。 とてもついていけませんが、それを抜きにしても、ミステリとして非常に良いです。
この時代の小説はどうやら私の性にあっているようです。 何より主人公の生き様に惹かれるものがあります。不器用にしか生きられないのです。
珍しいタイプの主人公です。 まずそれに驚いていたら作者が女性だと気づいて2度驚きました。 なんとなく高村薫さんを思い出しました。苦悩する主人公と言う点で似ている気がします。
これは良いです。こんな作品が50年も前に書かれていたのにはちょっとした驚きです。 最後の展開といい、見事にひっくり返してくれました。
読んだ後の第一印象、変な人だ...。 普段エッセイはあまり読まないのですが作家さんのエッセイだけは時々読みます。 さらっと読めて、気分転換になるので。
87分署シリーズの第1作目です。 今読むと結構古い話になってしまいますがそれなりに面白い。 シリーズの続きを読んでみたくなりました。
淡々とした調子でお話が進んでいくのですがそれでも引き込まれてしまうのはやはり主人公の魅力でしょうか。 なんというかこのお話にとてもよく似合う主人公です。 「この世になにかないのか」「お前が恐れるようなものは?」
私自身は競馬にはあまりと言うかほとんど興味も無かったりするのですがこれは良いです。 興味が無くても楽しめます、興味があればもっと楽しめるのでしょうが。 そういう意味でちょっと驚いた1冊でした。
さすがに巨匠の長編です。読み応えがあります。 というより、こういう文体が好きなのでしょう。 ついつい、何度も読みかえしてしまいます。 最後のワンシーンも実に見事です。 「一人の男であったものを。」
ハヤカワ海外ミステリベスト1の作品です。一度は読んでおくべきです。 どうすばらしいかはこの最後の一文が語っているでしょう。 「警官にさよならを言う方法はいまだに発見されていない」
なかなか面白い探偵さんです。 とはいえ、途中でちょっと飽きてしまいました。 オチが見えてしまったというのもありますが、原書だともう少し面白いのかもしれません。 南部がどうのと言われても私にはあまりピンと来ないのも原因の一つでしょう。
オチが非常に有名なあの小説です。 私もオチは知っているのですがきちんと読んだことが無かったので今回読んでみました。 これは電車の中で読むのが正解です。
このミステリのトリックが公平か? という問いにYesと答えたいと思います。 嘘が書かれていたわけではないですし。 最後まで私は気づけませんでしたが...。
村上春樹さんのエッセイ集です。 例のごとくエッセイ集は好きな作家さんの物しか読まない人なので、あんまり他のエッセイ集と比べたりは出来ないのですが、これは小説と雰囲気がそのままですね。 なんというかきっとご本人もこういう方なのでしょう。 穏やかでゆったりと日々を送っている姿が浮かんだりしますがほんとはどうなんでしょう。
今回のこの1篇「ファミリー・アフェア」
あいかわらず不思議な雰囲気の作品集ですが、これが一番普通でしょうか。
または、一番よく理解できたというべきでしょうか。
主人公に共感してしまうのも毎度のことです。
今回のこの1篇「スパゲティーの年に」
最近なぜか短編集ばかり読んでいますが、その中でもこの1冊は特別な感じです。
短いけれどなぜか後に残る、そういうお話が多くて選ぶのに苦労しました。
今回のこの1篇「蜂蜜パイ」
これはなんと言えば良いのでしょう。あの震災は私自身には直接関係は無かった。
ですが、当事者となった人も大勢いたわけで...
そんなことを考えさせられてしまいました。
「たとえ空が落ちてきても、大地が音を立てて裂けても」
この著者の作品で一番好きかもしれません。 長編なのですが中でも最期の展開が非常に良いです。 きちんとお話が完結している、そういうところが好きなのかもしれません。 「もっとひどいことにだってなりえたのだ、と僕は思った。」
幸せってなんでしょう? そんなことを考えてしまいます。 が、これではあまりに月並みな感想なので、一言だけ。 同じ状況に置かれたらたぶん私も同じ選択をするでしょう。 それがどういう結果をもたらすかわかっていたとしても。
今回のこの1篇「あとがき」
なぜか本編よりもあとがきが気になってしまいました。
本編の方は一度読んだことのある物が多かったからかもしれません。
でも、あとがきの最後の一行は反則です。
今回のこの1篇「めくらやなぎと、眠る女」
「覚めてからが夢なのか」腰巻の言葉ですが、この作品にはぴったりではないでしょうか。
読んだ後になんと言えば良いのかさっぱりなのですが、それでも強く心に残る、あいかわらずそんな作品です。
こういうのも恋愛小説というのでしょうか? 解説なんかを見るとそうなっていますが。 しかし、私はそれよりもこの作者のほとんどの作品に現れてくる不条理な世界観に惹かれてしまいます。
結局なんだったのだろう、そんな気がしました。 読んだ後に言うべき言葉が見つかりません。 物語の中には切ない言葉がたくさん詰まっていたのに。
今回のこの1篇「眠り」
いつもよりさらによくわからない奇妙なお話になっています。
この短篇集のすべてがそういう感じですが中でもこれは輪をかけてわからない。
いったいどういうオチなんでしょう?
二つの違うお話がだんだんと収束して行く、というスタイルそのものはありがちかもしれませんがそれでも最後に何とも言えない感じを残していってくれます。 さいきん鳥に縁があるのかもしれません。
何気ない言葉の一つ一つがずっしりと響きます。 「殆ど誰とも友だちになんかなれない。」それが僕のライフスタイル。
今回のこの1篇「レーダーホーゼン」
いきなり始めのこの短篇にやられてしまいました。
まったく理解できないけど、でも、放り出すこともできない。そういう印象の短篇集でした。
不思議なお話です。でも、読む人を惹きつける何かがあります。 その何かにつられて一気に読んでしまいました。今更ながらはまってしまったようです...。
今までちょっと敬遠していた作家さんの小説をなにげなく読んでみました。 今なら理解できるという気がしたからというのもありますがたぶんきっとただの気まぐれでしょう。 でも、やはりとても良いお話です。ちょっと切なくなります。
今回のこの1篇「邪教の魔力」
ラヴクラフト生誕110周年ということで思わず手にとってしまいました。
中でもこれは傑作です。短篇として実に良くできています。
こういうのがたまにでも読めると幸せです。
もしこの本に中学生ぐらいで出会っていたら案外その後の人生が変わっていたかもというのは言い過ぎかもしれませんが、非常に感銘を受けました。 教養系?の本でこんなに感動したことはありません。 カラスが嫌いな人、一度読んでみると好きになれるかも知れませんよ。
日本を舞台にしたこの手の小説はかなり好きなのですが、なかなか数が少なくて読む機会がありません。 その数少ない中でこれはけっこう良い部類に入るのではないでしょうか? 映画化もされていますがそっちは...どうなのでしょう?
今回のこの1篇「最後の地球人」
ショートショートの神様と言われている人の自選集です。
そして、読んでおいて損は無い一冊でした。
どれが一番か悩みましたがけっきょくこの最後の一遍を推しておきます。
今回のこの1篇「猿の手」
一度はきっちりと読んでおきたいと思っていた「猿の手」を読むために購入しました。
収録されているほかの短篇の中にも掘り出し物がいくつかあります。
古典として一度は読んでおくべきなのでしょう。
「無理は承知で私立探偵」の3冊目です。今回はなかなか良いです。 きちんとミステリしてました。少し泣かせる話もあって合格点です。 やはりこれが無いと。
「無理は承知で私立探偵」の2冊目です。が、今回はパワーダウンしてます。 1冊目のときのような勢いがなくなっているのが残念です。 探偵さんは相変わらずなのですが。
某ニュースグループで面白いと紹介されていたので思わず読んでみた1冊です。 「依頼人だけにとって重大な事件」を解決してしまう私立探偵。 そしてちょっと心が痛い真実。読んで損は無かったように思います。