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つくづくやなタイトルだなぁ


赤い月


  赤い月をご存じだろうか。っていうか見たことがありますか?
  見たことがないのなら、へぇそんなものがあるのかとでも思っていただく他はないが、わたしは時折、赤く巨大な月を見ることがある。
  最初に見たのは、14、5歳の頃だ。学校帰りに、路上低く浮かぶ巨大な赤い月を見て、慄然と脚を止めたことがある。低い高度で、空中にくっきりと浮かぶ赤茶けた巨大な月だった。
  月というものは小さく見えるものだと思っていたから、じつに魂消た。御想像になれるだろうか。視直径で15センチは優にありそうな大きな、赤い月が、夕暮れのまだ青い空にぽつんと浮かんでいたのである。
  そのとき、私の感じたものは「脅威」だった。
  畏敬の念に打たれたのではない。畏怖とも違う。恐かったのである。
  なにかとても恐ろしい、厄災の予兆ででもあるかのように感じたのだ。シャーマニックな感覚である。古代人の、自然崇拝の信条が解るような気がしたものだ。人間の心というものは、根本的に自然を呪術的に捉えるようにできているのだな、と思ったものである(←中坊のクセに生意気な話ではある)。
  以来、何度かそんな赤茶けた月を見たことがある。最初の印象が強かったせいか、それ以後に見た赤い月は、最初に見たものほど大きくは感じなかったが、それでもそんな月を見るたびに、やはり厄災の予兆のような不吉な印象を拭い去れない。
  しかしそれは自然現象であるから、なんらかの理由があるはずなのだが、天文学に明るくないわたしには、月が赤く見えるようなことがあるのか、またそれはどんな大気の屈折によるものなのか、あんなに大きく見えるのはどんな大気のいたずらによるものなのか、よくわからない。御存じの方がいるなら、ぜひとも御教授願いたいと常日頃思っている。(どなたか、教えてくれませんか?)
  誰か知らない?  っていうか、見たことないっスか?
  ・・ひょっとして、日没の残照を受けて赤くなってるだけ?

(2000/10/07)
この件につきましてはその後詳細が判明しましたぞなもし(続報! 赤い月っ!




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