二年ぶりにラーメン屋のラーメンを喰おうと近所のチェーン店【ラーメン横綱】にゆっくりゆっくり気をつけて行った。
ただの並盛りに追加自由のおろしニンニクをどっさり入れて、無料のネギをどっさり入れて、旨味唐辛子も入れて、旨い旨い、と汁の最後の一滴まで貪り喰ったら、会計の際に店長らしき若い兄さんが来て「お客さんの食べっぷりを見ると幸せな気持ちになります」と言った。
あまりに旨そうに喰うというので顔を覚えられていたらしい。旨いんだから仕方がない、と言うと、若い兄さんが楽しそうに笑った。
世辞かもしれないが、世辞なら上出来な世辞だ。ラーメンも旨いが世辞も上手い。我ながら良客の部類に入るのに違いない。
旨そうに食うのは旨いからで、旨いものを出すほうが悪い。
良い男の作るラーメンを喰った、と思う。そしてあの店のラーメンは真実旨い。他の横綱店は知らないがあの店のは旨い。
そっと教えるが千葉ニュータウン店である。国道16号沿いにある。店長らしき兄さんの世辞が巧みだと、宣伝をする気にもなろうというものである。
ますます良客だ。
(2013/09/22)
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