米炒め
なんとなくお菓子が食ひたひ、とは誰しも思うところでやんして、しかしこれが甘いものを食ひたひのかというと、そうとは限らないですな。洋菓子なんぞけっこう好きなんですが、ほぼ同程度にパリパリしたモンも食ひたひ。
ないスか? 「米菓子が食ひたひ」と無性に思う瞬間が。
まぁたいていは柿の種あたりでかたづけるんですが、たまに食ってみると面白いモンがありまして。それが、「米炒め」。
なにかといーますとフライパンで米を炒めたもの、ってそのまんまなんですけどね。米といっても炊いた米ではなくて、炊く前の米です。研ぐ前の米。あのちっこくて堅いヤツですな。
フライパンに油をひきまして、この単なる「米」を、軽く焦げ目がつくくらいに炒める。一粒炒めても悲しいですから、手のひらに乗るくらい、1合に足りないくらいですかねぇ。全部に焦げ目がつくまで炒めていると炒めすぎですので、軽ーく、なんとなく全体がきつね色になるくらい炒めます。
炒めたやつを、山になるように皿に盛り(お茶碗がグー)、さっと醤油をかけます。
んでスプーンですくって食う。
すごく小さなおせんべのよーな味がします。歯ごたえは、無論堅い。噛むのに力が要ります。この、おせんべ味の炒めた米を、口に頬ばってごりごり噛んでますってぇと、米菓子が食ひたひ、歯ごたえのあるモンが食ひたひ、という欲求が見事に満足されます。
無論栄養にもなる。結構ウマイっスよ。たまにしかやんないけど。
ってビンボくさいお菓子だなぁ。いや贅沢なのか?(笑) (2001.Feb.17)
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