![]() いやアイスクリームなんですケドね。 「竹下のブラックモンブラン」と書いてある。豪快なネーミングですな。 モンブランと云えばアルプスの最高峰。それをイキナリ「竹下の」って私物化ですからのけぞります。 はるか日本で自慢の山が竹下さんに所有されていようとは、スイス国民の誰一人とて知りますまい。 まぁしかし「ブラック」と付いているし、商品名ですからそういきりたつこともありませんわ。なんじゃこの名前は、てんでついでに(管理人の近辺では)あまり聞かないメーカーですな、としか思いませんでしたが裏を返してびっくり。 ![]() ナンにも書いてねぇ「竹下」ってメーカー名じゃないの?誰だよいやそれ以前に「アイスクリーム」とも書いてない。袋を開けるとアイスなんですケド。製造者名ナシ。食品種別記載ナシ。製造年月日はおろか原材料表示もナシ。 こーゆーのってアリなんですかそうなんですか。最近では無印良品が流行ですけれども、ここまで徹底して無印な商品は見たことがありませんな。何ひとつ書いてない。 これってどうやって流通してきたの? と流通経路さえ疑問に思えてきますが、味はまぁ格別不味いこともないし、格別美味くもなし(スイマセン)、クランキーチョコの付いたフツーのアイスなんですけど、そういった情報表示に慣れきった身にはなにげに不安をかき立てられてきます。そう思うと色とりどりのブラックモンブランの文字がやたらと不気味なセンスに思えてきますな。写真と水彩画を強引に組み合わせたようなパッケージアートもなにやら急に恐怖感をあおるものに見えてきますから不思議ですわ。 いや別にフツーのアイスでしたけどね。 コレって食品検査とか通るのかしら、それとも無許可で流通している闇アイスで、日本の何処かに「竹下のブラックモンブラン普及連盟(T.B.S.L)」なんぞといった地下組織が秘密裏に結成されていて、日本の食品行政の裏をかくべく秘密活動を繰り返して流通させているとか。 もしや田舎のうらぶれた駄菓子屋のばーちゃん等を言葉巧みに丸め込んでアイスボックスの中にそっとこのアイスを紛れ込ませるなどの地下活動を密かに繰り返しているのかしら。 もしかして活動員達はみな普段はごく普通の一般市民で、イザとなるとブラックモンブランの文字を染め抜いたジャンパーで保健所と闘ったりする?、と思うと恐怖と戦慄に眠れなくなりそうですがたぶんそんなことはないでしょう。 などと不思議に思っていたら、何気なく使ったネット検索に複数の「ブラックモンブラン」の文字が! 「ブラックモンブランというアイスクリームがありますが」とかいった記述があちこちに。 あげくにはブラックモンブランクラブなるサイトまで発見してしまいやした(2010年現在、消滅してしまいました)。 これって有名だったの?(笑) てなワケで上記サイトを閲覧させていただくと、これは、佐賀県の竹下製菓さんという会社が作っている、古くからあるアイスクリームであることが判明しました。いきなり謎氷解。九州地方限定だった商品なのだそーです。 まさかファンのホムペまで存在するとは、ブラックモンブランあなどりがたし。 がしかし、よく見てみると、紹介されているブラックモンブランのパッケージ写真は、↑ の写真とはちょっと違います。なにげに食品によくある(っていうかまず必ずある)製造者・原材料・製造年月日表示もちゃんとありそうな普通の雰囲気に見えます。 ・・じゃぁコレは? もしや裏ブラックモンブラン? 竹下製菓に対抗して生み出された謎の地下冷凍食品組織の暗躍? 反竹下を旗印に闘うアイス製造業者がいるの?(いネェよ→俺) 再び謎が。一つ解けたらまた謎が。 もしかしてヤバイ? もう食べちゃったヨ(笑) (まぁそれは杞憂としても)世の中には解ききれぬ小さな謎が人知れず散乱している、というお話でございました。 |
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all Text written by @ Kaikou.