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つくづくやなタイトルだなぁ


世にも御下品な飲料


註*以下の文章にはやや御下品な表現が多々(ゴシック体で)含まれております。下品な表現のお嫌いな方、また食事中の方は気分が落ち着いてから御覧ください。

  自動販売機、ってぇヤツは現代日本を象徴しまくって止まない、欠くべからざる便利なガジェットですが、時折変なモノが売ってますな。

  某地方特産スイカドリンクとか、千葉名産(?)マックスコーヒーとか(笑)、いやマックスコーヒーは千葉じゃ珍しくもありませんけれども、秋葉原界隈で有名な「缶おでん」なんかその良い例でしょうな。

  しかしそうしたものは地方限定だったり特定地区でしか見かけなかったりと、例えば旅行なんかに行って「あすこじゃこんなん売ってんだよねー」、で終わる程度の珍しい特産品でしかない。他の地区では普通、見かけない。てゆーか一般的な地区の自動販売機ではそーゆー珍アイテムはなかなか目にするモンじゃござんせん。

  ところがですな。輸入?だかなんなんだか、ごく希に、いつもの自動販売機に珍品が混じることがあります。んですぐに消えてしまう。

  自動販売機の商品選択の権限が、その設置した販売機屋にあるんだか、置いてある地主にあるんだかは知りませんが、たまにいるみたいですな、なまなかな商品陳列に飽きた勇気ある御仁が。ごくたまーに見かけます。

  まぁそのほとんどは「へぇ」で終わっちまう(笑)ようなシロモンで、さして記憶に残るようなモンじゃないんですけれども、こないだ見かけたのは強烈なブツでございました(下の写真)。

  その名も「フリフリみっくちゅ・じゅーちゅ」(そう書いてある)。

  白地に黒文字のインパクトある色配置といい、タバコ吸いながら書き殴ったよーな筆文字といい、一目で常ならぬ匂いを感じさせるブツでございます。

  そりゃもう自動販売機の脇をバイクで走っただけで目に止まったというくらいですから、その強烈なヒキの強さたるやただものではございません。

  つい買ってしまいました

  
  ちょっとした出来心というんでしょうかね、それとも運命を感じたとでもいうんでしょうか、とにかく目を離せないインパクト(笑)

  思わず速攻ゲットです。
  持ち帰りました。

  んで忘れ去りました。

  部屋の隅に転がしたまま、飲む前に忘れ果てましたな。まぁレアなアイテムなんて、ゲットしてしまえば所詮そんなもんですけれども。

  あれだけのインパクトを放っていながら、飲む前に忘れ去られてしまうくらいですから、この珍しいドリンクもしょせんスイカジュース程度のもの、と思うでしょ?   とんでもねぇ

  その数週間後、季節は暑くなって参りました。暑くなれば喉が渇くのは道理でございまして。たまたま喉が渇いていた時、こいつのある販売機の前を通っちまったんですよ、あたくしは。

  んでこのインパクトですから、当然また目に止まる。なんとなく旨そうな気がしてくるから不思議なものですな。しかも冷えている。

  再び速攻ゲットです。で、今度は開けた。

  覗いてみますってえと なにやら異様な液体が揺れています 。

  コーンポタージュのような黄色がかった液体の中に、四角いような、円いような、黄色いような、緑のような、よくわからない細切れの物体がプカプカと浮いています。

  ちょうど、缶入りコーンスープのような感じに聞こえる表現ですが、見た瞬間に違うものを感じます。

  怪しい。怪しいんですよ、皆々様。

  正直に申し上げて、 ゲロにしか見えません。(御食事中の方、またポテチ等お召し上がりの方には申し訳ございません)

  わたしもかつては酒を飲みまくりゲロを吐きまくった身でございますから、見間違えはいたしません。 ゲロです 。間違いなく。

  コーンスープ等とは根底から毒々しさが違います。見た瞬間に連想するくらいですから、そりゃあもう、あなた(笑)。

  「でも、まぁ…飲み物だし」

  そうです。見た目で判断しちゃイケマセン。襤褸は着てても心は錦、意外といーヤツかも知れないじゃございませんか。

  よく振れ、と書いてあるのでよく振りました。

  飲んでみました。

  暑かったんです。喉乾いてたんです。

  甘味い。

  それもなんていうんですか、コテコテに 甘味いんすわ(泣)。

  甘いと言ったって、もうなんか甘味の奥にかすかに苦みがあるような、それこそまさしく ゲロの味(繰り返し申し分けない)。甘いような、薬品のような、ゲロしか思い出せない味がしましたな。

  もうあなた、炎天下に渇いた喉で 甘いゲロ 飲んでごらんなさい、世の中に絶望するから。

  いったい、どんな甘味料を入れたらああいう甘さになるのだか、わたしには一片だに想像できません。いやそれ以前に、この飲料作った方にゼヒお聞きしたい。

  ウマイと思ったんですか?

  ホントに?  ホントに?

  それ絶対勘違いです。保証します。その上良く缶を見ますってぇと、

  喫茶店の味 ってしっかり書いてある。

  するってぇとなんですか、西の方じゃ、喫茶店でこんなものが出てカネとってゆくんですくわ。

  お金払って、コレ飲んでくつろいだりするんですくわ。ウソだ(笑)

  てゆーかこんなブツが出る喫茶店はイヤです(泣)

  まったく、再び正直に申し上げまして、あたしゃこんな御下品な味の飲み物はいまだかつて飲んだことがございません。

  ザラザラと舌に残る 濃厚な甘さ。そしてゲロ以外の何物にも見えぬ怪しげな色。

  この物体を販売機に入れてあるのは某地元の酒屋さんなんですが、御主人に、コレ飲んだことがあるのかどうか、真剣に膝つきあわせて問うてみたいですな。飲んでみました、コレ?  ホントに?

  ウマイとか思ったんですか?(笑)

  あんまり莫迦にするのも製造者の方に失礼かも知れませんが、 不味いんだから仕様がねぇ。

  げに世の中には壮絶な飲料が存在する、とゆーお話でございました。


御興味のおありの方は探してみては、って
お止めなさい(笑)
(2002.Jul.10)




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