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つくづくやなタイトルだなぁ


ぺっぱーらんち


  ペッパーランチ、ゆうもんがあります。
  フランチャイズのチェーン店なんやそうで、関東のあちこちにあるんやそうやけど、ウチとこの職場の近くにもありますねん。
  話には聴いてましたけど、入ったコトなかったんでこないだちょいと。
  なんや、牛丼の吉野屋みたいな店内で、食券買って注文する立ち食い蕎麦方式(椅子はありますけど)。
  ペッパーステーキ、ゆう美味しそうなモンもあって、コレもうまいんですが、売り物のペッパーランチ、コレうまいですわ。
  ここの店は基本的にはファーストフード形式のステーキ屋で、肉ばっか売っとって、手間を省くためか、肉を焼かんで出してくる。
  熱い鉄板の上にあらかじめ切り刻んで出して、客が裏表を焼くんですな。
  ペッパーランチもこれと同じ方式で、バターと、ソースの真ん中にかかった、全体にブラックペッパーまぶしたご飯が、焼いてへん牛肉のバラを周囲に花のごとく散らして出てきよる。真ん中の上には野菜と、大量のコーンがフタ代わりに乗っかっとる。
  んでこれを、客が自分で混ぜこぜして喰うわけですよ。チャーハンのセルフサービスみたいなカンジで。
  スプーンしかついてきへんから、混ぜこぜして自分で焼くのん手が疲れてしまいますけど、肉とご飯がけつね色に焼けたところでおもむろに頬張りますゆうと、これが絶妙ですねん
  旨いですよ。バターとペッパー、ちゅうところがミソで(味噌やないですけど)、牛肉のくさみがのうなって、程良いコクと辛みが焼いたご飯によう合いますねん。
  熱っついのと、店内禁煙ちゅうのんが致命的な欠点なんですけど、忘れられない刺激的な味。
  ほくほくゆうて喰いましたけど、考えてみれば、これ、おウチでもでけるわけですよ。牛のバラ肉と、ご飯と、ほんまのバターと(マーガリンやのうて)、甘口の焼肉ソースと、ブラックペッパーと、みじん切りの野菜とスィートコーンかなんかがあれば、それでできてしまう、ような気がする。僕料理ようしませんから、作ったコトないんですけど、 なんや材料買ってきてえーかげんに刻んで、わっと炒めたらしまいやないですか(たぶん)。材料費ようかかるような気ぃもしますが。
  それはともかく、 目の前でほかほかしとる(僕が混ぜて焼いた)ペツパーランチは不思議な色をしている。
  焼けた米の色と、ソースの色と、焼けた牛肉の ヘンな色(僕はこの色キライです)、コーンの黄色とがぐっちゃぐちゃに混ぜこぜになって(混ぜたの僕ですけど)ほくほくしとります。
  ばくばく食べると、牛のくさみを強い胡椒が消してくれとって、そこへバターのこってりしたトロ味にからんだ甘めのソースがなんともいえん風味を出してますねん。プラックペッパーの少々はなにつくんをコーンの甘さが救っとって、実にええバランスですわ。
  なるほど美味い。これやったらいつ店の前を通りかかってもぎょうさん人おるのもわかりますな。熱いけど美味い。一度喰うとドリンク無料券をくれるんで、ついまた来たなる、という仕掛けもようできてます。
  店内禁煙なんで、僕はいつも行こう、とは思いませんが、それでも集客力のありそな店ですねん。面白いこと考えますな。誰や知らんですけど。
   なんか、大量の青ネギがかかっとるともっとええ思うんですけど、ともあれ意外な美味い飯。
  そう、結局これメシですねん。食堂。メシ屋。ごはん。
  そういう料理て、ここ何十年も開発されてこなかったんと違いますか。牛丼、ゆうんは前からあるし、西洋料理は目新しくてもおかしないし。
  ほんでもニッポンのゴハンとしては目新しいモンは新開発されてないような気ぃするんですけど、ペッパーランチは十分目新しい。新しいニッポンのスタンダードになるんやないかと。日本語でゆうと定食になる、ちゅう意味ですけど。
  まだの方はぜひ一度試すとええです。
  もしかしたら、将来、どっかの食品会社が冷凍食品にして出すんちゃう?  というくらいのパワーを感じるイカシたメシですわ。イカシたメシ、ちゅうのんもナンですケド。
  見かけたら、いっぺん入ってみるとエエです。お勧めでっせ。熱いけど。   


(2005.09.13)



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