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2002/5/20更新

 以下、オーストリア(Austria)の主要イベントです。重要なイベントのみの解説ですので、ご注意下さい。

ブルゴーニュ公領継承
The Habsburg Inheritance of Burgundy
1476〜1484
 ブルゴーニュの「The Marriage of Anne of Burgundy」イベントによって引き起こされます。皇帝マクシミリアンとブルゴーニュ公女マリアの結婚によって、ブルゴーニュ領はハプスブルク家の領土となります。
  神聖ローマ皇帝とはいえ、辺境のオーストリアを抱えるだけであったハプスブルク家が、洗練された大帝国への道を歩み始める第一歩となるイベントです。
  継承する土地には反乱が勃発しますので、急いで鎮圧しましょう。(1.05)

ブルターニュ伯領継承
The Martial Inheritance of Brittany
1488〜1491
 史実ではフランス王シャルル8世と公女アンヌが結婚し、同君連合となるのですが、ここではハプスブルク家と結婚し、オーストリア領となる仮想イベントになっています。
 前記の「ブルゴーニュ領継承」イベントが発生していない(フランス側に発生している)ことが前提条件です。
 つまり、ブルゴーニュとブルターニュの両方をイベントによって継承することはできない仕組みになっています。

ミラノ公国継承
The Habsburg Inheritance of Milano
1500〜1501
 ミラノ公国の「The Inheritance of Milano」イベントによって引き起こされます。
 その名の通りミラノ領を得るイベントですが、「属国化」または「併合」のどちらかを選ぶことになります。即併合すると暫くは反乱確率が跳ね上がります。

カンブレー同盟
The League of Cambrai
1500〜1512
 ローマ教皇ユリウス2世によって提唱された、対ベネチア共和国同盟の結成イベントです。
 史実ではオーストリアも参加していますが、選択次第で、ベネチア側に荷担することも可能です。関係各国との友好度に影響します。

フッガー家
The Fuggers
1508〜1514
 南ドイツのフッガー家は当時最大の金融業者であり、ヤコブ2世の代にはカール5世の皇帝選挙の資金援助も行い、権勢を振るいました。教皇庁と結び、贖宥状の送金業務も請け負ったため、宗教改革の敵役とされがちです。
 ゲームでこのイベントが発動すると、強制借金(500 Ducats)か安定度-3という選択を迫られます。借金を選択すると、インフレーションも-5になるなどプラス効果もあるのですが、あまり嬉しいイベントではないですね。

スペイン継承
The Spanish Wedding
1519〜1520
 スペインが存在し、交戦状態にないことが前提条件です。
 カール5世(カルロス1世)がスペイン王として即位することで、オーストリア・スペインの両領土を束ねる大帝国が出現しました。
 ゲーム中では領土の統一は行われず(1.04)関係改善などの影響に留まっています。

ハンガリー継承
The Habsburg Inheritance of Hungary
1526〜1540
 ハンガリー領土継承のイベントですが、発動の仕方、またその結果には何パターンか用意されています。ハンガリー・オーストリア以外にもトランシルバニア公国の動向が重要になってきます。
 ハンガリー未継承、属国化、併合、の3パターンが考えられますが、AIでは属国化または併合の発動が五分五分といったところでしょうか。

ボヘミア継承
The Habsburg Inheritance of Bohemia
1526
 ボヘミアの「The Death of King Lajos of Bohemia」イベントによって引き起こされます。AIは属国化を選びがちですが、併合される場合もあります。オーストリア側で併合か属国化かは選択できません。

アウグスブルク帝国議会
The Imperial Parliament at Augsburg
1548
 ルター派への処遇を決定した、カール5世による議会。史実では、これより先に何度か帝国議会が開かれ、その度にプロテスタントへの信仰の破棄勧告がなされていたのですが、この1548年の国会では「仮信条協定(インテリウム)」と呼ばれる、僅かに妥協的な案が提出されました。
 ゲーム中は、プロテスタント側、カトリック側、中立の3つの立場から選択でき、それぞれの関係各国との友好度が変化します。
 AIの選びやすいデフォルトの選択肢は「中立」です。

アウグスブルクの和議
The Religious Peace of Augsburg
1555
 ルターによる宗教改革後勃発した「シュマルカルデン戦争」の最終的な決着となる和議。「各領主は信仰の自由(カトリック又はプロテスタント)を得て、臣下にその信仰を強制できる」というのが史実の和議です。
 ゲームでは、「カトリックのみ認める」「史実通り」「人民全てに信仰の自由を認める」という三択になります。

カール5世の退位
The Abdication of Charles V
1556
 カール5世の退位に伴い、史実では息子フェリペと弟フェルディナントが領土を分割相続します。フェリペはスペイン・オランダ・海外植民地などを相続するのですが、ゲームでは、この相続配分に3パターンが用意されています。
 イタリア北部と低地地方(オランダ)の扱いによって選択肢がわかれ、
1. イタリアもオランダもスペイン
2. イタリアはスペイン、オランダはオーストリア
3. イタリアはオーストリア、オランダはスペイン
 という三択になります。

オランダ貴族による国会開催要求
The Dutch Nobility demands General Estates
1560〜1571
 「General Estates」は「States General」とも呼ばれ、オランダ共和国の議会のことを指します。重税と厳しい宗教裁判に対抗し、最終的には独立戦争に至るオランダの一連のイベントの最初のものです。
 このイベントはオランダ諸州を所有していることが発動条件で、英・仏・ブルゴーニュ・スペインにも同様のイベントがあります。
 諸地方の反乱確率を5または10で選択できますが、どっちにしろキツイですね。
 自国の国内方針「innovativeness」が8以上あるか、国教が新教であれば、発動しません。 オランダを手放したくない方は、改宗をお勧めします。

プラハ窓外放出事件
The Defenestration of Prague
1607〜1609
 このイベントの前に「The Royal Letter of Bohemia」イベントが発生しているはずです。
 一旦認めた信教自由を破棄し、プロテスタント弾圧に掛かった皇帝に対し、プロテスタントを信仰するボヘミアの行政員は皇帝顧問二名を窓から放り出すという事件を起こしました。「Defenestration」という単語はこの事件のための造語です。
 「窓外放出事件」というと何か社会面に載りそうな響きですが、このイベントは「三十年戦争」の開始を告げるものです。
 結果として、ボヘミア各領土の反乱確率が跳ね上がります。
 自国の「Innovativeness」 が8以上で回避することができます。(1.04)

 これと同時期にハンガリーでも反乱イベントが起きます。このゲームでの「三十年戦争」は、こういった複数のイベントの総体として再現されているわけです。

回復勅令
The Edict of Restitution
1629
 三十年戦争中に、皇帝フェルディナント二世が出した勅令。内容としては「アウグスブルグの和議」と変わりないものでしたが、プロテスタント弾圧の口実として使われました。
 結果、それまで中立であったプロテスタントを参戦させてしまい、また、皇帝のこれ以上の増長を恐れた旧教派の反目を招きます。
 ゲーム中では、選択にかかわらず、ボヘミアの反乱確率を下げる働きをするイベントです。

ネーデルラントの復帰
The Repatriation of the Netherlands
1648〜1661
 1648年というのは、「ウエストファリア条約」の締結された年ですが、史実ではここで北部ネーデルラント(現オランダ)の独立が国際的に承認されました。
 南部ネーデルラント(現ベルギー)は、スペイン・ハプスブルク家領となり、その後オーストリアへ、 そして1830年に独立という経過を辿ります。

 このイベントは史実と異なり、オランダという独立国が存在しない場合のものです。全ての墺領ネーデルラントの反乱確率は減少し、自国文化にオランダ(Dutch)が追加されます。

アウグスブルク同盟
The League of Augsburg
1676〜1681
 ルイ14世は、イギリス名誉革命の結果王位についたオラニエ公ウィレムに反対し、先王ジェームズ2世を支持しました。これにプファルツ侯領継承問題など、様々な問題が絡み、対仏を目的とする大同盟が結成されました。
 これがアウグスブルク同盟であり、この結果の戦争をアウグスブルク同盟戦争、またはプファルツ戦争と呼びます。
 ゲーム中では同盟諸国とフランスとの友好度が変化し、フランスに対し開戦理由を得ます。

ブルボン朝フィリップによるスペイン王位継承
Phillip of Bourbon succedes Carlos II in Spain
1700
 スペインのカルロス2世が死亡すると、ルイ14世の孫フィリップがフェリペ5世として即位しました。これに反対するオーストリア・イギリス・オランダの3国と、フランスとの戦いがスペイン継承戦争です。
 史実通りなら、フランスとスペインとの統合こそ阻止されましたが、フェリペ5世の即位は承認されました。
 ゲーム中の選択次第では、スペイン・ハプスブルク家の存続も可能です。この場合、スペインはオーストリアの属国となります。

ロレーヌ継承
The Habsburg Inheritance of Lothringen
1733
 このイベントは、ポーランドの「The Polish Succession of 1733」イベントの展開次第で発生するものです。
 ポーランド継承戦争の結果、史実ではフランスがロレーヌを併合することになるのですが、ゲーム中ではオーストリアに併合される可能性もあります。

プラグマティック・サンクション
The Effects of the Pragmatic Sanction
1739〜1740
 ドイツ語読みなら「プラグマティッシェ・ザンクツィオン」。
 皇帝カール6世により制定され、家領の永久不分割と一括相続を謳い、諸外国にも譲歩を重ねることで同意を得たものですが、皇帝の死後、結局「オーストリア継承戦争」が勃発してしまいます。

 ゲーム中の効果は史実ほど大きいものではなく、 各国との関係と自国の安定度を天秤にかけることになります。

バイエルン継承問題
The Bavarian Succession of 1777
1777
 血気にはやる皇帝ヨーゼフがバイエルン領の継承権を請求したため起こった事件。結局はプロイセンによって阻止されることになります。
 選択次第ですが、デフォルト(選択A)ではプロイセンとバイエルンとの関係が大幅に向上し、プファルツとオーストリアがバイエルンに対し開戦理由を得る結果になります。

ポーランド分割
The Partition of Poland
1764〜1772, 1788〜1792
 史実で言う「ポーランド分割」を再現したイベントです。第1回でオーストリアはガリツィア地方を獲得しましたが、第2回は対フランス革命に忙殺され参加していません。
 さらに1795年には第3回分割が行われ、ポーランドは一旦消滅するはずなのですが、これはイベント化されていません。「GC Neo」では作成予定です。