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2002/5/20更新

 以下、日本(Nippon)の主要イベントです。重要なイベントのみの解説ですので、ご注意下さい。
 日本には、日本だけのランダム・イベントもあります。一向一揆、徳政一揆、蝦夷地の反乱、そして大名関連イベントが結構な数で用意されています。

富樫満成暗殺
The Murder of Togashi Mitsushige
1419
 日本は、いきなり安定度低下イベントから幕を開けます。私、恥ずかしながら、この事件についてほとんど知りませんでした。(日本史にはもう一つ疎いんです)
 1416年に「上杉禅秀の乱」が起こり、結果、将軍義持の義弟・義嗣が殺されました(1418年)。ゲームによると、このとき直接義嗣に手をかけたのが加賀守護・富樫満成だそうです。
 その後も満茂は将軍の命で要人殺害に従事したのですが、用無しと見るや高野山にて畠山満家によって暗殺されます。

 まさかスウェーデン製のゲームに日本史を教わることになるとは・・・・(反省

正長の土一揆
Shocho Ikki
1428
 日本の最初のメジャー・イベントは、「正長の土一揆」です。近江を皮切りに機内に広がった大規模な一揆で、以降の徳政一揆の先駆けといえるものでした。
 同年に「播磨国一揆(Harima Ikki)」も起きます。
 ゲームでの選択肢は、徳政令または弾圧というわかりやすい二択です。
 一揆・反乱系のイベントがやたら沢山あるのが日本の特徴で、江戸時代までは落ち着く暇が無いかもしれません。

永享の乱
The Eikyo War
1438〜1439
 鎌倉公方・足利持氏が幕府に背き引き起こした乱。
 要は将軍になれなかった恨みが根っこにあるのですが、幕府に逆らう持氏に諫言を繰り返したのが関東管領・上杉憲実でした。この憲実に持氏が討伐軍を差し向けようとしたのが乱の直接の原因です。
 結局、東国のほとんどは幕府側につき、憲実の手によって持氏は自害に追い込まれます。

 ゲームでは史実通り憲実側について乱に対処するだけでなく、「放っとく」という無責任な選択もできます。この場合「享徳の大乱」イベントは発生しなくなります
 また、持氏の遺児を擁して結城氏朝が起こす「結城合戦」も、「War against the Yuki」としてイベント化されています。

足利義教暗殺
Shogun Ashikaga Yoshinori assassinated!
1441
 赤松満祐により、将軍義教が暗殺されるのですが、「嘉吉の乱」といった方が通りがいいかもしれません。
 この義教は本来義宣という名前でしたが、「世忍ぶ」と一緒だとゴネて改名したワガママっ子です。将軍就任当初はおとなしくしていたようですが、すぐに自分の気に入らない人間の首を飛ばし始め、エコヒイキもきつく、結局暗殺される運命となります。
 この義教、男色家で溺愛していた赤松貞村に満祐の持つ三ヶ国守護を与えようと考えていたのが、事件を招いたと言われています。

 専横で、権力志向の将軍が、謀反で暗殺というと信長みたいですが、この人はそんなに優秀な将軍ではないでしょう・・・
 ちなみに、同年「嘉吉の土一揆(Kakitsu Ikki)」が発生します。

兵庫北関関料改革
Hyogokita tax and toll reforms
1445
 英語タイトルの「Hyogokita」というのは少しおかしい切り方ですね。「兵庫・北の関」というのが正確な名前です。現在の神戸にあたる港で、瀬戸内貿易の船を一手に集め、古くから繁栄していましたが、室町中期頃が最盛期だったようです。
 応仁の乱の後、一旦その地位を堺に譲り、再び活気が出るのは江戸以降のこととなります。

 さて、このイベント、各地の納税額の上がる嬉しいイベントなのですが、史実に即したものかは疑問に思います。 「1445年」というのは、現在史料として残っている「兵庫北関入船納帳」に記載のある年というだけで、特に課税改革があったとは思えないのですが・・・

 私としては、この時代の交易・経済に活気があったというイベントだと 理解しています。

享徳の大乱
The Kyotoku War
1454
  えーっと、まず史実から言うと、先の永享の乱の首謀者、足利持氏の子・成氏が、上杉憲実の子・憲忠を殺害したことに始まる乱が享徳の大乱です。
  成氏は下総の古川に立てこもり、ここを拠点として反幕府活動を続けます。幕府と成氏が和解するのは、1482年の「都鄙(とひ)の合体」でのことです。

 さて、ゲームでは、成氏を自害させるかどうかの選択が出現します。史実では切腹させたわけではないので、少しおかしい表現ですが、要は成氏を討伐すると言うことでしょう。
 このとき成氏を放免すると、後のイベント「上杉・伊達軍の南下(Uesugi and Date drive south)」が発生しなくなります。同じ上杉称でも上杉憲実と長尾景虎では家が違う気もしますが、気にしてはいけません(^^;

畠山氏内訌
Infighting in the Hatakeyama family
1454
  1399年の応永の乱以降、越中・河内・能登・紀伊を領国とし、尾張・伊勢の守護も兼任するなど、小ハプスブルクといった畠山家ですが、畠山持国の代で実子が途絶えてしまいます。そのため一旦、弟筋に家督を譲ろうとしたのですが、結局、妾との子・義就に継がせてしまいます。
 面白くないのは弟・基国派で、基国の次男・政長を担ぎ出し、ここに内紛が勃発するわけです。

 話がややこしくなるのは、細川家と山名家が絡んでくるからで、途中の煩雑な経過を飛ばせば、要は山名家が義就を支持、細川家が政長を支持し、大乱へと進展していきます。
 そう、これが応仁の乱の始まりになるわけですね。
 ここでの選択が後の応仁の乱イベントでも大きく影響してきます。

コシャマインの戦い
Koshamain
1457
 1456年、函館で和人の鍛冶屋が刀の値段を巡ってアイヌの青年と口論になり、青年を切り捨てるという事件が起きました。
 翌年、東部アイヌの首長コシャマインに率いられ、アイヌ部族の大蜂起が発生します。一時は優勢を誇ったアイヌ側でしたが、武田信広が進軍すると形勢は逆転し、最後はコシャマイン親子は射殺されてしまいます。

  イベントは三択で、譲歩・弾圧・完全抹殺で選べるのですが、史実通りなら弾圧が最も近く、国の安定度の低下も-1で済みます。なぜかAIは譲歩を選ぶように設定してありますが、これは間違いでしょう。
 譲歩、または完全抹殺を選ぶと、以降ランダムイベントの「蝦夷地の反乱」が発生しなくなります。

寛正(長禄)の大飢饉
Floods and famine in 1459
1459
 1440年代頃から応仁期まで、日本各地はたびたび飢饉に見舞われます。特にこの1450年代から60年代にかけては地震の発生も多く、土一揆が多発し、動乱の世の前哨といった感じです。

 1459年は長禄3年、1460年から年号は寛正に変わります。1460年、1461年の方が非道い飢饉として有名なようです。
 「兵庫北関」であがった納税額も、また下がり、ついでに人口も減ってしまいます。

応仁の乱
The Onin War
1467
 言わずと知れた「応仁の乱」です。
 ゲームでは、将軍の跡目・義視 vs 将軍義政及びその実子・義尚を軸に解説してありますが、実際はこの対立は重要な意味を持っていません。
 先に登場した畠山氏内訌の続きとして起こった乱であり、結局は山名宗全 vs 細川勝元の戦いに収斂していきます。

 選択肢は三択で、山名側・細川側・中立から選べますが、史実に沿った選択肢は2番目のものです。
 「畠山氏内訌」で選んだのと同じ選択、つまり山名側→山名側といったように選ぶのがもっともリスクの少ない切り抜け方です。
 ただし、中立を選択した場合は、「銀閣寺建立」と「千利休による茶道完成」イベントが発生しなくなります。
 さらに戦国時代に入り、武田・上杉・毛利(九州大名)のうち誰が天下統一に近づくかもコソッとここで決定されます。

 乱は二段階に分けて沈静化します。まず1473年に関西を除く各地の反乱確率が低下、そして、1477年に京都も落ち着きます。

加賀一向一揆
Kaga Ikko-ikki
1488〜1489
 そのまんまの一向一揆イベントです。よほど innovativeness が下がるの嫌でない限り、徹底弾圧は選択しない方がよいでしょう。安定度が3低下します。

足利政知殺害
Ashikaga Masatomo murdered by his own son!
1491
 ・・・足利政知は病死したのでは(汗
 史実はどうなんでしょう。こうスウェーデン人に断言されると不安になりますが、足利政知が病死したのを期に、その子・茶々丸が異母兄弟とその母を殺害するというのが経過のはずです。家督を奪ったわけですね。

 その後「足利茶々丸征伐 Ise Shinkuro slays the murderer」というイベントもありますが、こちらも年代や記述に少し間違いがあるようです。
 この茶々丸を自害に追い込んだのが北条早雲(伊勢宗瑞)です。

足利義稙追放
Hosokawa Masamoto chases out the Shogun Ashikaga Yoshitane
1493
 応仁以降、ますます専制が強くなった細川家、管領・細川政元によって、十代将軍足利義稙が追放されてしまいます。いわゆるクーデターですね。
 代わりに将軍職に就いたのが足利義澄ですが、1508年に義稙が復権します。こちらは「Ashikaga Yoshitane chases out Shogun Ashikaga Yoshizumi」というイベントになっています。

 まあ、何れにせよ安定度が下がるうっとうしいイベントに違いはないです。

伊勢新九郎の小田原城攻略
Ise Shinkuro takes Odawara Castle
1495
 伊勢新九郎=北条早雲ですね。三浦氏を滅ぼし、相模一国を得るのはもう少し後の話ですが、小田原に拠点を築くのも象徴的な出来事に違いありません。
 ゲームでは、厄介なことに、このイベントで各地の反乱確率が跳ね上がります。どうも「北条早雲」で「下克上」を代表させているようです。
 実際の早雲はよく言う素浪人ではなく、ちゃんとした出自の人間だったようです。

ザビエル来日
Francis Xavier arrives in Japan
1549
 言わずと知れた、「キリスト教伝来」ですが、ゲームでは「鉄砲伝来」と合わせてイベント化しているようです。
 陸軍技術が500増資され、ポルトガル・スペインとの友好度が上がります。
 選択肢のない強制イベントです。

織田信長入洛
Oda has taken Capital
1568
 デフォルトは信長が入洛し君主となります(1.05)。
 ともかく、このイベントで関西の反乱確率は低下します。但し、安定度が1下がるのは痛いですね。

 進行の仕方によっては、このイベントではなく、武田・上杉・九州大名(毛利)のどれかが勝利し遷都する可能性もあります。
 織田信長関連では、他に「延暦寺焼き討ち」や「足利義昭の追放」、そして「本能寺の変」がイベント化されています。

太閤検地
Toyotomi carries out the Taiko Kenchi
1582
 秀吉一発目のイベントは、「太閤検地」です。1588年には「刀狩り(Toyotomi carries out the great Sword Hunt)」も発生しますが、両イベントとも税収値を上げたり、反乱確率を減少させたりとプラス効果イベントになっています。
 ここにきてようやく一息つけるというところですね。

バテレン追放令
Hideyoshi's Anti-Christian Edict
1587
 秀吉の出した「キリシタン禁令」ですが、ゲームでは発令しないことも可能です。その場合、九州の宗教が反改革カトリックになり、税収値も増加します。
 それよりも重要なのは、後のイベントで国教をカトリックにする予定なら、ここで禁令を発してはいけません。

文禄・慶長の役
Toyotomi Hideyoshi Plans to Invade Korea
1592
 秀吉最後のイベントが「朝鮮出兵」ですが、ここで出兵をキャンセルすることも可能です。敢えてイベントに沿って朝鮮と開戦すると、日本のコア・プロビンスに朝鮮の2地方が加えられます。
 いまだに韓国人は恨んでいるので、このイベント効果は激怒しそうですね。 征服型の帝国を狙っている場合には嬉しいのですが、そういうプレーヤーはとっくに日本領に組み込んでいる気もします。

関ヶ原の戦い
Sekigahara
1600
 本当は国を二分する大決戦なのですが、ゲームでは反乱軍の鎮圧になってしまい、ちょっと迫力不足かも知れません。
 ともあれ、ここがゲームの折り返し地点です。

 この後、1603年には江戸幕府が開かれるのですが、ゲームのイベントでは各戦国大名の処分を問う形でイベントが発生します。尋ねられる大名家は、毛利、上杉、伊達、織田、島津、長宗我部、となっています。
 このとき、伊達家を減封しなかった場合、ランダム探検者(explorer)が貰えるのは要注意です。多分、支倉常長を指した効果だと思うのですが、探検者の少ない日本には貴重な存在です。

禁教令
Hideyoshi's Anti-Christian Edict
1614
 秀吉の追放令は宣教師のみを対象としたいわば黙認政策でしたが、ここで本格的にキリシタン弾圧が始まります。
 史実通りに禁令を出すと、九州地方の反乱確率が跳ね上がります。「島原の乱」を意識しての効果でしょうが、鎖国令が出されるまで解除されません。
 ここで、禁教令を出さないと、「鎖国」イベントは発生しません。また、先の秀吉の追放令の選択次第で、国教をカトリックに変更できる可能性がありますが・・・ メリットはありません(断言

鎖国令
Policy of Sakoku Implemented
1639〜99
 九州の反乱確率が下がるのはいいのですが、国内方針が一気に陸軍・保守側に振り切れてしまいます。選択肢のない強制イベントで、先の禁教令次第で勝手に発動します・・・・が、発動条件があります。
 一つは交戦中でないこと。で、もう一つが朝鮮領土を所持していないことです。つまり、早期に朝鮮を征服しておいて、キリスト教を弾圧するやつは九州永久反乱の罰が下る、ということです。いや、バグですね、これは(1.05)

生類憐れみの令
All Life is Holy
1685
 江戸時代にはいると、日本のイベントは「忠臣蔵」や「芭蕉」といった文化・社会関連のものばかりになって寂しい限りです。
 政治関連では、各種改革があるはずなのですが、イベント化されていません。唯一キワモノ(?)の「生類憐れみの令」が存在し、ありがたいことに安定度を2も下げてくれます。勘弁して欲しいですね。


 こうやってみると、イベント作者は江戸幕府までつくって寝込んだか、やる気を失ったかのように見えますね・・・ 大阪夏の陣や寛永・享保の改革など、いくらでもイベントにできそうなものはあるでしょうに。
 もっとも、日本イベントには多数の投稿イベントが含まれていますので、江戸期以降のイベントを投稿する人がいなかったということですね。