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たらこWORKS  俗物Kaikou.特別編


ミキシング企画に乗ってみた!~ バンダイ HG や HGUC や旧キットを強引に混ぜる ~

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ミキシング企画に乗ってみた!

~ バンダイ HG や HGUC や旧キットガンダムを強引に混ぜる ~




  最近、Vtuber さんの中に純粋培養のガンダム好きでガンプラマニア、という宝石のような変人の極みのような女性が登場しました。

  まだ若いのに、幼少からファースト・ガンダムTV版に親しみ、あらゆるガンダムを受容し、世界一平和なガンダム・コミュニティの建設を目指すという変人愛すべき Vtuber の ゆっきー 氏です。

  ゆっきー チャンネル

  彼女は時折、視聴者参加型のガンプラ紹介企画をすることがあり、先日もその一つ、#ゆきガンカスタム を企画しておりました。

  ガンプラキット入手難の昨今、比較的入手しやすいであろうRX-78-2のキットを使用して、ジャンル・作品・メーカー不問のパーツを組み合わせてオリジナルのカスタム・ガンダムを作ってみんなで遊ぼう、という企画でございました。

  ウッカリ乗りましたな。そりゃあもうウカウカと。

  その時彼女が配信で作っていたのは THE ORIGIN 版の HGUC ガンダム。手元には PIXIV に投稿しているガンダムVSガンダムの作画用に作ったキットが丁度あります。過去作ではなく、新たにミキシングしたものを募集ですが素材は過去作でも良し、とのことだったのでこれを使うことは可能です。

  すぐに思いついたのは、ガンプラ・ファンなら誰しもが知っている「このガンダム、君には作れまい」で有名なガンダム・センチュリーの河森ガンダムのイラスト。

  昨今の、ディテールがゴチャマンと入ったウゼぇ精妙なキットを組み合わせれば、ハッチ・オープンではないがあの雰囲気に近いものをでっち上げられるのでは、と思いつきました。最近発売された1/60 の PG UNLEASHED なんかも、どう考えても河森版のイラストを意識していますし、いまだに強い魅力を放っているイラストです。(あのガンダムは、まだ今でも作れはしませんけれども。やればできるのかな?)

  とはいえそれに近いものを、しかも違うメカのパーツも組み合わせてガンダムならぬガンダムを作ろう、という企画に作って参加するには良きネタです。

  そこで、あのイラストと同様に胸の排気口が独立している ORIGIN 版のガンダムと、これも作画用に作ってあった、雰囲気の近い G30th の頭、腕、足首を合体させて、いったんキメラの RX-78-2 を組み、そこに異質なものとしての、旧 HG( HGUC じゃない方)のガンダム Mk-2 から銃、盾、それを持つ大きな手首、ランドセルを組み合わせます。

  それをアクリルガッシュのグレー2色で筆塗りし、白その他の差し色を添えて、あのイラストから受ける印象にちょっとだけ近づけてみました。

1/144ORIGINとG30thのミキシングガンダムの写真1   合わせ目もろくすっぽ消さないまま塗ったカンタン模型。頭のツノの安全フラッグこそ削りましたが、その他は別に変えること無く、軸を太らせたり接着したり、接続パーツをプラ板で作ったりして強引に接続。
  ビームライフルは謎の黄色い部分をパテで埋めた他はそのまま。
  非常にわかりにくいですがビームライフルのスコープの周囲のみを白く囲って塗っていますけれども
  見えやしません (悲しゅうございます)
  スコープの色はガンダムのライフルのスコープの色、つまり黄色
  撮るのを忘れて塗装を落としてしまったので写ってませんけど(悲しゅうございます)。


  無印 HG の Mk-2 のランドセルは大河原氏新デザインのためか HGUC のものよりディテールが多く、ちょうど良いのでベタッと接着。
  ただ、ノズルが片方しか現存していなかったので、4つのノズルは旧キット F90 のブースターから借用。大きくてピッタリ。
  シールドは謎の黄色いマークをパテで埋めた他はそのまんま。ただそのままではつかないので、プラ板を組んで差し込み具を自作して腕の差し込み部分に接続しています。
  手首も無印 HG のものなのでとても大きい。グッド。
1/144ORIGINとG30thのミキシングガンダムの写真2
1/144ORIGINとG30thのミキシングガンダムの写真3
  ちょっとだけ別な角度から。

  この強引なやっつけミキシングはたいへん面白ぅございました。自分の中にあった「こういうガンダムが欲しい」という感覚の根本が少しわかってきたような心持ちがいたします。楽しい。


  なん、てなことを考えて投稿を終えてから、某REVIVALガンダムの作画参考用に、昔に作った部分塗装の旧キット、300円ガンダムを取り出していたところ、これがポロリと手から落下。

  「  」

  と言う間に机にぶつかって、接着面からパーンと割れて見事なバラバラになってしまいました。

  一般的なスチロール樹脂接着剤を使ったと記憶しているので、接着剤に使われている樹脂が劣化でもしていたのかも知れません。かくしてペタペタと筆塗りで、懸命に塗り分けたガンダムさんはイロイロなところがバラバラのパーツ状態に。再度組んでみても関節はユルユルで、とても立っていることは出来ません。これでは比較するのに少々難があります。

  そこで諦めてポーズを棒立ち固定とし、接着してしまうことにして突っ立ってもらいましたが、ランドセルの外れた背中を眺めていると、ふと塗装を落としている最中の、上記キメラガンダムのランドセル、すなわち無印 HG のランドセルの姿が思い浮かんで参ります。

  するとあら不思議

1/144旧キット300円ガンダムと旧HG Mk-2のミキシング写真1

  ついちゃいました。

  いや自分でつけたんですケド。

  塗装を落としていたマジックリンの底から引っ張り出したンですけど、なんかサーベルが一本ございません。どっかいっちゃった。

  なんでやねん

  ないと困るので、プラ板を接着して削り始めましたが、#ゆきガンカスタムの締切には到底間に合いそうもない。作るのがトテモとても遅いのです。

  しかたなしに HGUC 30番の Mk-2 からビームサーベルを(文字通り)もぎとってきて、長さも合わないのに強引に接着。しかしこのランドセルを仮接着してみると、なんだか登山に向かう二段リュックみたいな高さになってしまいました。
1/144旧キット300円ガンダムと旧HG Mk-2のミキシング写真2   ビームサーベルも浮いてしまって、前から見るとなんだかすごく高い位置にあったので、前から見た際にビームサーベルが旧キットのサーベルと違和感のない高さになるような位置にランドセルを接着します。
  前からパッと見ると、なにが違うのかわからないくらいにしたかった。
  実際、高さの印象を旧キットに揃えてしまえば、サーベルが四角いくらいでそう違和感もございませんしネ。
  もとのランドセルの印象を変えたくなかったので、もとのものと同じミディアムブルーで塗装。
  本体は作ったときのまま、部分塗装で合わせ目も消していない超カンタン模型。楽しい。思い出の品なのです。
  バラバラになったあげく動かなくなりましたケド。


  そうなると逆にランドセルはやや下の位置になり、MK-2 の印象からは違ってくるのですが、Mk-2 の印象に位置を合わせるのは上記のキメラガンダムでやっているので、こちらでは旧キットの印象に合わせることを優先します。
  旧キット F90 のブースターから持ってきた巨大なノズルがおしりにかぶさっている様子は大型ランドセルの印象を強めてくれるので良きとします。ファースト終盤でアムロが不足を感じていたパワーもこれなら十分でしょうよ。
  むりやり接着した違う Mk-2 キットのサーベルがちょっと長くて、しかも裏に肉抜きのある部分が見えちゃっているのは残念ポイントでございます。
  なんとかして締切までに埋めて塗装しておけば良かった。しかしアフター・カーニバル、いわゆる後の祭り。
  ぬかりあり。
1/144旧キット300円ガンダムと旧HG Mk-2のミキシング写真3


  しかしまぁ意外なほど似合っている。思いつきでやっつけたにしては笑える。そして
  300円ガンダム楽しい。好き。

  やはりガンプラとは300円ガンダムのことです(偏見)。これがガンプラなの(偏見)。作りたいのは300円ガンダム。開眼しちゃった。

  そしてなによりも、ゆっきー氏の企画のおかげでガンダム自体を「こうしたいのだ」という心の底に沈んでいた方向性がむくりと頭をもたげてきました。いままでずっと殺していたガンダム欲(ひでぇ欲だ)。仄暗い水の底から魂を突き動かす強い衝動が。

  これでいきましょう。どうせ後は死ぬだけだ。どうせ死ぬなら、欲しいガンダムを作ってから、あるいは作りかけて死にたい(煩悩の誕生)。

  ガンプラ野郎が夢と欲と煩悩に目覚めて心の底の衝動に涙する、そんな貴重な経験をさせてもらいました。

  ゆっきー氏ありがとう。

  願わくば彼女の欲する世界一平和なガンダム・コミュニティが穏やかに実現しますように。



楽しいね、コレ。





2024.01.03

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