シグマをヨイショ(何もくれないけど)
ヨイショ記事 SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 MACRO + Canon Kiss Digital-N
キャノンのデジタル一眼レフカメラ、キス・デジタル-Nをお持ちで、レンズキットについてくる標準のEF-S 17-55mmが何かこー、あと一歩物足りない気がする! と密かにお思いの紳士淑女には、ぜひこの駄文を読んでみていただきたい。 ![]() Canon Kiss-D-N。シグマ17-70mm F2.8-4.5 マクロ、1/160秒、F7.1、ISO200相当、70mm域使用。 ピントが見える! なんだそりは、と思ってはイケマセン。標準レンズでは、だいたい合っている、ような気がする、としか思えなかったピントの合い具合が、くっきりと、冗談のように良く見えた。それはスゴイことなのだ。 目がおかしくなったのか、と思った。純正の超音波モータに負けず劣らず高速なオートフォーカスのきゅんっ!という音(さすがに超音波モータよりは少々音が大きい)に合わせて、まったくふいに視界が晴れるようにしてピントがファインダーの中に出現してくる。 それも、猛烈にぐいっと寄っての視界であるから、繊毛の一本が見える、見えないの世界で「どこにピントが合っているのか」はっきりと見えた。 当たり前の話だと思われる写真趣味の人は多いのだろうが、キスDNのキットレンズでは、それは案外そうでもないのだ。たぶん合っている、と思っていたピントが、等倍で見たらありゃりゃん微妙にズレている、てなことは珍しくなかった(そりゃ、腕のせいなのかもしれないけれども)。それがどうだ。くっきり、はっきり、小さなファインダーの中でピントが動き、従って出来上がる写真が見えてくる。 明るい! 試しにマニュアルフォーカスにしてそっとピントリングを動かしてみると、小さな花や葉が、わずかな指の動きで刻々とその見え方を変えてゆく様がよく解った。いったい何事ですかコレは。なんという違いですか? ズームマクロだ、という、それだけでも珍しい機能以前に、このよく見えるファインダー像に驚いてしまった。その上、ズームマクロと謳うくらいであるから最大望遠域(70mm域)でもぐぐぐっ、と近寄れる。被写体が大きなフードに触れるほど近づいてもピントが合うのにはそれだけでもびっくり仰天であるのに、明快にピントが見えるのだから、こりゃアナタ、こんなに嬉しいことはない、というものである。 試しに絞りを開放にしてみると(キス-Nでは絞り優先モード時にF4.5であった)、ピントリングを回すたびにくりくりと良く暈けてゆく。撮ったモノを画面で見ると、暈けは少しも汚くはない。縮小すると、そらもう、アナタ。 Canon Kiss-D-N。シグマ17-70mm F2.8-4.5 マクロ、1/250秒、F9.0、ISO200相当、70mm域使用。夕刻の撮影。 てなわけで喜び勇んで撮りまくってみたが、これはもう、オススメのレンズである。特に、キス-Nとの組み合わせに限って云えば緑の発色が非常に良い。キットレンズでは緑色は暗く沈んで写ることが多く感じるが、このレンズでは見たままの緑色がくっきりと写ってまたまたビックリ。といって赤や青が転ぶわけでもなくて、赤の飽和もキットレンズよりずっと少ないと思う。なんというか、滲むような赤ではなくて、グラデーションの赤が見えるのだ。ファインダーからも、データからも。総じてDIGIC2との相性はかなり良いようだ。 キットレンズに物足りなさを少し感じている向きには、充分オススメできる。特にひたすら寄りたいと願うあなたには、文句なくオススメできる優れたレンズであると云ってよろしい。 |
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all Text written & Photograph by @ Kaikou