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シグマをヨイショ(何もくれないけど)


ヨイショ記事

SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 MACRO + Canon Kiss Digital-N

  キャノンのデジタル一眼レフカメラ、キス・デジタル-Nをお持ちで、レンズキットについてくる標準のEF-S 17-55mmが何かこー、あと一歩物足りない気がする! と密かにお思いの紳士淑女には、ぜひこの駄文を読んでみていただきたい。

  キス・デジタル-Nは2005年の春に発売された入門用デジタル一眼レフカメラで、安いわ軽いわよく撮れるわ、おまけに超高速動作でストレスまるでナシっ!  なグレイト工業製品であってひらたくいえば良いカメラなわけだが、世の中完璧とはゆかぬもので使い慣れてくると幾分かの不満が出てこないわけではない。

  その一つがよく言われるファインダーの暗さ、狭さであり、これは改造するというわけにはゆかないからガマンするか、とっても高価なスゴイ機種にでも買い換えるか(清水ジャンプですな)しかない。

  もう一つが、キットで買うと付いてくる標準の EF-S 17-55mm F3.5-5.6 のレンズである。

  悪いレンズではない。

  抱き合わせの値段のことを考えると、ほとんど一万円もしないのではというくらいであるからケチを付けるにはあたらないモノだし、また、それにしては非常によく撮れると云ってよい優れたレンズではある。光が充分にあれば、動き回る子供達もキレイに撮れるし、風景も花も、充分キレイに撮れる。等倍で見るとややフレアが出るが、広角での歪みもひどくはないし、軽くて扱いやすく、色の転びもあまり出ない優秀なレンズだ。

  しかし、わたしのように花を主体にばしばし寄って撮る趣味の者には、あと一歩被写体に寄れない若干残念な近接撮影能力と、解放 F3.5 からというレンズの微妙な暗さが慣れてくるほど鼻につくようになってくるのはいかんせん避け難かった。

  暗いのは、そりゃあ安いレンズなんだからぜーたくは云えないし、マクロじゃないんだから、そう寄れるわけはない。マクロじゃないレンズにしては、どちらかといえば、それでも寄れる方ではあるだろう。広角側なら。

  しかしもそっと近こぅ寄りたい。望遠側でももそっと寄りたい。そしてもう少し明るく見たい。

  実際問題、レンズの明るさはシャッター速度に影響する。じっとしていない子供達を追いかけつつシャッターを切るには、そして風に揺れる花にマニュアルで焦点を合わせつつ良い構図に収まった瞬間を狙ってシャッターを切るには、どうにも、レンズは明るい方が良い。

  その方がシャッターが速くなり、ブレが防げる。

  感度を上げて速度を稼ぐ、という方法もあって、キス-Nは高感度の撮影時にもノイズがきわめて少ない優秀なカメラだから確かにそれでも充分に対応可能なのだが、あと一歩暗いのは否めない。また、感度を上げたからって被写体に寄れる訳じゃない。

  そこで、SIGMAさんから発売されている、SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 MACROというレンズを買ってみた。

  富士カメラさん、というネット通販もやっている奈良のお店で税抜き36000円、と(マクロ機能の付いたズームレンズとしては)非常にお手軽な値段で売っていたのを見て、購入ボタンをついポチッとなと押してしまったのである。

  届いたのを開けてみると、意外にも高級感のある外装仕上げの重たいレンズが大事にしまわれて出てきた。標準レンズに比べてずっとデッカイ前玉(最前面のレンズ)の冴え冴えとした輝きが値段の割にエラそうな、標準レンズの軽量だがプアーな仕上げとは対照的なレンズである。カチッと本体にはめてみて、ついでに付属品の巨大な連酢フードをねじ込んでみると、本体より重いンじゃネェのか、と思わずにはいられないなんだか奇妙なウェイトバランスのカメラが出来上がった。持ち比べてみると、やっぱり本体の方が軽い(笑)

  キスDNってやっぱし軽いのネ、と改めて思う次第だがファインダーを覗いて被写体にピントを合わせた瞬間、ドキッとするようなものが狭いファインダー越しに目に映った。



Canon Kiss-D-N。シグマ17-70mm F2.8-4.5 マクロ、1/160秒、F7.1、ISO200相当、70mm域使用。


  ピントが見える!

  なんだそりは、と思ってはイケマセン。標準レンズでは、だいたい合っている、ような気がする、としか思えなかったピントの合い具合が、くっきりと、冗談のように良く見えた。それはスゴイことなのだ。

  目がおかしくなったのか、と思った。純正の超音波モータに負けず劣らず高速なオートフォーカスのきゅんっ!という音(さすがに超音波モータよりは少々音が大きい)に合わせて、まったくふいに視界が晴れるようにしてピントがファインダーの中に出現してくる。

  それも、猛烈にぐいっと寄っての視界であるから、繊毛の一本が見える、見えないの世界で「どこにピントが合っているのか」はっきりと見えた。

  当たり前の話だと思われる写真趣味の人は多いのだろうが、キスDNのキットレンズでは、それは案外そうでもないのだ。たぶん合っている、と思っていたピントが、等倍で見たらありゃりゃん微妙にズレている、てなことは珍しくなかった(そりゃ、腕のせいなのかもしれないけれども)。それがどうだ。くっきり、はっきり、小さなファインダーの中でピントが動き、従って出来上がる写真が見えてくる。

  明るい!

  試しにマニュアルフォーカスにしてそっとピントリングを動かしてみると、小さな花や葉が、わずかな指の動きで刻々とその見え方を変えてゆく様がよく解った。いったい何事ですかコレは。なんという違いですか?  ズームマクロだ、という、それだけでも珍しい機能以前に、このよく見えるファインダー像に驚いてしまった。その上、ズームマクロと謳うくらいであるから最大望遠域(70mm域)でもぐぐぐっ、と近寄れる。被写体が大きなフードに触れるほど近づいてもピントが合うのにはそれだけでもびっくり仰天であるのに、明快にピントが見えるのだから、こりゃアナタ、こんなに嬉しいことはない、というものである。

  試しに絞りを開放にしてみると(キス-Nでは絞り優先モード時にF4.5であった)、ピントリングを回すたびにくりくりと良く暈けてゆく。撮ったモノを画面で見ると、暈けは少しも汚くはない。縮小すると、そらもう、アナタ。



Canon Kiss-D-N。シグマ17-70mm F2.8-4.5 マクロ、1/250秒、F9.0、ISO200相当、70mm域使用。夕刻の撮影。


  てなわけで喜び勇んで撮りまくってみたが、これはもう、オススメのレンズである。特に、キス-Nとの組み合わせに限って云えば緑の発色が非常に良い。キットレンズでは緑色は暗く沈んで写ることが多く感じるが、このレンズでは見たままの緑色がくっきりと写ってまたまたビックリ。といって赤や青が転ぶわけでもなくて、赤の飽和もキットレンズよりずっと少ないと思う。なんというか、滲むような赤ではなくて、グラデーションの赤が見えるのだ。ファインダーからも、データからも。総じてDIGIC2との相性はかなり良いようだ。

  キットレンズに物足りなさを少し感じている向きには、充分オススメできる。特にひたすら寄りたいと願うあなたには、文句なくオススメできる優れたレンズであると云ってよろしい。   




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all Text written & Photograph by @ Kaikou "Hirohumi Kinoshita"

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