弁天様、てぇのはどこの田舎にもあるもんですが、ウチの田舎にも弁天様の池、ちゅうもんがございまして。
長いことうっちゃられてただの湿地だったものですが、最近公園風に改装されて、池の中央に東屋のある木の橋がかかり、森の奥には遊歩道が整備されるという、近代的な弁天様に生まれ変わりました(もっとも場所が道路脇のくせにイマイチ知名度は低いんですがね)。平日でも、そこそこ遊びに来る人がいる。
先日、性懲りもなくこの池と森の奥に写真を撮りに行ったところ、池の水を小川に流す出口の外、水量調節のため板を張って水位を思いっきり下げた小川に、池の鯉が一匹、ひっくりかえってビチビチやってました。
前日の雨で水量が増えたのか、水をせき止めた板の近くでドタバタやっていたのか、水量調節版を飛び越えて、池から流れ出る水の少ない小川にはまっちゃったらしいんですな。
私はそれを見て考えた。
池に戻してやりたいが、どれウチから網でも持ってこよう。
てんで一旦家に帰り、網はなかったんで雪かきのスコップを担いで戻ってきたところ、遊びに来ていた母親連れの、茶髪の中学生らしい小娘さんが、膝上までしかない妙に短いジーンズを生かして
ぼっちゃん
と小川に入り、
あっさりと
手づかみで救出しておりましたわ(笑) (←ここでサンダーバードの主題歌を想像してください)
小娘さんエライ。(ザリガニを採りに来ていたらしい)
私はそれを見てまた考えた。
私ぁずいぶん、考えすぎる大人になったもんだなぁ、ってね(笑)
網を持ってこよう、ってトコで思考が勇み足ですわ。裸足になって、チノパン捲って小川に入りゃそれでよかったんだよね(笑)小娘さんの母親らしい御婦人は川の上で見ていましたから、大人なんてそんなもんかも知れませんが、フツーに考えて行動する行動力を、私ぁどこに置き忘れたやら。
茶髪の小娘さんのが正しいわ。行動もエライんですが、思考がフツーで健全だ(笑)
歳を食ってイロイロと考えていると、フツーに考えるのを、どっかに置き忘れちまうもんなのかも知れませんやね。
↑オッサン一本取られるの巻 (2001.Jun.16)
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