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目を大切にしましょう

内省の旅(その1)

システムエンジニアになった「ゆえん」(経緯)

2000年12月1日掲載(初版)
更新2001年1月13日
書式更新2001年2月25日
内容追記:2001年2月25日

  




随筆のリスト

こんなことを雑然と考えている。順次記載したい。

 

システムエンジニアになった所以(ゆえん)−経緯(中学生との質疑応答の形で)

内容:

> 質問1 > > なんでSEになろうと思われたんですか。

回答1

これは難しい。多分,誰よりも早いのではないでしょうか。小林が大学生の頃は電子計算機(コンピュータのこと)が初めて大学に入りました。しかも,言語はCとかBasicとか言うのではなく,ALGOLとかFORTRANとか言う言語でした。ひょっとして機械語(アセンブラー言語とも言います)で書くようなこともありました。 会社に入って初めて,このような珍しい計算機が,工場の機械を動かすのに使用されることを知りました。それで,アメリカから技術をもらって(高いお金を出して買って),それでお客さんの工場の機械を動かすことを始めました。 ですから,小林がSEになろうと思ったわけではなく,誰もSE何て言葉もないころからシステム(System)を勉強しました。そして,そのシステムを計算機で動かすことを勉強しました。それが結局はSEでした。

雑感:本当にSEになって今までずっと勉強ばかりしてきました。遊んだことありません。TV何かも見たことはほとんど無いし,時間がなかった。でも,SEの世界はお客さんが相手。そして,別のところでも述べている通り,技術の現状と将来,社会の現状と将来,文化の現状と将来などをきちんと押さえておかないととんでもないシステムを提案して,たった3年経って「動かなくなるシステム」「繋がらなくなるシステム」「陳腐なシステム」「規模が拡大して全く一から作り直さないと機能しないシステム」「お客さんが使ってくれないシステム」などなどを作ることになります。

> 質問2 > > SEになってはじめ苦労したこととかありますか?

回答2

SEって,お客さんの事を本当に心配してあげないといけないのです。それで,お客さんが困っていることを解決してあげることが重要な仕事です。お客さんが困っていることを理解することは大変難しいことです。お医者さんみたいな仕事です。お医者さんは,患者がどのような病気なのかを色々検査したり聞いたりして調べようとしますね。そして,その病気を治すためにお薬を調合します。SEというのは,工場のお医者さんです。工場の人が困っていることを調べてどのようにしたら困らずに仕事が上手く行くかを調べます。そして,それを計算機が(コンピュータ)がしてあげるようにプログラムを作ります。 工場ばかりではありません。学校やら,事務所やら,研究所でも同じです。困っていることを解決して上がる仕事がSEです。 だから,一番苦労することはお医者さんが苦労することと同じです。患者さんがどのように困っているかを知ることが一番難しいのと同じで,お客さんがどのように困っているかを知ることが一番難しいですね。

雑感:皆さんはSEに簡単になれるように思っておられるかもしれません。だって,新入の社員にもうSEなんて称号を与える会社も沢山有るし,これを皆さん目指している。これは至極結構なことですが,本当にSEというのは大変な仕事です。忙しいと「土日出勤は当り前。時計の針が11時,12時を指しても周りの人が未だ誰も帰らない。自分は帰っていいのかしら。<仕事が無いのならさっさと帰りましょう。そして,能率の良い人ほど残業は少ない。そして,自分で仕事が管理できるから,繁閑のコントロールは当り前。だから,水曜とか金曜とかは「ベルさっさ」で帰りましょう。>

まずは,自分の会社の仕事の流れをきちんと把握すること。自分の立場をきちんと把握すること。SEの仕事って,決して一人では出来ない。多くの人が分業して初めてシステムが出来上がるので,これらの人々をグループ分けをし,これらのグループ間の関係図を作る。そして,グループ間での情報伝達の図式を作成する。すなわち,どのような情報がどちらからどちらに流れるか,それに対して,物がどちらからどちらに流れるかを把握する。

次いで,自分のグループ内の管理の流れをきちんと把握する。誰がリーダーで,誰の指示に基づいて仕事をして,誰にそれを分担してもらい,また,誰にそれを提出するか。その期限はいつか。<簡単に言えば,これがプロジェクト管理です。>また,大切なのは,全体の工程,お金,仕様,機能,性能などを管理している人が居ます。この人に対してきちんと自分の仕事の進み具合を報告する必要が有るし,問題点が有れば直ちに自分に指示を出している人を経由してこの管理者に事情を報告し,解決する必要が有ります。これを怠ると,いわゆる「プロジェクト崩れ」が生じます。プロジェクト崩れが生じると,これをばん回するのに,通常かかる人手の約10倍の人手がかかるし,期間も通常の期間の3〜5倍の期間がかかります。完全にお客さんに叱られるし,大変なことになります。<このようなことをしょっちゅうやっている人は,結局自分の仕事がきちんと管理できない人で,毎回,何度も何度もこれを繰返します。基本は「自分がやると決めて,言ったことはどんなに些細なことでもやり遂げること。」これです。全て自分が責任をもってやるということ。万一自分で解決できないことは,必ず自分に指示を出している人と相談して,他の人の協力を得てやり遂げること。それでも出来ないときは,プロジェクト全体を管理している人に報告し,直ちに大規模な関係者会議を開いて解決してもらう必要が有ります。このような動きを始めるきっかけを作るのは他ならぬ「あなた」です。

初めてSEになって苦労したことって言うのは,このようなことは誰も教えてくれなかったこと。<当り前ですよね。日本でSEやコンピュータシステムを初めて作ったのが我々ですから。そんなマニュアルなんて有りませんよね。>

> 質問3 > > やっててよかったって思うことはありますか? あったらどういう時ですか?

回答3

それは,お医者さんが「やっててよかった」と思うときと同じです。お客さんが困っていたことが解決出来て喜んでいるときが一番嬉しいですね。

雑感:SEをやっててよかったことって,余りに沢山有りすぎる。今振返って,自分の人生全てをSEに捧げてきたし,お客さんのシステムを作るのに捧げてきたわけ。お客さんの仕事がこれで効率良く出来るようになるという事だから,それはそれで大変お客さんに喜ばれる。

大切なのは,仕様です。お客さんの中にも「この問題を解決して欲しい。」という人が居るのですが,その人の言うことをそのまま鵜呑にして聞いて,そのような機能,性能のシステムを作っても,決して喜ばれないのです。問題を解決して欲しいという希望を出す人と,出来上がったシステムを使う人は通常は別の人です。だから,この使う人の身になって考えてあげないといけません。この人の人生を奪うようなことも起こりますよね。

このあたりは大変に難しいことです。どのようなシステムと作るのが良いのか簡単では有りません。しかし,基本的な手法は有ります。確かこのサイトのどこかに記載したような気がしますが。

> 質問4 > > 仕事をやっていて、大変だったことってありますか?

回答4

質問の2と同じかもしれないけれども,お客さんが困っていることを知ることが一番大変です。でも,それからも,コンピュータのプログラムを作ってそれがきちんと動くことを調べることは大変です。(デバッグといいます)これで徹夜をするようなことも結構あるのですね。

雑感:SEをやっていて大変であったこと。これは数限りない。SEとは何と因果な商売であるか。これをこれからSEを目指す人は真剣に考えて欲しい。

SEって恰好の良い,儲かる,受けの良い商売と思ったら大間違い。だから,SEを経験した人の何と「人間味の豊かなこと」か。儲かる商売でも,偉くなる商売でも何でもない。勉強しなければいけないことは山ほどあるし,お客からはぼろくそに言われるし,上司からは遅いの,どじの,といわれるし,上司は上司でSEの仕事を全く理解していない素人だし。部下は部下でまともにコミュニケーションも出来ないし,勉強などしないし,お客の仕事を全く知らないし,プログラムを書かせたらいつ出来るのか分からないし,虫(バグ)だらけのプログラムを書くし,「全パステスト」って何のこと何て平気で聞くし,開発部門は開発部門でお客の要求を理解しないし,世間の技術の動向に関して理解していないし、勉強もしていない。[これは、ちょっと言い過ぎです。言葉のあやとご理解下さい。私のサイトは全部、「言葉のあやの集合体」です。言い換えると、表現力の不足です。悪く思わないでね。]

となると,SEの仕事は四面楚歌。技術の進歩は激しいし,日本の客は「良く柿食う客....ではなく,良く言うよな全く、、、」と思うほど自分の業務の内容を知らないで自分の勝手を押通そうとするし,世界の情勢は時々刻々変わっているのに,NTTの横須賀研究所みたいに,自分のところのプロプライエタリ(特殊な)技術を世界標準より優れていると考えてこれを日本の国内のメーカに押付ける。

えいえい,ままよ。それを何とかしてお客に満足,お客が喜んでくれるシステムを作るのがSEの仕事だーーーッツ。文句あっか? 文句あったら,3日間でもSEをやってみな!! それから、文句を言ってくれ。

> 質問5 > > 今までにやった仕事の中で、やりがいのあった仕事って何ですか?

回答5

それは,日本で初めての工場で,初めての自動化システムを実現したときですね。でもそれ以降も,毎回の仕事が毎回違うので毎回やりがいを感じました。本当に素晴らしい仕事でした。

> 質問6 > > SEになるには、どんな事が一番大事だと思っていますか?

回答6

お医者さんと同じです。患者の困っていることを本当に,親身になって聞いてあげ,親身になって解決してあげるような事。親切心だけでは解決しませんね。お医者さんと同じです。お医者さんも色々のことを研究し,調べ,勉強して立派なお医者さんになります。SEも全く同じです。勉強しなければ,親切なSEだけではお客さんの困っていることを解決してあげることは出来ないですね。

雑感:本心は,打たれ強い,ストレス耐性の強い性格,体質,体格が大切。骨張っている人は駄目,筋肉マンも駄目,撫肩で,なよなよ、....しているのがいい。ぶっ叩かれると,折れそうな肩,背中の骨であるけど,決しておれない,柳のような身体,精神。これが肝腎。[これも考えようなのですね。このように、ストレス耐性の強い人は、ややもすると、自分の勝手で動く人が多そう。これも困るのですが。でも、ちょっとストレスを掛けるとダウンする人よりは、よほどましですが。]

それと,興味,好奇心が強いこと。何でも,どんな世界でも平気で,平気のへいざで入ってゆける人。 これが大切ですね。

親切心は禁物。絶対に自分の思っていること,自分が正しいと思っていることを押通せる人。(外見はお客,上司,その他諸々の人の言うことを従順そうに,殊勝に聞いているが,その実やることは自分の思っている通りをやる。そしてそれをやり遂げる。これが一番大切。)

そして,自分の正しいことを最終的に証明するのは,システムが出来上がってから。Windowsマシンで24時間,365日ダウンしないシステムを作れ,MicrosoftのDB(Access)とかいうソフトを用いなさい,と言われたけど,そんなことは無理も無理。絶対にそのようなシステムは作れないので,自分はHPのUNIXマシンを3台使用した。それで,絶対にダウンしないシステム,スケーラビリティの大なるシステムを構築した。

これが本当のSEのするべきことです。

> 質問7 > > SEになるためにはどんな資格が必要ですか

回答7

資格なんて要らないです。小林は資格なんて何にも持っていません。でも,情報処理技術者という試験がありますね。これに合格すると,まあ,お医者さんの免許みたいなものかな。他の人が多少は認めてくれるかもしれない。

    


目を大切にしましょう

ちょっとお休み

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