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 SEの35歳の壁〜その乗り越え方〜NEWSEの心得SEの仕事SEの仕事詳細システム構築業務知識獲得ソフト業界ソフト裏話

    visitors since November 11, 2001.

筆者小林健三からの特別のご案内:
筆者の著作「SEの35歳の壁」〜その乗り越え方〜が4月25日にソフト・リサーチ・センターから出版されました。
あの有名なアマゾンのサイトで、下記の書物のレビューが掲載されています。また、日経コンピュータの書評欄にも掲載されました。
アマゾンのサイトで、これらのコメントをご覧になれます。
アマゾンのサイトでご購入になると、送料が無料です。

ソフト業界のS.E.の仕事

第1版投稿:1999年6月30日
改訂A:1999年7月 1日
改訂B:1999年7月5日
更新C:1999年7月29日
更新D:2002年4月3日

最終更新:2003年9月27日

関連のあるサイトは下記の通りです:

このページでは,次のことについて述べます。

  1. SE就職希望の女子大生の質問
  2. これに対する回答
  3. SEを希望される方に対する確認事項
  4. どのような業界が良いかに関する質問
  5. 上記に対する回答
  6. その他,個人的意見(どんどん書いていますよ。乞う,御期待!!)


初めに

 一般に ソフトウエア業界に勤務している人が皆,システムエンジニア(SE)だと認識されている場合があるようです。それで,下記のような質問が舞い込みました。 実を申すと,我が家の娘も女子大生で,今年就職戦線を戦って,何とか滑り込みセーフで就職が内定したようです。その時も,ソフトウエア業界に就職するようなつもりを持っていたようですが,それは,最終的にはSEに結びつくのですが,極めて困難な長い旅路の末であることを認識するように説明いたしました。

 いえ,何もソフトウエア業界が駄目だと言っているのではないのです。ソフトウエア会社に就職して,それからどのような道程を辿ってSEになるか,それまでの道のりを十分に理解しておかないと,大変なところに就職した,ということになるのでは困りますね。もちろん,私もその業界の一人ですから,優秀な皆さまが競ってソフトウエア業界に就職を希望していただけることは大変に嬉しいのですが,1〜2年も経たないうちに退職して,別の道を歩むようなことにならないようにとの親心で,このページを掲載します。どうか,ソフトウエア業界の皆様方がお気を悪くなさらないようにお願いいたします。<どんどん投書をお寄せ下さい>

それでは,先ず質問から。<無断掲載をお許し下さい。>


質問 その1

 はじめまして。こんにちは。就職活動真っ只中の女子大生です。 私は、ソフトウエア業界1本に絞り、SEを志しています。 いまのところ、内定は、1社もいただいておりません。私は、自分でも感覚派人間だと思っています。でも、SEって、やっぱり理論派人間の方が向いてますよねー・・・ 、とも思うのですが、私もどうかな、、って期待しているのです。

 適性試験はパスするものの、2次面接あたりで落ちてしまいます。なんで、だめなのか、自分ではよくわからなくなってしまいました。こんな私に良きアドバイス、ご意見をお願いいたします。


回答 その1

女子大生でSEを目指しておられる方も結構居られるようですね。あのIBMでも,相当数の人数を採用しているようです。順番に内定を通知し,業務が厳しいことを認識した人に断られると,次の人に内定通知を出すって。この会社の場合はSEと 営業を兼任するような業務ですが。

一般的にソフトウエア会社はSEという名称で,多数の技術者を採用しているようです。 計算機メーカーなどは当然ながら,重電各社,NTTデータなどのような ソリューションビジネスを実施している会社,系列のソフトウエア会社,独立系のソフトウエア会社はいずれも多数のSE(プログラマ)を採用 しているようです。 いずれの会社も競争が厳しいので,就職した後は相当にキツイ勤務に なっているようです。これは皆さんの就職活動に従事している方々のML (メーリングリスト)にニュースとして流れているようですね。 ここで私はSEという言葉を使っていますが,私に言わせると単に「プログラマ」ですね。10年経ってやっとSEです。出世魚です。成長するに連れて名前が変わります。成長しなければいつまでも「プログラマ」ですね。10年やってても。

  1. 一般論でのソフトウエア業界の業務の説明:

    ソフトウエア業界は,SE,プログラマ,営業が必要です。これを「ライン職」と云います。これ以外に,開発部門,試験・品管部門を有します。厳しい業界ですので, 受注を取るためには継続的な顧客関係がある場合を除いて,ゼネコン業界のような談合はありませんので,すべて自由競争です。もっとも,どこかの会社のように「一円入札」がありますが,これは,一度ハードを納入すると,その後のソフトウエア,バージョンアップ全てがその会社に転がり込んでくるという,公共企業体の悪い習慣によるものです。民間の会社ではそのようなことをしていると本業の競争に負けますから,決してそのような悪い習慣はありません。ところで,その自由競争で受注活動で勝利を得るためには,

    1. 提案書が客先の要求を十分に理解した適切なものであること。さらに,願わくば,客が気がついていないような問題点も指摘をしてこれに対応するような提案書であること。
    2. 必ず,従来のシステムに比べて新規な「開発要素」をもち,他社を差別化できる「新規な機能」を含むこと。
    3. 価格が競合する他社に比べて,安価であること。
    4. 工程が客先の要求に合致していること。
    5. システムは,業界の業務を十分に熟知した内容に添って,機能すること。また,業界や,技術の進歩を前以て予測して,1年で動作しなくなるようなシステムではなく,少なくとも数年は継続して使用できるような機能,性能を有すること。OSなどのバージョンアップに対応して,当システムもバージョンアップを実施して,継続しての機能を提供すること。
    6. また,顧客がそのシステムに対する知識を十分に有していない場合,顧客に対する「トレーニング」を実施し,必要に応じてコンサルタントが提供出来ること。技術支援ですね。 このうち,SEは,入りたての時は先ずはプログラマとして働くことになると思います。
  2.  



  1. 入社して期間が経たないSEは上記のa. からf. までに対応するだけの実力を有していないでしょうから,先輩のSEが作成した提案書に基づき,受注競争を行い,その間に価格を下げるように仕様を削減することが必要になることも多いですが,これらは全て先輩のSEと営業が実施することになり,貴方はその下請け。絵を描いたり,技術の調査をしたり,業界の動向を調査したり,開発部門との打合せを実施したり,仕様書をワープロ化したり,プレゼン用の資料を作成したりですね。<結構このような業務が楽しいという人が多いのも事実です。そして,若い人の文章や絵の方がセンスが良いと言ってお客が喜ぶのも事実です。それに,今のパソコンお宅などは先輩よりずっと業界情報,技術情報に強いですね。今や必須の「セキュリティ」などは,学生のwarez野郎の方が実力は上ですね。>

  2. 受注した仕事を,仕様書を元にある手順にしたがってシステムに構築してゆく 訳ですが,これの指導も先輩のSEに頼らざるを得ないのがSEの厳しい掟です。実力があって,経験があればこれは実現できるのですが,新入社員にこれを期待するような会社は少ないと思います。 いわば徒弟制度ですから,仲々ノウハウは教えてくれません。小林のこのサイトで十分に勉強して下さい。<無償奉仕ですが,いつでもdonation[カンパ]を受け付けておりますので,御遠慮なく。>

  3. だから,仕様書(要求仕様書)から,システム仕様書を作り,これから,プログラム仕様書などを作成し,これを元にプログラムを作成します。 この仕事が新入社員の担当する主なる業務であり,さらに作成したプログラムを前以て作成されているべき試験仕様書に基づいて,試験を実施します。 全パスを通過するような試験を,単体での試験,組み合わせ試験,総合試験と段階を踏んで実施してゆきます。これはかなり厳しい業務です。

  4. これを完了した後,顧客にシステムを納入します。簡単なシステムであれば, 操作仕様書を添付することで顧客自身が操作することが可能ですが,ちょっと複雑なシステムになると,操作仕様書を元に顧客に操作に関するトレーニング を実施します。また,顧客自身がシステムを更新できるだけに実力がある場合は それを実施するための技術者のトレーニングを実施する必要があります。 まあ,納入後3ヶ月程度で完全な稼働状況に入るのが通例です。

  5. これなどの工程も,受注時に決定されていますから,かなり期限に縛られた仕事になる可能性が高いのが一般的です。


以上で,一般的な業務が認識できたと思います。何か質問があれば,別途 メールをお送り下さい。


SEを希望される方への質問です。

  1. あなたの希望職種は何ですか。プログラムを書く事ですか。それとも,顧客が満足するようなシステムを構築することですか。そのためには,かなりの年数の経験を積んで,顧客の業務に対する知識を蓄積し,仕様書が書けるようになる必要があります。そのためには,上記の記述にもあるように,業界の動向,技術の動向を掴んでおり,少なくとも数年先の予測が立てられるだけの見通しを持つ必要があります。これらの予測を元にして仕様書を書くことになります。また,他社を差別化する「開発項目」を設定します。

  2. あなたは,期限に縛られた業務をこなすだけに気力と体力を有していますか。最近は男女雇用均等法により,深夜に及ぶ業務が多数発生しています。我々は,現役のSEの時は,終電での帰宅が数ヶ月に及ぶようなことが多く有りました。また,海外での業務を受注するような場合は,日本人の顧客より厳しく,「契約書」に記載されている要求を全て満足するようなシステムを構築するようなことを要求され,1ヶ月の予定で出張したのに,3ヶ月の打合せになる,などの経験が多く有りました。日本国内でも,通常顧客との打合せは定時間内に終了する場合が多くても,それを終了した後,本社の関係部門との連絡調整,技術・開発部門との調整などを行い,議事録を作成し,要求する技術資料を作成し,または,本部から取り寄せた資料を編集して明日の打合せに備えるなどの業務が待っているので,ホテルに帰ってからの仕事も深更に及ぶことが多いです。

  3. あなたは,顧客に対して,たとえ「けちょんけちょん」に「ばかかちょんか」と非難されても,顧客が間違っておれば,それに対する問題点を指摘して適切なアドバイスをするだけの気力をもっていますか。一般的に,SEは頑固ですが,顧客はもっと頑固です[お客の対応部門の人も大なり小なりSEですからね]。ですけれども,自分の経験,学識,知識,将来への展望,全体的なシステム構成を考慮すると,顧客の要求がかなり無理,ないしは,結果的に効果を発揮しないような一時しのぎの要求である場合が多く有ります。そのような時は,顧客に恨まれるのを覚悟の上,上記のような助言をする必要が有ります。

  4. あなたは,顧客があなたが作成したシステムに満足し,感激するような場面に遭遇することに生き甲斐を感じますか。これがもっとも必要でしょう。システムは,単に顧客の要求通りの機能,性能を有して動作するだけでは不十分です。顧客が,貴社に依頼してよかった,あなたに依頼してよかった,「感激した」,と言うような反応が帰ってきて初めて成功したと言えるのです。


質問 その2

会社のセミナーへ行き、入社試験までにどうゆう路線に進みたいか希望をだしてください、と云われました。 はっきりいって、現在は、SEとして1人前になり、顧客の方々に満足して いただき、それから、自らも少しずつステップアップしてゆくつもりで、具体的に、XXシステムとか、○○システムとか考えてはいません。

いろんな会社のパンフレットなどで、分野ごとの内容は、概略分かるような気もしますが、明確なものが見えて来ません。そのあたりを、お教えいただければ幸いです。


回答 その2

どれくらい勤めるかによって異なりますね。例えば,男子で,一生の仕事 にしようと考えるなら,30年間を見通す必要があるわけで,こんなことは 不可能に近い。我々は,30年前(年寄りですね)は計算機などが現われ 出したころで,そのような仕事をしようと考えたわけですけど,理由は簡単,「結構面白そう」だったから。

その頃は,鉄鋼とか,石油化学などが花盛りでした。でも,結局それは 構造不況になってしまったわけです。計算機に関しても,IBMが没落して死の底から立ち直り,あのDECが没落してCompaqに買収され,Intelがのしてきて[AMDにやられながらも],Microsoft が繁栄を極めている[米国司法省にいびられながらも]。UNIX業界でも,SUN Microsystemsが未だ頑張っているがHewlett Packardは駄目になりかかっている[本当かな]。難しい話です。

十年前なら,金融とか,投資信託,不動産,保険業界が花形だった。サービス業に皆ななびいていた。でも,これは今大変な時代になってしまった。 当分復活はないでしょう。

となると,今言われているのは,正に,「流通」と「通信」ですね。正しいと思います。少なくとも,ここ数年は,この業界は隆盛を極めるでしょう。と言うことは,大変忙しいだろうということ。

一方,日本人は元々「コンポーネント」が得意です。ですから,ビデオカメラとか, ディジタルカメラとか,が得意ですね。OA機器などもかなり得意な業務です。これらは,個人消費者向けの機器と,企業顧客向けの機器があり, 一般の雑誌や新聞に載っているとか,広告に載っているのは個人消費者向け の製品が大部分ですから,企業顧客向けの製品を製造している会社は余り表に出てきません。

だから,半導体などの製造装置を作っている会社(例えば ニコンやキヤノンなどは,ステッパーという機械を製造しているわけですから,これは 一般消費者には何も訴えるものはありません。でも,決して業績が悪い 訳ではないと思います。もっとも,今は非常に業績は悪いですが。) このような,コンポーネントを作っている会社でも,SEは求められているのです。[システムエンジニアリングの定義を思い出して下さい。いくつかのコンポーネントを組み合わせ,全体としてそれらの総計以上の性能,機能を達成するようなもの。ですから,上記のようなコンポーネントでも,より小さいコンポーネントの組み合わせですから,SEの仕事が必要であることは云うまでもありません。しかし,本流の仕事かというと少々苦しい。本流が希望ならば,上記のようなソリューションビジネスに身を投じる以外ないですね。]

計算機関連の業務がSEである,と言うことは必ずしも正しいわけではありません。交通システムなどもSEがからんでくるのですからね。 これは,上記のコンポーネントと同じ考えです。如何に効率のよう交通システムを構築するか,そして,システム全体を運用するか。障害が発生したときに如何にしてこれを修復し,影響を最小限に食い止めるか,などなど。SEの仕事は沢山,沢山あります。

それから,特筆したいことを述べます:ソフトウエア会社は,なるべくなら下請けの会社は止めたほうが 良いと思います。これらの会社は,例えば,日タチソフトウエア(*),東シバソフトウエア(*), 富士デンキソフトウエア(*),三ヒシデンキソフトウエア(*),などなど。親会社が必死になってより安く,より短期間に,より機能の多いシステムを提案して競合して 受注してきた案件の実際のプログラムを作るわけですから,工期も短いし,価格的にも厳しいし,試験も徹底的に実施しなければならないし,などなど, 徹夜に近い形で仕事をすることも多いと聞きます。

I●M(*)などもそうだし, N○●ソフトウエア(*)も同じです。 でも,I●M(*)やN○ソフトウエア(*)はどちらかというと親会社兼子会社ですから,ある程度はこの大元の責任を自分で背負っているからまだましですが,親会社の子会社である「下請けのソフトウエア会社」は,是非もなくやらされるわけですから,大変な事はもうこの世のものではないですよ。<これだけは十分に心に留めて おいて下さい。>

でも,これは条件のいい人が言えることかもしれません。先日も,学歴やら学校名,などが影響するだろうかと私の掲示板に書き込みがあったので,割りあいSEの世界の人は,実力主義だから、余り影響しないのではないですか,と書いたところ,自分もそのように思っていたが最近は就職戦線がだんだん厳しくなって来ているので,そんなにゆーちょうなことは言っておれなくなっているという,書き込みがありました。だから,私の「成可く子会社は避けたほうが良い」と言うのを全面的に信じないで,自分で行動をして欲しい。しかし,この世界の厳しさは十分に認識して,なぜ厳しくなるかの理由も認識してからにして欲しい。

(*)注:上記の会社名は,架空のものです。もし,そのような会社が存在したとしても,それは偶然です。

前置きが長くなりましたが,やはり次のような観点から選択されては どうでしょうか。

  1. やはり,自分の好きな業界が良いかもしれない。きっとこれが最高でしょう。でも,女性だからと言って,ファッションや,化粧品などの業界がSEを求めているなど聞いたことがない。残念でした。

  2. 上記のような,構造不況にある業界は絶対に避ける。

  3. 金融業界などは,いくら政府が,堺屋長官が「景気は底を打ち,上昇機運にある」と言っても信用してはいけません。ここ10年は元に戻りません。それほど多くの隠し負債を抱えています。小林が保証します。

    金融機関,不動産,ゼネコン,金持ちでバブル期に不動産買い占めた人など,一体彼らはいつになったら負債を償却できるのでしょうか。今のように,国民が所得すべき利息を全て銀行に移管させているような悪政をいつまで続けるのでしょうか。利息が1%を切り出したのは平成7年からです。国民一人当たりの資産を500万円とすると,金利4%で年間20万円,全人口で24兆円が個人資産から金融機関に自動的に移管されている。もちろん,企業のもつ資産に関しても同様。この金で,今でも銀行員は我々の1.5倍から2倍の給与を受けているし,退職金もすごいですね。厚生年金,健康保険組合の財政危機は全てこの '金利 0%'に端を発しています。皆さん,本気になって怒りましょう。政府に対して反旗を翻しましょう。金融業の詳細に関してはこちらをご覧ください。

  4. いくら政府や業界がもう景気は底を打ったと言っても本当は後 最低10年はかかりますからね。不動産の市況が戻らないと,不動産関係の業界は戻らない。従って,不動産関連の負債を多数抱えている金融業界もその間決して戻らない。保険会社は,金利が0%ですから,顧客に約束している金利を大幅に下回って,逆ザヤになっているから,当分どころか絶対に危ない。

  5. ソフトウエア会社は,下請けではなく子会社でなく,親会社であれば何かあるでしょう。このようなソフトウエアを納入する計算機関連の会社は,自分で業界を選別して有力な業界に常に向かって商談をし,人的資源を投入するので,業界を選択する自由は余りないけど,面白いのではないですか。このような会社の就職試験を受けるときは,上記のやばい業界の仕事は避けるような発言をしたほうが良いですね。

  6. 後は,上でも上げたが,コンポーネントの会社。これは日本は強い。だからこれらの会社に接触するのも有益だと思います。

  7. 後はやはり,これからの数年を支えるであろう「流通」「通信」かなと思うけど,これらの会社も大変厳しい競争の世界にあります。だから,一瞬たりとも気を抜くことが出来ません。御存知の通り,日米通商交渉で日本に対する規制緩和の要求が非常に厳しいので,これは日本国内だけの競争ではなく,世界を巻き込んでの競争になります。そうなると,日本は決して強くない。なぜ強くないかというと,日本の技術者は,世界標準を構築するのに貢献していないから,そのために,いつも二番手の製造メーカーになります。NTTの造っている(実際は電々三社が造っている)製品は日本では動くが,欧州,米国では動かない。携帯電話が良い例ですネ。御存知でしょう。また,NHKのハイビジョンも米国では採用されなかった。[こういうことはきちんと情報を集めて知っておくべきですよ。そうではないから,IBMやNTTが学生の就職希望のトップに並ぶのです。]だからといって,ソニーのような,ゲーム機や,音響機器で,日本の将来を担うかというと,日本に何も貢献するような製品は一切作っていない,名前・ブランドだけの会社。これは止めたほうが良いに決まっている。

  8. ISP(Internet Service Provider)も面白いかもしれない。多少とも,商才があり,多少とも絵のセンスがあり,多少とも進取の気性があれば面白い業界ではないですか。これも通信会社に入りますが,通信会社は日電,沖,Ciscoのような機器メーカと,第一種,第二種のインフラのプロバイダ,それにISPと云われているサービスプロバイダーに分かれますが,機器メーカは余り面白くない。第一種,第二種のプロバイダも余り面白くない,となると,サービスプロバイダーかな。<うふふ>


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